大音量のハードロックの中、製作をするのはこちら
キャストのジュエリーと言えばこの人!のアーロン・アンダーソンです。
たまたまシルバーサプライ(材料屋)で出会った彼ですが、腕にしている彼の作品を見て快く自分のワークショップに招待してくれました。ほんと、インディアンは気さくな方が多いです!
自分の事を“クレイジーなロックンロール・ナバホ”と言う彼ですが、豪快な笑い方と愛嬌のあるワルい冗談がなんとも憎めないキャラクターです。
一見、大柄で豪快なバッドボーイといった雰囲気ですが、その仕事場は建築の図面を引いてるかの様なスッキリとした空間で、作り出すジュエリーはとても繊細です。
こちらが彼の作品↓
老舗のトレーディングポストでも特集を組まれる程、現地での彼の認知度は高く、作りだされるジュエリーはコンテンポラリーからオールドスタイルまで幅広いです。
彼はキャストの中でもトゥーファキャストと言って柔らかい石に模様を彫って、そこに高温の溶かしたシルバーを流しいれる手法を行っています。
このトゥーファキャストは石が柔らかい為、その型からジュエリーをおこせるのはわずか3~4回といわれています。
そしてアーロンは1個のジュエリーに対してその型も一緒につけてくれるので、実質一回きりの製作なんだそうです!!
日本にいた頃はトゥーファキャストのその値段の高さに少し敬遠していましたが、実際のその過程を見ると納得してしまいました。1個のブレスレットにおよそ2時間もの製作時間がかかります。
また、彼の場合はパターンがなく頭に思い描いたイメージをそのまま石に掘り出していきます。
今回、彼の五官を刺激したのがジーパンのラインです。
このラインから、こんなジュエリーができあがりました。
一期一会ともいえるアーロン・アンダーソンのトゥーファキャストの魅力、是非!直接味わってみてください。