ウィルバートマニングのインレイ

こんにちは!こちらは今日は雪が降る予定。早くも12月になってしまいました!

久々に、アーティストを撮影した動画をアップしました。

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こちらのインレイアーティスト、ウィルバートマニング。

撮影した作品は、コロナ禍の中だったのもあり3年もかかっているというボロタイでした。半日撮影をして「サンフェイスの半分」と「フェザーひとつ」が出来上がったという、果てしのない道のりで作られるインレイジュエリー。

動画にするととにかく淡々とした作業なのですが、その手間に驚いていただけるかと思います。

改めて、伝統工芸の素晴らしさを感じられる動画となっていますのでぜひご覧ください!

 

アメリカ以外のターコイズの話

こんにちは。

こちらNM州は暖房を使う季節になってきました。外では薪を取る人やピニョンというこの時期にしか取れない松の実取りをする人が山の中にたくさんいると聞きます。

さて、たまにはぐっと深い知識をシェアしないとな、なんて思い、今日はターコイズについての勉強です。

アメリカ産のターコイズの値上がりが止まらず、アメリカ産ターコイズはあと10年ぐらいしたらもう遥か手の届かない価格になると思います。今稼働しているキングマンでさえ、ブラックウェブのものとかはもうほとんど出ず、今あるものをみんなが取り合いしているという状況です。

そんな中で、アメリカ以外のターコイズも最近とても好まれて使われるようになりました。アメリカ産のターコイズを使うとやはり手の届かない価格になってしまうので、アメリカ以外のターコイズで手の届きやすい価格に作りたい、というアーティストの優しさでもあります。

インディアンジュエリーファンの方はまだ「アメリカ産のターコイズにこだわりたい」というお客様も多いかとは思いますが、店頭やネットで並んでいる新しい名前のターコイズの知識ということで、読んでいただければと思います!

まずは最近マライカでも扱っている人気のターコイズ、メキシコのソノランマウンテンのソノランターコイズ。

グリーンが人気ですが、ブルーもたくさん産出しています。

英語ではSonoraなのですが、ターコイズ名はSonoran「ソノラン」と記載されることが多く、グリーンのものはゴールドのマトリックスが入っているためSonoran gold「ソノランゴールド」、ブルーのものはSonoran Rose「ソノランローズ」と区別して売っている業者も多いですが、どちらも産地は同じです。

場所はここ。ちょうどアリゾナ州の下あたりなので、距離的にも入手しやすくそれでアメリカでもとても流行っているというのもありますね。

 

次は「ゴールデンヒルズ」

こちらの産地は、なんとカザフスタン!

昔のドライクリークみたいな、なんとも言えないブルーと茶、紫という3色で形成された色味。こちらはクラスターなどセットするのがとても人気。ペンダントやリングなども少しずつ入荷しています。

 

そして最後はチャイニーズターコイズ。

中国産のターコイズの出所は大きく分けて二つ。

「クラウドマウンテン」と「アイロンマウンテン」

こちらクラウドマウンテンは、Hubei(ヒューベイ、またはフーベイ)などと呼ばれる湖北省の鉱山。こちらはたくさんの鉱山主がいて、クラウドマウンテン、ムーンリバーなどの名前で出回っています。マトリックスがたくさん入った「ビンテージターコイズ」という名で呼ばれるもの。この中でももちろん、この写真のようなクラウドマウンテンは希少なのでどんどん値段が上がっています。

 

 

もう一つは安微省という上海から3時間ぐらいの街、馬鞍市というところのアイロンマウンテン。こちらは名の通りアイロン(鉄)の鉱山のターコイズ鉱山です。こちらはどちらかというとブルーグリーンの均一なターコイズが採れるので、最近入荷しているチャイニーズターコイズと名のつく連のターコイズはほとんどここのアイロンマウンテンのターコイズです。

 

 

 

 

「大地の石」という意味では、実はネイティブアメリカンの人々はどこのターコイズかという産地はあまり気にしない人が多かったりします。

ターコイズ自体がお守りや先祖に守ってもらうための石という意味があるので、どこの石かというよりも、ターコイズを使ったネイティブアメリカンハンドメイドのジュエリーということが大切にされているという感じです。

ベラタワホングバ

こんにちは、こちらニューメキシコ州は朝晩がとても寒くなって暖房を使うような季節になってきました。

前回の投稿に続き、残念なお知らせです。

ホピ族のアーティスト、ベラタワホングバがお亡くなりになりました。

最近は別注でマンインザメイズの作品をたくさん作ってもらっていました。

5日前に会った時には、ペンダント、リングは5個ずつ作ったからあとはバングルだね!と言ってバングルを受け取る予定だったんですが、本当に残念です。奥様から連絡をもらってお話ししたのですが、未だに信じられない気持ちです。

糖尿病を患い、コロナ禍の最中に足を切断したにも関わらず、時間をかけてリハビリをし、義足をつけて、これで普通の生活ができると喜んでいました。勢力的に新しいデザインやモチーフを使い、ホピの他の作家にも尊敬される、本当のホピ族のチーフでありアーティストでした。

心より御冥福をお祈りいたします。

こちらはちょうど1ヶ月前にギャラップセレモニアルでの受賞作品とともに撮った一枚。

ベラの新しい作品はまだこれから店頭、オンラインショップに入荷していく予定ですが、しばらくお時間をいただくかもしれません。

今日はスパークスがベラのジュエリーを見ていました。

スパークスのカッティングやエングレービングの技術は本当に素晴らしいと私は思っているのですが、そのスパークスが「ずっとベラに近づけるように頑張っていたのになぁ、追い越せないままだったな」と寂しそうに言っていました。

Donovan Cadman

お久しぶりです。アメリカ駐在YOKOです。

久しぶりのブログですが、今日は悲しいお知らせをシェアしなければなりません。

ドノヴァンキャドマンが先週金曜日に他界されました。

マライカでアーティストの作品を扱い始めてすぐにお取引を開始したアーティストの一人。サンシャインリーブス、ダレルキャドマン、アンディキャドマンの兄弟でたくさんの作品を作ってもらいました。

長い間闘病を続けている間も、ドノバンが作品を仕上げられない時はダレルやアンディが手伝って仕上げていました。

シンプルで身につけやすいたくさんの作品を作り出してくれたドノバンに心から感謝。ご冥福をお祈りいたします。

 

ハードミュージアム2023

お久しぶりになってしまいましたが、こちらアメリカ駐在元気です!

先週末はハードミュージアムショーがアリゾナ州、フェニックスで開催されました。

こちらがベストオブショーを獲得した作品。

Dinetah-Poly

というタイトルの、ナバホ式モノポリー。家がホーガン、駒が馬、全てシルバーです。すごい大作ですね!

天気も良く、人も多かったです。

 

今年はとても雪が多く、その数日前はこんな様子。

雪でフリーウェイが閉鎖したのが2日前でした。

 

 

そんな今は、春夏のオーダーで大忙しです。石のピック準備、オーダーを考えてアーティストに渡している時間は至福の時でもあります。と同時に、「ちゃんと出来上がりますように」という祈りも込めながら。

まだ寒いアメリカでは今、流行っているものがあります。

こちら、リングをスカーフホルダーとして使うスタイル。

ちょうど春先でジャケットが薄いけどスカーフ巻きたいというときに、スカーフ留めにリングをサラッとつけるスタイル。

こちらはアレックスのバンプアウトリングですが、こちらアメリカではリングよりもスカーフホルダーとしてよく売れます。

メンズの方もバンダナに使えます!

ピンをつけるのもオススメです。

 

冬に突入したニューメキシコ州、選挙の話

10月末には雪が降り、急に冬な感じになってきました。

そして今日は風速40キロの強風が吹き荒れ、雪も混じっています。

今日はジュエリーの話ではないですが、ナバホネーションの話。アメリカの中間選挙が行われた日と同じ一昨日、ナバホネーションでも大きな選挙が行われとても盛り上がっていました。

ナバホネーションの選挙では、投票所の周りで候補者やそのサポーターたちが色々食べ物を振る舞ったり、水や飲み物、お菓子を配ったりしていて、とてもとても面白いんです。

 

投票に行けば、お昼や夕飯も食べられるシステムです。

どんな選挙だったかというと、来年2023年から4年任期のナバホネーションの大統領、そしてその下の24人の議員を選ぶ最終選挙。

ナバホネーションの大統領は、現職のジョナサン ネズ氏に対抗してブー ナイドレン氏が立候補していました。

色々と政策とか細かいことは置いといて、この対抗候補のブー ナイドレン氏は、なんと35歳。この方です。

ソーシャルメディアでの積極的なキャンペーンを行って、とてもとても強力な支持者が多かったのですが、実際のところ何よりも若い!そして現職のネズ氏はパンデミック中にナバホネーションを閉鎖し、物資を自らの手で運んだりした大統領。

さて、結果はどうなるんだろうというかなり注目された選挙でした。

 

結果、ブー ナイドレン氏が勝利!!

歴史的な瞬間を目の当たりにしました。

来年から、ナバホネーションがどうなっていくのか、とてもとても楽しみです。

 

そしてもう一人、マライカのお抱えアーティストであるスティーブアルビソ氏も実は議員に立候補していたんですね。

 

私も選挙の日はスティーブのブースのお手伝い。なんと300人分のマトンシチューとフライブレッドを配りましたよ。

こちらも現職の議員さんへの対抗馬だったのですが、スティーブ氏も無事新しい議員の座を獲得しました。

1月からはジュエリーを作っている暇がなくなりそうなので、今のうちにたくさん作ってもらっておかないとですねぇ。。。

まさかナバホの政治にも詳しくなるとは、人生分からないものです。

というわけで、新しい議員と新しいナバホネーション大統領に来年から期待です!

ハイグレード石&ゴールドもの

ご無沙汰しております。

こちらニューメキシコ州も寒くなってきて、冬支度を始めている人も多々。アメリカは相変わらずの毎日ですが、日本からの旅行で帰国時の陰性証明が要らなくなったので、ワクチン接種さえ終わっていればアメリカに来ることができるようになりました。

とはいえ、円安とアメリカ国内のインフレはまだまだ続いてますのでなかなかアメリカに行くにはかなりの気力と体力が必要ですね。

手の込んだズニの作品、ハイグレードの石もの、ゴールドの作品など、日本に流れていっているたくさんの作品はどれを取っても「今後はこの金額では絶対に出せません」と断言できる程、刻々とジュエリーの価格が上がっているのをここニューメキシコ州でもひしひしと感じています。

少しずつ集めていたハイグレードの石を作品にしてもらったものが、続々オンラインショップに掲載されています。

以前日本の雑誌でも、「インディアンジュエリーに投資する」という特集が組まれていましたが、本当にハイグレードの石を使ったインディアンジュエリーはレアで高価になっています。

ハワードネルソンのビズビーリング。

ビズビーの価格も信じられないぐらいに高騰してます。

こちらは鉱山主から買ったキャンデラリアをロンべドニーにセットしてもらいました。ロンべドニーのハンドメイドベゼルとスタンプ、そしてスパイダーウェブのバランスが素晴らしい作品。

 

こちらも鉱山主から買ったハイグレードアパッチブルー。このリングの作家、キーヤジーはハイグレードターコイズを使うことでも知られていますが、今回は特別にこちらからターコイズをお願いして作ってもらいました。

 

こちらは総14金リングシリーズ。

ゴールドの要望もとてもとても多いですが、財産として考えるぐらいの価格にはなってしまいます。石はというと、、、、長年金庫で保管していたまさしく「財産」となるターコイズの王様を大切にセットしてもらいました。

 

ほとんど見ることのできなかったゴールド作品を、ホピの作品でもお願いして数点作ってもらっています。ゴールド作品を特別オーダーしたからこそこの価格で出せますが、カスタムで一点、とかだともっともっと金額が高くなります。

 

こちらはまた珍しい作品。作家は エディソンサンディスミスです。

この石は70年代からエディソンがクッキーの缶の中に忍ばせていたものだそうです。自らカットし、大きな石のリングに仕上げてくれました。

エディソンはこちらからお願いしない限り、石ものはこういったグリーンのカラーが好きでよく使っています。「アーティストの石の好み」というのは長年バイヤーをやっていないと分からないとても大切な情報でもありまして、いくら売れるからと言って「アーティストが好きじゃなさそうな石」はなるべく渡さず、テンションが上がりそうな好みの石でお願いするように実は心がけていたりします。

 

 

100周年インディアンマーケット

先週末はサンタフェのインディアンマーケットでした。

去年は開催はされましたが、人数制限などがあり例年とは少し違った様子でした。

今年は「元に戻った」と言えるインディアンマーケットだったのですが、なんと初日の土曜日は一日中雨。

雨が降って夏とは思えない寒さで、アーティストたちも近くのお土産屋さんやスーパーでレインコートやらパーカーやらを買う始末。

今年は100周年ということで色々と盛り上がっていたのですが、雨で土曜日は少し客足が少なかったような気がします。

雨が降ることはありますが、30分とかですぐ止むぐらいの雨しかみたことがなかったのでお客様も、アーティストも終日雨の話。

でも日曜日はしっかり晴れ、たくさんのお客様が訪れていました。いつものアーティストに挨拶をして、サンタフェでしか仕入れができないアーティストものを何点か仕入れて、色々歩き回って私もクッタクタ。

そんな中、11月に行われるナバホネーションのプレジデント(大統領)の候補者の一人である彼、右側の人がインディアンマーケットで選挙活動をしていて、スティーブアルビソ(左)と記念写真。

現職のプレジデントとの一騎打ちの11月の選挙、この新しい候補者は少し改革派で、若者に絶大な指示を受けています。

 

こちらがメインの通り。人が多いですが、やはりまだ海外からのお客様は少なかったので国内のコレクターや観光客の方が多かったです。

アーティストはいつも会えると思いながら毎回写真を撮りそびれてしまうのですが、みんな各々元気に忙しく出店していましたよ!

 

こちらはマーケットでたくさん歩く前の腹ごしらえ。サンタフェバイトという有名なハンバーガー屋さんのバーガーにアボカドトッピングが個人的には好きです。

 

アメリカではいいターコイズのものが本当にどんどんと減っています。そしてズニのクラスターの作品。市場をチェックしながら、今後どういうものをオーダーして行こうか考えるいい機会でもありました。

8月はアメリカもジュエリーの季節

お久しぶりです!アメリカ駐在員ブログ、久々の投稿になってしまいましたがこちらアメリカニューメキシコ州は8月は大盛り上がりしております。

先週、ギャラップインタートライバルセレモニアルというお祭りが行われました。

この夏、アメリカでは色々なイベントがパンデミック前の規模に戻っていて、このセレモニアルも大きく開催されました。

アメリカ駐在R、実はこのセレモニアルのジュエリーの審査員をさせて頂いてまして、今年もジュエリーの審査をしました。

丸一日ジュエリーを眺め、審査員同士で意見を言い合いながら決めていきます。

こちらはバスケットの大賞。

この後審査員が全員集まって、どれを賞全体の一位にするか議論をしていきます。

そして、賞全体の一位となったのが、レイモンドヤジーのインレイのバングルでした。その名も、「遺産」と呼ばれる作品。

 

その下には、リンドンツォーシーのシルバーセットが並んでいます。

今年は100周年ということで、賞金も1万ドルという大金。新聞にも大きく取り上げられています。

そして、今週末はサンタフェのインディアンマーケットが開催されます。

こちらも100周年で、ようやく今年はコロナになる前の大きな規模に戻って開催されます。

そんな中でアメリカの高ぶりを感じ、日本でも猛暑に負けず、ジュエリーを眺めて気持ちを高めて頂けたらと思います。

突然の訃報

アーティストはご高齢の方が多いとは常日頃から発信していますが、やはり訃報を伝えるのは心が重いです。

ダンジャクソンが5月18日に他界されました。

ジュエリーの細かさや独特のデザインももちろんながら、身につけた人が長く使えるように絶対に厚みのあるシルバーを使うなど、ジュエリーに対する哲学や信念がありました。

年齢を重ねたネイティブアメリカンの方はとても知恵深くて懐深いところがあるのですが、ダンジャクソンは本当にその知恵と懐の深さを惜しみなく表現してくれる人でした。いつも私たちを気にかけてくれ、羊を捌いた日には連絡をくれてお昼ご飯にと差し入れてくれたり、私たちの家族のことまで心配してくれる。この仕事を通してこのような方に出会えたことに、本当に感謝します。

アーティストインタビュー「ダンジャクソン」

「全てはハンドメイドで、作家が一点一点作っているものなのですよ」といつも言っているフレーズですが、アーティストが作ることができなくなればもう作られることはなくなる、それがインディアンジュエリーです。

デザインやスタイル以上に、皆さんが持っている作品たちを通してアーティストたちの生活や作っている様子などを想像していただけるともっともっとインディアンジュエリーの奥深さが感じられるかと思います。