10月31日といえば!

ここインディアンの街でもハロウィンが盛り上がっています。
スーパーには様々なハロウィングッズが並び、連日盛り上がっています。

お菓子をもらいにくる子供達も、その子供達を待ち構える大人たちも本気の仮装なんだそうです。
二週間とせまったこの時期は家もハロウィンっぽくデコレーションされ、ハロウィンに馴染みのない日本の生活を送っていた私はワクワク感が抑えられません!
さて、ホピの人々にとっても10月31日は特別な日です。
この日にホピでは『バスケットダンス』という伝統的なセレモニーがあります。
各家庭の女性は一から手作りでバスケットを編んでその日にそなえます。
先日ウォーターバードで日本でも有名なウィーバー・セリナの工房を訪れました。
ウィーバーの奥さんもまた、娘の為にバスケットを編んでいました。

バスケットは水辺になどの湿地にあるユッカなどから作られます。まず葉を乾燥させ裂いてゆきます。それに自然の植物から染色し、一目一目水を含ませながら編んでゆくのです。

このわずか直径10cmほどの大きさを編むのに2日は費やしたそうです。なんという手間と時間!!
ホピには第一、第二、第三のメサと呼ばれ村が大きく3つのかたまりに分かれています。そして作るバスケットの編み方も大きく3種類あります。彼女の作るバスケットは第二メサで作られる渦巻き上のコイルスタイルです。
ホピの家庭を訪れると、幾何学やカチナなどのモチーフのバスケットがさりげなく壁に飾ってあります。こうしたバスケットの歴史は深く千年以上も前にさかのぼります。インディアンクラフトの中でも古い歴史を持ち、バスケット作りは女性の仕事とされ、それに対して男性はカチナドールを作ってきました。
バスケットは時に雨を祈ったりとセレモニーで使われたり、日常で大事な作物であるトウモロコシなどを入れるのに重宝されていました。一目一目思いを込めて編んだバスケットには一点ものの価値があり、見ているだけで幸せな気持ちになります。