伝統に縛られない伝統

さてさて、セールも残す所数日。
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さてさて、ニューメキシコにもとうとう雨季がやってまいりました!!

こいぬ:「うき!うき!!」
いやーはしゃいじゃいますよねー
なんたって、この間までは湿度が5%とかそんなんでしたから・・・
洗ったジーンズが、あらふしぎ、2時間でからからに乾きますよ!!(室内干し)
それが、雨季の今ではなんと湿度30%ぐらい!!
・・・いや、それでも日本の乾いてる日くらいですが・・・
湿気の多い日本にいたときは、雨が降ると「いやーもう今日雨でなんにもやる気しないわー」とかそんなことを言っていましたが、
こちらにきてからは、雨が降りそうになると、つい外へでて
「雨こーい!!ばっちこーい!!」
・・・と雨乞いの踊りをしてしまう始末です。
水道が完備されているこの時代でも、ついこうなってしまう恐ろしい渇き。
昔の人は、それこそ全身全霊をかけて雨乞いの儀式をしたんでしょうねぇ
それはもう、「ばっちこーい!!」と・・・。
そして、雨季の入り口の時期、ちょうどカチナ信仰のある地域(ZuniやHopiなど)では、大規模なレインダンス(雨乞いの儀式)が行われます。
そんな雨をよぶカチナが、こちらのロングヘアカチナ。
Gerald Lomavemtema作・詳細こちら
その名の通りロングヘアのカチナです。
雨や芽吹きをつかさどるカチナで、プエブロの人々(ZuniやHopiなどの定住インディアン)の重要な作物である、コーンとともに描かれることが多いのはそのためです。
さて、一転シリアス、タイトルのお話に入りましょうか。
自然の恵みに乏しい土地に住むインディアンの文化では、伝統的な暮らしを守ることがとても重んじられています。
特に伝統を重んじることで有名なHopiでは、安易な豊かさを求めず、伝統に従い、
今の厳しい大地に住み続けることが、カチナとの約束なのです。
つまり、Hopiでは「伝統を破ること」は、私たちの考えることよりも、ずっとずっと思い意味を持っているのです。
ところが、伝統に厳しいHopiのジュエリーの、伝統を突き破った男がいました。
それが、有名な、故チャールズ・ロロマ氏。
すでに伝説となっているアーティストです。
チャールズ・ロロマについての詳しい解説はここではとばしますが、
とにかく、彼の斬新なスタイルは、同族のHopiからも非難の的となりました。
曰く、「インディアン的でない」「Hopiらしくない」と。
Hopiであり、インディアンであることを誇りとしていたロロマは、苦悩しながらも、毅然として斬新な作品を生み出しつづけたのですが、
とにかく、伝統を重んじるHopiの村で、常に新しいことに挑戦していくのは、非難や苦悩を背負っていくことでもあるのです。
そんなHopiの村で、現在も新しい作風に挑戦しつづけているのが、
先ほどもご紹介した
Gerald Lomaventema
Hopiの人々が代を重ねて洗練させてきた、オーバーレイの技法を得意とするGeraldですが、
実は人気アーティストになった今も、
他国の銀細工師に学び、
Hopiの技術と融合させ、
独自の新しい技術に挑戦し続けている、熱い心の持ち主なのです。
今回は、そんなGeraldの新しい作風についてご紹介・・・
・・・するスペースがなくなってしまいました(T T)すみません・・・
前後編ということで、次回その作品と、作品が出来るまでのルポをお届けしたいと思います!
乞うご期待!!