「基本用語説明 作り方編①」

今日は、私たちがよくブログやオンラインショップの商品説明で使う、インディアンジュエリーの用語についてちょこっとご説明しようかと・・・。
自分たちでは当たり前と思っている用語も、実はかなりマニアックな単語だったりして、オンラインショップの説明など、これってどういう意味?と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今さら・・・な方もいらっしゃるかと思いますが、道具の写真なども載せてみますので少しでもジュエリーを選ぶ際の参考にしてください★
①「スタンプ」
先端が削られ、模様が彫られている、シルバーの板に模様を打ち込むための工具。
シルバーの板にあてがい、ハンマーでたたいて模様を刻んでいく。
スタンプの起源は鉄道や車などに使われていた金属を使ったことから始まります。
スタンプの模様や作りには作家のこだわりが現れます。既製品もたくさんありますが、自分で作るアーティストもいれば、あえて自分の車に使われていた金属を使ったりする人もいます。

スティーブアルビソのたくさんのスタンプ
「スタンプワーク」は、このスタンプの模様をシルバーにたたき出していく作業のこと。

②「たがね」
厳密には、鉄材の仕上げや切断に使うものだそうで、シルバーの形自体を整えるのに使う「のみ」のような道具。インゴッドシルバー(シルバーの塊)を切ったり、成形したりするのに使う。

すみませんこちら、道具の写真がありませんでした。
こちらはインゴッドシルバーと呼ばれる、形成前の銀の塊。
この材料がコインになると、コインシルバーと呼ばれます。
③「べゼル」
石枠のこと。ターコイズなどの石がセットされた周りの部分。シルバーの薄い板をセットする人もいれば、厚みのあるシルバーに細工をしてセットする人もいる。

↑石の周りにシンプルなベゼルをセットしています。
④「やすり(ファイル)」

成形や模様つけのために使う、金属でできた道具。
シルバーの端や丸みを出すためにつかうやすりと、べゼルの横などのギザギザのラインを出すための線が刻まれたやすりなどがある。

↑こちらはギザギザのタイプ。

ジェニファーカーティストーマスカーティスのジュエリーは仕上げのヤスリがけが特徴。
スタンプの周りをヤスリをかけ滑らかにする事でスタンプのもようを引き立たせています。
⑤「シャンク」
リングの足(指にあてがわれる部分)のこと。

⑥「ワイヤー」
インディアンジュエリーでは、通常シルバーを指して、ツイストワイヤー(2本のねじられたワイヤー)や、スクエアワイヤー(四角い形をしたワイヤー)などがある。

↑このくるくるした部分。この作品にはツイストワイヤーが使われています。
ただ一つのワイヤーですが、そのツイストワイヤーを作るにもこの太さじゃなきゃダメ!といったアーティストのこだわりがあったりします。
なんだか長くなりそうなので、続きはまた次回!
こういった細かい細工の違いをアーティストの作品で比べてみるのもなかなか楽しいですよ!