クモの意味

本格的な冬がやってきそうなニューメキシコ州。週明けにはどうやら雪が降る様子です。

さて、来週はハロウィン。日本でも盛り上がっていますでしょうか。

ハロウィンにちなみ、今日はインディアンジュエリーにもよく出てくる「クモ」について紹介します。

「スパイダーウェブ」はターコイズのマトリックスの名前としても使われ、クモというモチーフそのものがネイティブアメリカンにとって少し特別なものなのかなという想像はあるかと思います。

スパイダーウーマンとして神話に出てくるナバホ族のクモは、人々に織物と農業の技術を教え、多くの伝説や民話に登場して「一日を救い」、無実を守り、世界の調和を取り戻します。

この伝説上のスパイダーウーマンがナバホ族の女性に織物を教え、だからナバホ族の人々は織物で生計を立てることができるようになったと言われています。

一方でホピ族の神話に出てくるクモは、スパイダーグランドマザー(祖母)として登場して、「良きものの象徴」とされています。

クモの形をしているときはホピ族のキヴァの地下に住み、 彼女が必要とされるときはアドバイスをしたり、薬の治療法を提供するなど、多くの方法で人々を助けました。

クモはナバホ族、ホピ族ともに女性に結び付いています。

ジュエリーは文字がなかった時代にストーリーを刻む方法でもあったという伝統をモチーフから考えさせられますね。