こんなレアアイテムあります。キングマン編

4月もう終わり、もうすぐゴールデンウィーク。なんだかもう夏も近いですね。
肌を見せる機会が多くなる季節、アクセサリーはとても大事なワンポイントになりますよー。
「今年はインディアンジュエリーがキテル」という噂。って、なんだか毎年聞くような話なんですがね。流行に流されずにずっとずーっと大切にできるのも、インディアンジュエリーの魅力です。
というわけで本日は、ザ!ターコイズ!の代表格、キングマンのご紹介。
色々な表情を見せてくれるキングマンターコイズ。アリゾナ州にあるキングマン鉱山は現在も銅山として活躍中です。メインは銅をとるための鉱山ですので、ターコイズは副産物。ターコイズの鉱脈が見つかったら、権利をもつ人たちに連絡し、その人たちが24時間以内に掘れるだけ掘り、24時間たったら再び銅のためにブルドーザーでごりごりと掘り進んでいくそうです。とても大きな鉱山なので、色々な色みがでるのもキングマンターコイズの魅力。
こちらは、代表的な昔からのキングマン色。

ラフの形をそのままジュエリーにしていた昔々は、靴墨をぬってウェブの黒い部分をより引き出していた・・・というのも、有名なお話です。
同じキングマンからとれるターコイズでも表情がとても分かりやすい、イサカピーク

鮮やかな青味とパイライトや石英(水晶)が入るのが特徴で、採掘量も少なく、キングマンの中でも別格の扱いです。

このペンダント、写真では分かりにくいんですが、サイドのカットの部分がとても細かく、そしてやすりでひたすら滑らかにしてあります。巨匠、Raymond Yazzie氏を思い起こさせる丁寧な仕事。そしてシルバーの厚み。
こちらはターコイズマウンテン。ターコイズマウンテンも、現在キングマン鉱山から採掘されます。少しグリーンがかった色みに、赤茶色のマトリックスが特徴。

こちらは、Perry Shorty氏の作品。
キングマンから採掘されるため、現在では多くのターコイズマウンテンカラーがキングマンとして扱われ始めています。
「バーズアイ(バードアイ)」と呼べる鳥の目のような細かいウェブが入ったもの。

こちらはキングマンとターコイズマウンテンの間のような色み。
赤茶色の様な、金色の様なマトリックスが入っているのが特徴です。

最近では、採掘権を持つオーナーいわく「ランダーブルーのよう」な細かいブラックウェブが入ったキングマンがとれたようで、続々とジュエリーに加工してもらっているさいちゅう。が、このランダー風キングマンはすでにもう採掘しつくされ、次にはいつ見つかるか分からない・・・というお話。そんなこと言われたら、ほしくなっちゃいますよね。

こちらいち早くお届けする事が出来た作品。
青にブラックウェブ、緑に赤茶ウェブ、ぎらぎらパイライト、青にこまかいじんわりウェブ・・・。同じ鉱山でも本当に表情が豊かで魅力的な鉱山です。

大物入荷続々!

強風のため、前を向いて歩くのもやっとな最近のニューメキシコ。
外で遊ぼうにも、風の強い日は外に出られない・・・・。と子供たちがぼやいていました。
だから、寝るか~。

むちむち!かわいい!
こちらはJason Takala氏のお孫さんです。
さて、ネットショップでは人気のトップアーティストたちの作品が続々アップされています!
Ernie Lister

これはこれは・・・。
拝んでしまいたくなるランダーブルー。この大きさ、二度とお目にかかることが出来ないかもしれません。
Tommy Jackson
インディアンマウンテン、ビズビーなどハイグレードターコイズぞろいです。
Jennifer Curtis
シンプルなスタンプシリーズ、サイズ揃ってます。
ご紹介が遅れていましたが、
Jason Takala氏のレアアイテム、カフス&レンジャーセットも入荷してます。新入荷の石つきアイテムも、人気商品ですのでお早めにチェックを。

レンジャーセットは、ベルトに付けるバックル部分とベルトを止める部分がセットになったもの。現地ではかなりメジャーなアイテムです。

日曜は、イースター祭でした。
イエスキリストの復活を祝うお祭り。
現在では子供のお祭りの様な感じで、カラフルに彩られた卵の形をしたお菓子を色々なところに隠し、それを探すというイベントが様々なところで行われていました☆
そういえば、マニア必見イースターブルーの作品も少量入荷していたのです~。
ブルーが鮮やか。女性にも似合うデザインです。

こんなレアアイテムあります。ナンバーエイト編

皆様以前ブログでも紹介したこちらのオークション、毎週水曜に更新されますので、たまにチェックしてみると、お!こんなものが。ってマニアにはたまらないものも掲載されていますよ。
ジュエリー以外の雑貨や絵画などなかなかお目にかかることのできないものもあります。
本当にまだまだたくさんの方が、日本を応援してくれています。
 さて最近、雑誌PVなどでマライカのインディアンジュエリーを付けてくださる方が多く、夏の訪れを感じています。
今日は男性にも女性にも大人気のターコイズ、ナンバーエイトの作品をピックアップしてみます。
ナンバーエイトターコイズはマライカでもとっても人気のあるターコイズ。
ナンバーエイトというのは、採掘権をもつ8番目の人がこのターコイズを掘り当てたことからついた名前だそうです。1925年から採掘されていたこの鉱山、もともとは青味のある色×細かーいブラックウェブのあるターコイズが採掘されていました。現在ではこの青味のある色×細かいウェブのナンバーエイトはほとんど見かけられません。もし見つけたら、絶対に買い!です。もちろん値段もとんでもなく高いケースが多いですが。


こちらは昔のナンバーエイトを使用した作品。
そんなレアナンバーエイトが採掘された後、現在出回っているような空色のナンバーエイトが採掘されました。色が薄くなると、硬度ががくんと弱くなることが多いターコイズですが、ナンバーエイトは薄い色のターコイズの中でも比較的硬度のあるターコイズです。
ハニーウェブと呼ばれる、はちみつ色のようなウェブが入ったもの。


こちらはブラックウェブ。

青味のあるウェブがじんわりと入ったもの。

ナンバーエイトターコイズ鉱山は1976年、金の鉱山としてGold Minningという会社に買収されたことにより、ターコイズ鉱山としては閉山しています。
今ここにあるターコイズたちは、1920年代~70年代に採掘されたものたち。
とても歴史を感じるターコイズです。

こんなレアアイテムあります。キャリコレイク編

ニューメキシコ州では毎日日差しが強く、紫外線対策が欠かせない季節になってきました。家の中からだとすごくよい天気に見えるのですが、なんせ風が強く、飛んでくる砂と闘いながら外に出る毎日です。
日本は桜が美しいようで・・・。私も気分だけ、携帯の待ち受けを桜にしてみたり。
さてそんな春の訪れを感じさせる、キャリコレイクの作品を今日はご紹介します。
鉱山主から購入した石を使っている、ハイグレードなシリーズ。
キャリコレイクは成分に亜鉛が含まれるためにグリーンになることが知られていますが、実は昔はグリーンのものはターコイズではないということで、捨てられていたそうです。時代を経て代表的で人気がある色がグリーンにかわってきたため、現在ではあまり採掘されないブルーのキャリコレイクも、ハイグレードのアップルグリーンの色と同様にレアだったりします。

「ブルーグリーン」と呼ばれる、一つの石の中にブルーとグリーンの色が混じっているキャリコレイクも存在します。こんな色の混じった作品も。

半分半分、色が違うのが分かりますでしょうか?
ウェブの入り方も、この重量感のある作りも、愛着がわくこと間違いなし。かなりのヘビーゲージです。石の厚みも素晴らしい作品。
キャリコレイクは、体温や身体からの自然なオイルによって鮮やかに少しずつ自分色にかわっていくターコイズでもあります。
こちらはダレルキャドマンの作品。

石の厚みが、ぜいたくー!
並ぶと、こんな感じ。

そんなキャリコレイクの豆知識。
猫で、キャリコというと三毛猫のことを意味するように、キャリコレイクというのは「色々な色が混ざった湖」という意味。もともとあった湖が乾き、そこの土地から掘り出されているターコイズが現在「キャリコレイクターコイズ」と呼ばれています。ランダーブルーやレッドマウンテンなどのハイグレードターコイズを生み出しているネバダ州ランダー郡に位置するターコイズです。
こちらの石の厚みも素晴らしいバングル。
このデザインは、女性にもマッチします。というわけで、女性サイズ。


そしてこちらは博物館クラス、キャリコレイク×3個のバングル。
アップルグリーンの深い色あい、石の大きさ、何重もされたシルバーの細工、本当に出会うことのできない逸品です。見ているだけで、うっとり。

兄弟せいぞろい。


なぜか兄弟がせいぞろい。
ご紹介します。
左から、Andy CadmanDonovan CadmanSunshine ReevesGary Reeves
残念ながらDarrell Cadmanがいないので皆勢ぞろい・・・ではないですが、なかなかない光景なので思わず一枚。
こう見ると、やはり皆さんでっかいです。
お互いの作品を見ながら、ふーん。。。とナバホ語で何やら話していました。
兄弟でありながら、ライバルでもあるので、少しずつ違う作風を作りだし、お互いを刺激し合っているんだな~と感じた今日です。
そんな兄弟のサンシャインリーブス。
以前ご紹介した、受賞作品
品切れしていたペンダント&バングルが本日届きました。

ペンダント、38000円

バングル、83000円
早めに日本に届けられますように、がんばります~。

こんなレアアイテムあります。ビズビー編その2

先日ご紹介したビズビーターコイズの作品、今日はTommy Jacksonの作品をご紹介したいと思います。
重量感のあるシルバーを存分に使ってハイグレードターコイズを引き立たせる達人、Tommy Jackson。スタンプワーク、オーバーレイ、トゥファキャスト、インレイと色々な技を組み合わせて出来あがる作品は、古くも見え、新しくも見え、彼ならではの味があります。カラット数のある大きいハイグレードストーンを惜しげもなく使ってしまうのが、彼の特徴でもあります。
こちら。→バングル

母岩が入ったボルダーのビズビーバングル。母岩の部分はただの岩・・・なのですが、この赤茶色の母岩はビズビーならではの色で、他のターコイズでは見られない色。
→リング

細かいウェブが入ってます。
→こちらのクロスペンダントに使われているビズビーも。

→シンプルなハイグレードビズビー

厚み、スタンプワーク、オールドスタイルの仕上げ、男性にはたまらない作りではないでしょうか。

こんなレアアイテムあります。ビズビー編

入荷時にブログでの解説を逃したけどすごくレアな商品がまだまだたくさんHPに掲載されています。毎日少しずつご紹介しなければ!と思いながら日々の業務に追われるこの頃・・・。
ターコイズ好きの中では圧倒的な人気を誇るビズビーターコイズ、現地でもほんとうに手に入らなくなっています。特にハイグレードの鮮やかなブルーの物。どんどん値段も上がっていますので、2~3年前に仕入れていた値段はちょっと考えられないぐらい。市場がこうやって動いていくのも、ターコイズの魅力です。
先日、こんなラフのビズビーを見せてもらいました。


これはすごい!!もちろん売り物ではなく、博物館に行くそうですが、こんな塊、二度とお目にかかることはないかもと思い、写真を撮りまくりました・・・。
チョコレート色の母岩が、ビズビーならでは!!なのです。
何とも言えない赤土の匂いがします。
というわけで今日は、ハイグレードのビズビーを使ったジュエリーをピックアップしてみます!
こちらは珍しいビズビーのクラスタータイプ。

デルバートゴードンのオールドスタイルと、このスモーキー&古めかしいビズビーが何ともマッチしています。ネット未掲載ですが、吉祥寺店の商品です。
こちらはペンダント。

かなり前に作られたと思われる、作り&石の鮮やかさ。

この作品は鮮やかなビズビーがそろった、すばらしいコレクターズアイテム。

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定番もの、入荷してます。

4月に突入しましたね~。
新しい環境に変化する人たちも多いのでは。
私は旅をする時や、何か大事なイベントやちょっと大きなミーティングなど緊張しそうな場には必ずターコイズを持ち歩きます。あくまでも気安めですが、何か効果があるかも・・・。
さて先週は、人気のアーティスト、Gary Reevesの新作、再入荷が入ってます。
ペンダントやバングル、再入荷してます。


↑このトライアングルバングル、メンズにとても人気。
重ねづけもしやすいし、シンプルで合わせやすい。
こちらは新作。
フェザー×ターコイズ。

ナバホ族の伝統アートで、本物のイーグルフェザー(鷹の羽)にターコイズ色などでペイントしたものがあります。車のバックミラーにつけているひとをよく見かけます。
鷹は父なる空の使者、ターコイズは母なる大地の使者、強力なお守りです。
こちらも新作。イーグル(鷹)のモチーフ

サイドの細かいスタンプ、曲線のデザインがステキ。

まだまだアーティストの方々からは心配の声が絶えないですが、「私達の祈りのこもったジュエリーを日本に届けることは、日本にみんなの祈りを届けることと同じことだ」と今日Ernie Listerにありがたい言葉をいただきました。

4月5日より、愛をこめて日本のために。

本日は少しまじめなご報告。
震災から早くも半月たちました。カリフォルニアでも牛乳から放射能が検出されたとのこと。今日本で何が起きているのか、ニュースだけでは本当にはかり知れません。
この震災で、人的被害はもちろんのこと、今後どれだけの損失がでるのでしょうか。
「日本は強い国。素晴らしい国民性のある国。」
ニューヨークタイムズ紙でも賞賛されていたという記事を読みました。
ニューメキシコでもナバホの地に帰ってきた日本人の記事が、一面に掲載されていました。
何かしなきゃいけない!!と誰もが思い、様々な人が日本のために祈ってくれている毎日。
アメリカにいる私は本当に無力ですが、アーティストたちとはじめた募金が、30万円近く集まりました。
そして震災直後から、とても大きなムーブメントが動き出していました。
多くのアメリカ人シンガーが、日本のために曲を提供している「Song for Japan」
それと同じく、多くのネイティブアメリカンアーティストがはじめたムーブメント、「Native American Artist For Japan」
そうそうたるトップアーティスト&ネイティブアメリカンアーティストが作品を提供し、オークションに出し、その売り上げをすべて日本に寄付するというものです。
震災のあった3日後、Raymond Yazzie氏からこの話を聞いたとき、本当に胸が詰まり、何と言っていいか言葉にならなかったのを覚えています。
日本人として、少しの募金しかできない自分、そしてこんなに日本のことを考えてくれているアーティストたち。
自分のジュエリー制作の時間を削り、ミーティングを開き、たくさんのアーティストに連絡をとり、本当にどんどん大きな輪になって、多くのアーティストが協力してくれています。
いちバイヤーとして、あらためて日本がいかにアーティストにとって大事な国であるか、実感させられています。
というわけで、本題です。
4月5日から、ebayでのオークションが開始されます。日本からの入札もできます。
詳しくは、こちらのHPを随時チェックしてください→→
大物アーティストぞろい、そしてみんな日本のために特別な作品を寄付する!とはりきっていますので、スペシャルな逸品ばかりがずらりと並ぶこと間違いなしです。
アーティストがどんなに日本を愛しているか、愛をこめて作っている作品たちは一見の価値ありです。
1週間に1回、すべてのアイテムが更新される予定ですので、大物アーティストの作品がいつ出品されるかも見ものです。
オークションに関してのお問い合わせは、マライカでは承っておりませんのでご了承ください。
「愛と希望。このオークションは一回きりではなく、できるかぎり続けていきたい。一時的な援助ではなくきっと日本はもっと長期的なプランが必要。」
と、この「ムーブメント」のメインパーソン、リンドンツォーシー氏。
ちなみに彼の作品、先日入荷してます。
現代的なジュエリーを作るリンドンですが、たまにオールドスタイルを作るのが好きなのだとか。

こちら10万円。

ナチュラルキングマン使用、18万円。
近々日本に届けられるかと・・・。
マライカでお預かりしているアーティスト達からの募金も、こちらのオークションに協力させていただくことにしています。
協力していただいたアーティスト。
Ernie Lister
Aaron Anderson
Don Dewa
Steve Arviso
Herman Smith
Octevious and Irma Seoutewa
Sunshine Reeves
Calvin Lovato
Harison Jim
Ola Eriacho
Calvin Lovatoは、はるばる3時間かけて募金をしにきてくれました。
オーダーができたのかと思ったら、なんと募金をしに(涙)
本当に1日も早く日本が復旧しますように。