ゴールデンウィークのオンラインセミナー

もうすぐゴールデンウィークですね。

こちらアメリカは連休はありませんが、少しずつ人が動き始めているような感じです。昨日の全米ニュースで、アメリカではじめてナバホネーションが集団免疫を獲得するかもしれないというニュースをやっていました。

それだけワクチンが広まっているようで、まだ「気を付けて」という状況ですが少しずつ良くなっているのだと実感します。

今年の連休は、家でいろいろ楽しみを見つけて過ごすというのが主流になりそうですね。

ネットショッピングや、先日シェアしたインディアンジュエリーの知識サイトを見たりしてみてください!

オンラインショップにはホピ、クリフトンモワが新入荷。

久々のホピの新入荷。

クリフトンモワは例年技術が向上していると思います。

カットはどんどん細かくなって、モチーフがどんどん詰め込まれていく、ジュエリーづくりを楽しんでいるのを作品から感じられます。

 

そしてお知らせ。

HISさんにてオンラインセミナーを開催させていただくことになりました。連休土曜の朝九時から、ZOOMのアプリを入れていただければ誰でも見られるようになっていますので興味がある方はぜひ参加ください。

今回は入門編で、ネイティブアメリカンってどんな人?というテーマでお送りいたします。

お時間が合わない方は見逃し配信もありますが、当日参加していただけると質問など受け付けられるかと思います!

 

マライカならでは!のレア作品

春の天気は日本でも変わりやすいですが、こちらニューメキシコ州も寒くなったり暖かくなったり、雪がちらついたりTシャツで歩けたり、そんな毎日です。

ここニューメキシコ州ギャラップでは感染者数がとても減ったので、レストランの店内飲食が可になり、今週からついに、ズニの村の居住者のみという制限が外されます。でもこれも山あり谷あり。いつも通り気を付けて少しずつ状況がよくなってくることを祈るのみ。

 

さて、日本のインディアンジュエリー担当がツイッターの方でとても素晴らしく説明してくれたので、本日の商品紹介はそれをただまとめさせていただきます!

出来上がったときには、これはマライカらしい商品だと本当に感激しました。

 

 

 

説明を追加させていただくと、このアフリカから渡った「トレードビーズ」は、18世紀ごろからネイティブアメリカンとも物々交換で取引されていたという記録があります。どちらかというとニューヨークなどの東海岸の方のネイティブアメリカンが多く手に入れていたようなので、ニューメキシコ州やアリゾナ州のネイティブアメリカンまで回ってくるのはとても少量でした。

でもたしかにホワイトハートなどのトレードビーズを使ったジュエリーは70年代のイスレタ族のジュエリーに見られたり、80年代、90年代もトレードビーズは普通に売られていたこともあり、少量だけどネイティブアメリカンに回ってきていたというのは事実。

そんなネイティブアメリカンが昔昔作っていたトレードビーズのジュエリーをリバグッドラックが「復刻」してくれたかのようなこのジュエリー。

様々な歴史が交差するストーリーのある作品です。

サンゴの話

お久しぶりの更新になってしまいました!

コロナとの共生が続きますが、こちらニューメキシコ州では少しずつ状況が改善しつつあります。アメリカでは「あと二カ月が我慢のしどころ」と政府も言っていますが、暖かくなってマスクが少し不快になってくるので本当に我慢のしどころですね。

どこの世界も同じ、もう少し頑張りましょう!

さて、先日サンゴについての質問をいただきまして、それについて日本のインディアンジュエリー担当が返答しております。

さらに下記リンクのインディアンジュエリーのまとめサイトでは作品を選ぶときにとても有益な情報やよくある質問を掲載しております。

http://indianjewelry.malaika.jp/category/faq/

歴史や石の知識や作家の知識など、マライカでしか扱えない膨大な情報をまとめていて、とても勉強になります。

インディアンジュエリーのバイブルとしてお使いください!

さて、今日はサンゴについて。

質問フォーラム

マライカでインディアンジュエリーに使用しているサンゴの産地は二種類あります。

地中海産と、日本産

地中海産は、「メディトレニアム」や「サルディニア」または「イタリア産」サンゴと呼ばれ、日本産は「ジャパニーズ」と呼ばれます。

サンゴは日本語で珊瑚、英語ではCoral(コーラル)です。

サンゴは養殖ができないのと、生き物なので一回採ってしまうと育つのには100年以上かかるために、採掘の量が増えれば増えるほど、残りはどんどん少なくなっていくために値段がどんどん高騰していっています。

1960年代には大漁場と呼ばれるたくさんのサンゴが集まる場所が見つかっていますが、それ以来は見つかっていません。

日本では、高知県が土佐サンゴの産地として非常に有名ですね。

大きければ大きいほど価値が高く、赤が濃ければ濃いほど価値が高くなります。

さらにサンゴは枝型をしているので、まん丸やキューブ型など、厚みのある加工ができる場所が限られています。(ターコイズのように、ナゲット型、塊ではありません。) 厚ければ厚いほど、珍しいわけですね。

8MMを超えるような丸玉のサンゴは、現在非常に効果な値段で取引をされています。

珊瑚の色には4色あります。

  • 赤(濃い赤色)
    水揚量が少なく大きな原木が少ない(小枝が多い)。

深い赤色は、血赤サンゴ、またはブラッドコーラルと呼ばれ、日本産のものが多いのですがアメリカでも非常に高い値段で取引されます。


  • 赤に次ぎ水揚量が少ない。

サーモンピンクをしたこのサンゴは、インディアンジュエリー界ではピンクコーラル、サーモンコーラルと呼ばれます。

 

  • ボケ、エンゼルスキン(天使の肌)
    桃と白の中間色。

これはエンジェルスキンコーラルと呼ばれますが、インディアンジュエリーで見かけることはあまりありません。


  • 白の素材は他の石で代用されることが多いので、サンゴの白はインディアンジュエリーではほとんど使用されません。

 

以上が天然の「サンゴ」で、色にムラがなく、形が整っていて穴などがないほど貴重になります。

ちなみにインディアンジュエリー界で出回っているほとんどのサンゴはイタリア産。特にクラスターなどに使われる小さく加工されたサンゴはイタリア産が多く、値段としてはターコイズの1.5~2倍になっています。個人的な見解では日本産はイタリア産より高くて貴重というイメージがインディアンジュエリー界にはある気がします。

 

ズニ族がニードルポイントやインレイに使うサンゴは、このようなものを使います。こちらはナチュラルの素材です。

 

これを、粒にして磨き上げてビーズにしたものがナチュラルコーラルのネックレス。こちらは18金の金具と合わせた作品で、インディアンジュエリーではありませんが4万円のもの。

 

着色や加工したものでインディアンジュエリーに使われるものは、「スポンジコーラル(アップルコーラル)」、「バンブーコーラル」、「イミテーション(ブロック)」の3種類あります。

元々はナチュラルコーラルを使用していたアーティストも、値段が高騰してしまったためにアーティストでもインレイやクラスターにアップルコーラルを使用することがあります。

スポンジコーラルと呼ばれるものは、天然で使われるサンゴとは全く別のものですが、生物としてはサンゴの仲間。

でも穴がとても多いので加工されて売られており、その色味から別名アップルコーラルと呼ばれています。

「バンブーコーラル」は、白色の竹サンゴを着色したもの。こちらはネックレスの素材としてよく売られています。

 

そして最後は、イミテーション。イミテーションは人工的に作られた赤色のブロックを加工したもので、小さなキャボションに加工されることが多いです。

イミテーションのキャボションと、ナチュラルのキャボションの価格の違いは、10倍以上。

ターコイズも然りですが、色が濃くて揃っていて、なおかつ値段がめちゃくちゃ安いものはイミテーションである可能性が高いです。(もちろん掘り出し物っていうのもあると思いますが、価値が高いものをあえて破格で売ると言うことはあまりありません。)

 

 

こちらはバンブーコーラルの連。ナチュラルでこの色味だったら、簡単に3万円は超えますが、バンブーコーラルだと3000円ぐらい。

ターコイズと同じく、サンゴも天然のものは貴重で高価、人工や加工したものは低価格でリーズナブルです。

マライカのネット掲載のサンゴ使用商品をすべて見てみると、サントドミンゴ族のモザイクインレイやヒシ、クラスターの一部でアップルコーラルを使用しているものはありますが、アップルコーラルはオレンジ色なので見た目ですぐに分かります。他の赤いコーラルはすべてナチュラルサンゴになります。

ターコイズと同じく、少し知識の必要なサンゴについてのお話でした。