魅惑の黒「JET」(ジェット)

インディアンジュエリーでたびたび登場する「ジェット」と呼ばれる素材。

こちらは、研磨前のラフのジェットです。
一見すると、ただの黒い石に見えます。

しかし、ジェットは石ではなく地中に埋まって化石化した木なのです。

そう言われるとなんとなく木に見えるような…

研磨によって鈍く輝く漆黒のジェットは、魅力的な素材の一つです。

ジェットは、サントドミンゴ族のヒシネックレスやズニ族のインレイワークなどに代表されるように昔から使われている伝統的な素材です。

世界各地で発見されているジェットは、パワーストーンのように魔除けとして装飾されていた歴史もあるようです。

古来のネイティブアメリカンもターコイズと同じようにジェットをお守りのように身につけていたのかもしれません。

 

【NEW】ロンパーカー

晴れの多いギャラップですが、今日の空は少し曇り気味です。
ギャラップから南へ約60kmのところにズニのリザベーションがあります。
そのズニで本日、「レインダンス」が行われるとのこと。
曇りの要因に神聖な力の影響もあると思い、ネイティブアメリカンの凄さを感じております。

それでも日本では、やはり晴れの日を好む方が多いようで…
曇った空も跳ね除けるような、素敵なジュエリー「Lonn Parker」のリングが新入荷していますのでご紹介していきます。

真っ青なスカイブルーのスリーピングビューティーターコイズをインレイした作品。
晴れた日のニューメキシコの空色にも近いスリーピングビューティーは、まさに空の石と呼んでも過言ではない澄み切った綺麗さがあります。

人気のマルチカラーリングも入荷しています。

ヨットが似合いそうな白色の長髪を後ろで束ねて、ジュエリーを2,3個持ってきてくれる笑顔のロンパーカー。
独学で身につけた技術と、独自に追及している美はオリジナリティあふれる立体構造のインレイを生み出し、完成度の高い仕上げは気品あふれる名品ばかりです。

ベネットカゲンヴェマの芸術作品

前回のブログ「ホピの季節」でも少しご紹介した、ホピ族のBennett Kagenvema(ベネットカゲンヴェマ)のご紹介です。

ホピ族を代表する「オーバーレイ」という技法で仕上げられるインディアンジュエリー。
2枚のシルバーを重ね合わせており、デザインを細い糸ノコでカットしたシルバープレートを土台のシルバープレートの上に貼り合わせていきます。

(※こちらはベラタワホングバのカットしたプレートです。)

このデザインを描くだけでも難しいのに、それを糸ノコでカットしていくなんて…
感服の職人技です。

中でも本日ご紹介しているベネットカゲンヴェマは、絵画の如く繊細なタッチで描かれ作り出されるジュエリーは、ついつい見惚れてしまうまさに絵画のような作品を生み出しています。

引っかき傷のように掘るエングレーブといわれる技法やスタンプワークを駆使し、よりリアルに立体的に描かれる作品がベネットカゲンヴェマの最大の特徴であり魅力の一つです。

ジュエリーに落とし込んだホピ族の伝統と大自然を感じつつ、身に着けていただけたら嬉しく思います。

ホピの季節

先週末、今週末とホピ族のいろいろな村でダンスが行われています。

トウモロコシの種まきが終わり、今は「祈り」のシーズン。

雨を降らせ、作物を実らせてくれますようにという祈りのダンスが行われています。

そんなホピ族、ジュエリー作家が年々減少していて作品が手に入る量が圧倒的に減っています。

それもあり、人気もうなぎのぼり。特にしっかりしたカットでちゃんとモチーフが入っているものが手に入りにくくなっています。

そんな中定評のあるクリフトンモワ、一気に入荷しました。

安定した細かいカットとキュートなモチーフが人気です。

さらに、入荷と共にすぐに売り切れるベネットカゲンヴェマのこのシリーズも。

 

アリゾナの美術館で、「シークレットガーデン」(秘密の庭)と名付けられているこのベネットのシリーズ。

伝統工芸という言葉を超え、「圧巻」「芸術」という言葉がぴったりのこの作品たち。

これを手にすることができるということにただ感謝してしまうような、芸術作品です。

ハーマンスミスの新作入荷

六月に入りましたね。

ニューメキシコ州もようやく暖かく、日差しが強くなってきました。

ハーマンスミスの新作が入荷しています。

ハーマンのバリエーションが見られるようにいろいろなスタイルが入荷しています。

スタンプワークや動物の形、オールドスタイルからコンテンポラリーまで、実はとても幅広いデザインのあるハーマンスミスですが、スタジオに行ってみると本当に最小限の道具から作り出されていることに驚かされます。

 

 

まさに芸術、まさにクリエイションといえるハーマンスミスの作品。

こんなにたくさん彼のスタイルが一気にそろうことは今までにありませんでした!

一度着けたら何度も眺めてしまう「洗練されたスタンプワーク」

そろっている今、ぜひ彼の作品スタイルを見てみてくださいね。