雨を祈る

ニューメキシコは乾燥地帯で、雨の降らない時期が続きます。
この前雨が降ったのは3ヶ月前かなーなんて時も多々あります。
そんな南西部に住む人々にとって、よく色々なジュエリーのモチーフに使われているように水が本当に重要です。
私達も炎天下にいると、水の大切さを思い知らされます。グランドキャニオンなどの観光地でも、たくさんの水を持っていないとトレッキングを管理する人たちがこれ以上登ってはいけない!と注意したりもするそうです。
ネイティブアメリカンの各部族は、それぞれの信仰で様々なセレモニー(儀式)を行います。成人の儀式だったり、病気を治すためだったり。その中でも通年を通して、各部族のセレモニーは雨を祈って行うものが多いです。
伝統的なセレモニーは外部の人たちには公開されません。
友達や知り合いがいると遠くからだったら見ることが出来ますが、もちろん写真は禁止、カチナやそのセレモニーの様子をデッサンする事も許されていません。写真を撮ったら逮捕される事もあります。
写真にとっていいのは、観光者向けのダンス。

こちらはズニ族のバッファローダンサーたちです。
ホピやズニの雨を祈る神聖なセレモニーでは、カチナがやってきて、一晩中ダンスを踊ったり、大きなセレモニーになると1週間以上毎晩ある一定の場所で踊ったり、そんな光景を目にします。
以前、4年に一回しか行われないという神聖なズニのセレモニーを見ることが出来ました。
その後、ズニの村には本当に雨が降ったんですね。本当に炎天下の中踊り続けて、神の恵みがあったのだと実感されられました。
こちら、右奥のほうにズニの村があります。
急に雨雲が覆いかぶさり、雨が降ってきました。

だからこそ人々は祈り、踊り、歌い続けます。
今年は例年になく5月に雨が多く、人々は本当に喜んでいました。
そんな人々を見て作物を育ててくれ、私達をうるおわせてくれる水、その大切さをネイティブアメリカンの人々は身をもって感じています。