削って、削って・・・。

先日箱根の寄木細工の話をテレビで見て、改めて、インレイってすごいなぁと思いました。
近年、ズニ族のインレイをする人たちがすごく減っています。
手間と時間がすごくかかる反面シルバーだけのものに比べてあまり高く売ることができなかったり、世襲制のズニの作品は若者たちがその仕事を継ぐことをやめてしまったり、海外製の安いインレイジュエリーが出回ってしまったり。
この流れはどこの伝統工芸にも通じることなのかなと思いますが、やはりそういう現状を目の当たりにするとさみしいものです。
伝統を継いでいくことと、市場や流行にのることがうまくハマればいいんですけどね、なかなかそうはいかず。。。。

シルバーの枠を作った後、
削っては、サイズを確認し、削っては、はめ、、、、。

無数の石の中から、色を選び、組み合わせ、デザインを考える。
果てしない作業です。

作風には、それぞれ個性が出てきます。

ズニ族のインレイには、家系がかなり密接にかかわってきます。母の作風を継いでいきます。

この作者、バージニアは現在63歳。子どもたちはみんな都市で仕事をしているそうです。
インディアンジュエリーは本当に伝統工芸なんだなと改めて思った今日でした。