ホピ族、ベネットカゲンヴェマの作品。今日ベネットと会い、久々にジュエリーをたくさん持ってきてくれました。
ホピ族に限らず、プエブロの小さい民族はコロナで今もかなりの影響を受けています。
小さい村に感染が広まったら民族の人口減少としても危機で、観光業で生計を立てている部族でも村自体をクローズしています。
私の知っている限り、ズニ族、ホピ族、サントドミンゴ族、アコマ族などすべてのプエブロの村に、今も外部者は入ることはできません。
村の入り口には検問が張られていて、村の居住者でなければ出入りすることができないようになっています。
どこのプエブロでも例年夏に様々な儀式を行っています。
レインダンス、ビーンダンス、カチナダンス、フィーストと呼ばれる収穫祭など。
それらの儀式が今年どうなったかというのが気になっている方も多いかと思います。10人以上の集まりは一応今でも州では禁止されているのですが、ネイティブアメリカンの儀式はそのネイティブアメリカンの政府の決定にゆだねられています。
基本的には儀式は中止にはなっておらず、ほとんどの儀式が行われています。
でも、すべて内部者のみでの開催。
ズニのレインダンスは通常全てのキヴァが一回ずつ行うそうなのですが、今年はメインのキヴァ一回だけの開催。それでもやはり感染者が少しずつ増えていた状況下での開催は、賛否両論あったようです。
ホピの儀式もすべて、少数で見学者などを制限して開催。今でも私たちはホピに買い付けに行くことはできないので、買い付けは作品を送ってもらうか、または街に出てきてもらって会って買い付けをしています。
儀式の意味は「祈り」
祈りを捧げるという意味が今だからこそある。そう言っていました。
外部の人に見てもらうためではなく、外部の人のためにも儀式をやって祈る。今はそういう時期だと、儀式で大事な役割を持つベラタワホングバも言っていました。
ジュエリーを作ることも、その祈りを込めること。だから作り続ける。
儀式を公開するということは、それを見に来てくれた人にも祈りを捧げるという意味もあるのですが、それができない今、ジュエリーへ込める思いも高まっている感じがします。
改めて、「みんなの幸せを祈ってジュエリーを作る」という行為が尊く思えた今日でした!