インディアンマーケット

毎年ニューメキシコ州サンタフェで行われる最大のジュエリーショー、今年もにぎわっていました!

しかし、なんだか今年はバタバタしていてあまりゆっくり見ることができず。。。
写真もほとんど撮っていません!申し訳ない―。

年々、「インディアンマーケット」と呼ばれるメインのアーティストショーの周りにいろいろなショーが開催されるようになってきて、本当に色々な分野のネイティブ文化が味わえる週末となっています。

アイバンハワードジェニファーカーティスジョーアンドアンジーレアノリズウォレス、などなどたくさんのアーティストが受賞していました。

マライカでは取り扱いがありませんが、
ザ、トラディショナルのフィデルバヒ、ホピのRamon Dalangyawmaなどの伝統的なスタンプワークやオーバーレイの作品も受賞していて、最近コンテンポラリーに傾きがちなインディアンジュエリー界でしたので、この二人の受賞はとてもうれしく感じました。

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最終日には珍しく土砂降りで、みなさん2時間ぐらい早く切り上げてました。

でも翌朝もこんな美しいダブルレインボー。

インディアンジュエリーの人気を、まだまだ支えていきたいと思えるインディアンマーケットでした。

ジェシーロビンズ工房訪問 2

ブログの更新が遅れています、すみません!

インディアンマーケットを挟みましたが、ジェシーの工房訪問続きです。

とにもかくにも、この作風の味をどうやって出しているのか知りたかったのでお願いしてバングルを製作してもらうことに。
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インゴットのコインシルバーの塊を、ひたすら叩いてなめし、作りたい作品の形にしていく。

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なめしながらひたすらハンマーでたたいていく。
音がすごいから気を付けてというジェシー。
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チゼルワークであっという間に出来上がっていくデザイン。
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若手ながら多くのアーティストと交流があり、この日も一人のアーティストが訪ねてきていました。
こうやってアーティスト仲間でつくり方などの情報を交換し合うのはあまり見ることがない光景で、ジェシーの人柄ならではだと感じました。

1/4クリーク族のジェシー、インディアンの血が4分の1入っていれば法律的にはネイティブアメリカンとして認められますが、他のネイティブと違い見た目は白人さん、そのジェシーが南西部のネイティブアメリカンのジュエリーを作るということに100パーセントネイティブのアーティストからすると色々な意見があるようです。

が、本人からしたら昔からなじんできたジュエリーであり、シルバースミスとなるのは至って自然なことだったようです。

家族から受け継がれて自然となるシルバースミスとはまた違い、ちょっとオタク気質ともいえるターコイズへの愛とインディアンジュエリーに対する熱意が現在のスタイルを築いてきたことが分かります。

ジェシーロビンズの作品

ジェシーロビンズ工房訪問 1

最初に彼のジュエリーを見たときは、60歳を超えたベテランの作品かと思いました。

1982年生まれの33歳、シルバースミスの中ではかなり若手、見た目はまさに白人さんというジェシーロビンズ

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彼がどうやってこういう作風にたどり着き、なぜインディアンジュエリーを作ろうと思ったかは彼の生い立ちにあります。

「アメリカ南東部に先住するクリーク族(4分の1クリーク族)で、母がインディアンジュエリーの熱狂的なファンであったこと、周りにシルバースミスが多くいたことから子供のころからインディアンジュエリーに強い影響を受けて育ちました。大学では考古学を学びインディアンの歴史的背景を勉強し、その知識からターコイズについてもとても詳しいです。彼の師匠であるランディ「ババ」シャッケルフォードジョックフェーバーとの出会いにより、インディアンジュエリーの伝統的な手法を身につけ、1920年代から40年代の初期の時代のような作品を作っています。」

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今回工房にどうしても訪れたかったのは、この雰囲気ある作品をどうやって作るかを生で見たかったのです。

まず圧巻された、彼のターコイズコレクションの量。IMG_6931
私の知る限り、こんなにターコイズを持っているアーティストに会うのは初めてです。

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このターコイズの量には本当に驚きました。

ジュエリーを作り始める前から、考古学で稼いだお給料をつぎ込んでターコイズを買っていたそうです。ほとんどのお給料をターコイズにつぎ込んだとか。ターコイズは自分にとって「投資」だと言っていました。

去年インディアンジュエリー好きの父とともに、鉱山の採掘権を買い、年に2回、ネバダ州の鉱山に出かけています。これも、投資。いい石は簡単には見つからないというのを身をもって学んだそうです。

長くなるので、続きはまた次回・・・。

 

ジェシーロビンズ銀貨ペンダント

特注品、ジェシーロビンズのコインペンダントが入荷しています。

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古いアメリカ銀貨を使ったマライカ別注作品。銀貨の種類と詳細も今回は明記しています。

「ウォーキングリバティ銀貨
1900年代初頭に流通したアメリカ合衆国の50セント硬貨(製造期間1916-1947)。銀90.0%・銅10.0%。表面に歩く自由の女神、裏面にイーグルが刻まれている。アメリカ史上最も美しいコインと評されたそのデザインは、32年もの長い期間製造され続けた。」

などなど。

ジェシーの工房訪問にも行ってきました。アーティストとしては若い年齢であり、見た目は白人さんという見た目ながら(1/4クリーク族)、インディアンジュエリーを作るその背景には果てしない探求心とインディアンジュエリーとターコイズへの愛があるんだと分かりました。

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工房訪問のご報告はまた次回のブログで。