本日はダレル・キャドマンのお宅を訪問してメイキングを見せてもらいました。
ダレルと言えば日本でも有名なゲーリーリーブスやサンシャインの兄弟ですが、彼の作品は兄弟の中でも一際丁寧な作りで、同じスタンプワークであっても一目見ただけで彼の作品だとわかります。
正確なカッティングに、ズレのないスタンプワークは見ていて秀逸な作品でだと感じます。
そんな彼の最新作はこちら!
こちらキャンデラリアの鮮やかなブルーがマッチしています!!
確かな技術とその多彩なセンスから、いつも世界中からのオーダーに追われ忙しそうです。
オーダーが多かろうと、1個ずつ丁寧に仕上げるのは彼のシルバースミスとしての誇りでもあるようです。
本日彼には“バンプアウト”という裏からスタンプを打ち上げて表に模様を浮き上がらせる技法をみせてもらいました。今主流になっているスタイルから、昔ながらのオールドスタイルまで見せてもらいました。
なにが違うかというと、現在のやり方は鉄の型で上下はさみ打ちにして力強く模様を叩き出すのが主流のようです。
そして昔ながらやり方というのは、パターンをひいてそれに添って幾つものスタンプで一つの模様を浮き上がらせるものだそうです。
オールドスタイルは手間がかかる分、一回ずつ同じ模様でも打ち出された表情が違いますし、味わいがあると感じました。
こちらがそのオールドスタイルでバンプアウトされたものです。
このレポートは後ほどホームページに詳しくアップしますのでお楽しみに☆
ジョークの好きなダレルは冗談交じりにとても親切に教えてくれました。
面白かったのが、シルバースミスでもある父アンダーソン・キャドマンが同じく横でジュエリー製作をしているのですが、ダレルがバンプアウトの合図をだすとおもむろに専用の耳栓をするのです。
その光景が不自然なのに、二人にとってはごく自然なのが笑えました。
二人の仲の良さもまた居心地が良かったです。