今日は「ターコイズのグレード」についてのお話。
ナチュラルターコイズのグレードは硬いほど高いというのはみなさんご存じだと思いますが、
どれくらい硬いのかというのは見た目だけではわかりにくいです。
硬度と色は比例していく事がほとんどなので、「詰まってギューッと密度が濃くなる=硬い」ほど透明感があり、硬いほど濃い色味になっていくのが鉱物のしくみです。
青みやウェブのあるターコイズは比較的見た目にもたくさん比べてみればわかりやすい。
が、色味やウェブの表情など、グリーン系の石、特にニューランダーとキャリコレイクはグレードがかなりわかりにくい!個人的に思っていました。
ターコイズを長年カットしているカッターさんでもあり、石のディーラーでもある人に、この二つのターコイズ(カルコシデライト)について勉強させてもらいました。
まずは成分的にはターコイズではなく、カルコシデライトになる、「ニューランダー」
様々な表情があり、とても人気のある石です。
↑硬度低
↑硬度中
↑硬度高
この中はすべて「ハイグレード」に分類されますが、中でも
右側の丸4個。
ブラックウェブから染み出るような「ウォーターウェブ」がじんわりとターコイズに染み渡っているのが分かりますか??マニアの中では、ディープブルーウェブ(黒と緑が混じった所が何となく紺色のようなブルーに見えます)と呼ばれていまして、非売品にしているところもあるそうな。
左側の丸の中は、クラシックなニューランダーの見た目です。
こうやって見ると、ウェブの入り方、見た目のプリッと感、色味などの違いが分かりますね。
どのターコイズにも言える事ですが、マトリックスの入り方、ようするに見た目の表情で見た場合はもちろん個人の好みになりますので、
そのディーラーさんは、個人的にはこの硬度は低いと分類される中の石がナンバーワンだそうです。
ちなみに、このニューランダーはネバダから採掘されるカリコシデライトですが、アリゾナからもとれるそうで、アリゾナのものは
こういった表情の物が多いのだそうです。
そういった視点から見てみると、現在ネット掲載中のニューランダーの商品、かなーりクオリティ高いものばかりです。
長くなってしまったのでキャリコレイクについては次回にします!