ただただ息をのんで見入ってしまう、まさに芸術です。
ホピ族のBennett Kagenvemaの作品。
カットの細かさと表現力が抜群で、いつもトレーディングポストで手に取り、これはいったい誰なんだろう?と思っていた作家。
実はベネット、6年前までアルコール依存に苦しみ、その才能を使うことがあまりありませんでした。そんなベネットにシルバーを渡し、道具を貸し、アルコールを断つ手伝いをしたのが、Ruben Saufkie。
今ではそのルービンとコラボレーションして作品を作ったり、ルービン自身も、カッティングの技術はホピでNo1だと思うといつも言っています。
本当にまじめで、少しのデザインの違いでも、「ごめん、こここういう風にしちゃったけど大丈夫?」と逐一確認してくれたり、そんな人柄も合わせてバイヤーをやっていて、この人に出会えてよかったなと思えるアーティストの一人です。
長くなりましたが、そんなベネットの力、技、精神、ホピの文化を詰め込んだ作品を何か作ってほしいとオーダーしたのが、この2点のバングル。
デザインなどは何も指定しなかったのですが、ブロードフェイスとサンフェイスを選び、力強くも繊細に描かれたこのバングルたち。
ハンドメイドで作られるインディアンジュエリーは、一体どこまで進化していくんだろうかと思いをはせてしまう素晴らしい出来上がりになりました。