ハリソン・ジム

またまた久々の更新になってしまいましたね。すみません!
インディペンデンスデイ間近だっただけに、どたばたといろいろ立て込んでしまいまして…。
さてさて、もう始まってますね。仙台店と青山店。
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この夏、あなただけの一品に出会っちゃってくださいね。
さて、今回とりあげるのはハリソン・ジムさんの作品。

ナバホラグのように繊細な模様をスタンプワークで産みだしていきます。

ホールマークの打ち方も面白い。

彼は間違いなく若手のトップアーティストの一人です。
彼の作品は分厚いシルバーを使って、とても存在感のあるものが多いのですが、その秘密は材料であるシルバーの作り方にあります。
普通、お店で銀板を買って、それを材料にしてジュエリーを作るアーティストがほとんどですが、彼は「スクラップシルバー」を買ってきます。
それを溶かし、プレスして自分自身で銀板を作って、それを材料にジュエリーを作るんです。
手作りのシルバー板とお店で市販されてるシルバー板。
市販のシルバーは、機械でプレス、裁断するため、ほぼ均一な密度を持ちます。
その為、スタンプを打ったとき、その打った箇所が鋭角にシルバーに刻みこまれます。
サンシャイン・リーブスなど、食器やポットなども制作するアーティストや、緻密に刻む手法のアーティストには、こちらのほうが表現がしやすい素材です。
一方、手作りのシルバーの板の場合、溶かして、ハンマー等を使いプレスし、板にする時に、密度が場所によって多少ちがう感じになります。手作りですから機械のように均一にはいかないんですね。
で、そうすると、スタンプ、特にエンボス加工のように「どん!」とスタンプすると、その周辺がほんの少しですが、盛り上がるようになることが多いんです。隕石が落ちるとクレーターが出来る様なイメージですかね。
顕著なのが、アー二―・リスターの作品などです。

アー二ーはコインを溶かしたシルバーを使ったり、コイン半分、シルバースクラップ半分を混ぜて材料を作り、作品を作ったりします。やはりとても「有機的」な仕上がりになります。
まぁ細かいウンチク抜きにしても、明らかに「質感」が違います。
身に付けたとき、肌に触れる触感が違います。
是非、銀板からハンドメイドのジュエリーを試してみてください。

それでは、おやすみなさい。