どんどん高齢化していくホピジュエリーのアーティストたち。
その中で久々に登場した30代のアーティスト、マーサスコインバの作品が今までのホピジュエリーとは一味も二味も違ったテイストで久々に衝撃を受けました。
カッティング、デザイン、肌理の細かさ全てにおいて手を抜かない完璧さが感じられます。
ホピの一般的なオーバーレイでは、デザインを切り出し、モチーフの形になったシルバーを貼り絵のように貼り付けてデザインしていく事が多いです。
マーサスのは何が違うかというと、シルバーの細いラインを切り出してそのラインとバックの黒とのコントラストでデザインを作り出しているところ。
一番細いサイズの糸鋸の刃を使い、一切ずれることなく完璧に切り出すとてつもない技術の持ち主です。
定番の水の流れ、ウォーターデザインもマーサスの手にかかるとこんな風になります。
さらに彼のデザインも一目瞭然、伝統的なホピジュエリーとは何かが違うと思わせる言葉では表せないユニークさがあります。
ヘビ、クモ、サンフェイス、カチナ、彼が刻むと一気に表情が変わっていくから不思議。
時間をかけている分値段は他のホピジュエリーに比べて少し上がりますが、このデザインを銀板にフリーハンドで書き一つ一つカットして仕上げる職人技を想像すると、アートの価値が見いだせる作品ばかりです。
(こちらはまだオンラインショップ未掲載)