アメリカ以外のターコイズの話

こんにちは。

こちらNM州は暖房を使う季節になってきました。外では薪を取る人やピニョンというこの時期にしか取れない松の実取りをする人が山の中にたくさんいると聞きます。

さて、たまにはぐっと深い知識をシェアしないとな、なんて思い、今日はターコイズについての勉強です。

アメリカ産のターコイズの値上がりが止まらず、アメリカ産ターコイズはあと10年ぐらいしたらもう遥か手の届かない価格になると思います。今稼働しているキングマンでさえ、ブラックウェブのものとかはもうほとんど出ず、今あるものをみんなが取り合いしているという状況です。

そんな中で、アメリカ以外のターコイズも最近とても好まれて使われるようになりました。アメリカ産のターコイズを使うとやはり手の届かない価格になってしまうので、アメリカ以外のターコイズで手の届きやすい価格に作りたい、というアーティストの優しさでもあります。

インディアンジュエリーファンの方はまだ「アメリカ産のターコイズにこだわりたい」というお客様も多いかとは思いますが、店頭やネットで並んでいる新しい名前のターコイズの知識ということで、読んでいただければと思います!

まずは最近マライカでも扱っている人気のターコイズ、メキシコのソノランマウンテンのソノランターコイズ。

グリーンが人気ですが、ブルーもたくさん産出しています。

英語ではSonoraなのですが、ターコイズ名はSonoran「ソノラン」と記載されることが多く、グリーンのものはゴールドのマトリックスが入っているためSonoran gold「ソノランゴールド」、ブルーのものはSonoran Rose「ソノランローズ」と区別して売っている業者も多いですが、どちらも産地は同じです。

場所はここ。ちょうどアリゾナ州の下あたりなので、距離的にも入手しやすくそれでアメリカでもとても流行っているというのもありますね。

 

次は「ゴールデンヒルズ」

こちらの産地は、なんとカザフスタン!

昔のドライクリークみたいな、なんとも言えないブルーと茶、紫という3色で形成された色味。こちらはクラスターなどセットするのがとても人気。ペンダントやリングなども少しずつ入荷しています。

 

そして最後はチャイニーズターコイズ。

中国産のターコイズの出所は大きく分けて二つ。

「クラウドマウンテン」と「アイロンマウンテン」

こちらクラウドマウンテンは、Hubei(ヒューベイ、またはフーベイ)などと呼ばれる湖北省の鉱山。こちらはたくさんの鉱山主がいて、クラウドマウンテン、ムーンリバーなどの名前で出回っています。マトリックスがたくさん入った「ビンテージターコイズ」という名で呼ばれるもの。この中でももちろん、この写真のようなクラウドマウンテンは希少なのでどんどん値段が上がっています。

 

 

もう一つは安微省という上海から3時間ぐらいの街、馬鞍市というところのアイロンマウンテン。こちらは名の通りアイロン(鉄)の鉱山のターコイズ鉱山です。こちらはどちらかというとブルーグリーンの均一なターコイズが採れるので、最近入荷しているチャイニーズターコイズと名のつく連のターコイズはほとんどここのアイロンマウンテンのターコイズです。

 

 

 

 

「大地の石」という意味では、実はネイティブアメリカンの人々はどこのターコイズかという産地はあまり気にしない人が多かったりします。

ターコイズ自体がお守りや先祖に守ってもらうための石という意味があるので、どこの石かというよりも、ターコイズを使ったネイティブアメリカンハンドメイドのジュエリーということが大切にされているという感じです。