いつもとは違うインディアンジュエリーのおススメ

大寒波がやってきて再び雪が降り続いているニューメキシコ州です。

さて今日は、お客様からの相談でたまにある「いつもとは違うものがほしい」という視点でジュエリーを紹介してみようかと思います。

どうしても定番物や一点アーティストものの紹介が多くなってしまうのですが、今回は少し違う作風のものをご紹介します。

 

まずはスパイ二ーオイスターとターコイズ、オールドスタイルのシルバービーズをミックスした程よい幅の3連ネックレス。横にフラットなコーンで留めているので、首回りがもたつくことがないのがポイント。50センチとVネックでもTシャツでも合わせやすいサイズです。

細身のチェーンにプチペンダントなどの華奢系ジュエリーが好きな女性にぜひチャレンジしていただきたい作品です。

こちらはどちらかというとメンズの方にお勧め。

私だったらターコイズとかスタンプワーク好きの「ザ、ナバホ好き」の男性に敢えてお勧めしたい作品。

手法は非常に伝統的ながら、現代的でモダンな感じがあふれるこの作品。でもこのアーティスト、アルバートネルズはシルバースミス歴なんと40年。トラディショナルながらも今の時代に合っちゃうという、インディアンジュエリーの底力を感じる作品です。

こちらは結構前の作品になりますが、大きなスパイニーオイスターを使用したバングル。実はウィルソンビゲイは、アーロンアンダーソンの叔父。本当のお父さんもキャスト作家、義父ウィルフォードヘンリーもキャスト作家なんですね。

個人的にはこういう「絶対に全く同じものには出会えないであろう」という一点ものの作品にはめちゃくちゃグッと来てしまいます。しかもこのスパイニーオイスターの色、今はどちらかと言えば鮮やかな色味が好まれる中、この何とも言えない淡い色味を使っているというのもインディアンジュエリーの時代の変化すら感じる作品です。

次はナバホ族らしいこのピアス、かなりレアで手の込んだ作品です。

ネイティブカルチャーを知らない人であれば一体何?!っていうデザインですが、分かる人には一目で分かるデザイン。キヴァ、イーグルフェザー、コーン、そしてメサがハンドカットで刻まれたピアス。バングルやペンダントではなくてピアスというのも非常に珍しいと思います。

そして最後はこちら、ヘンリーサムのバングル。

この作風、「スネークアイ」(ヘビの目)と呼ばれる細かいターコイズを使った作品なのですが、このスネークアイの作品は今とても探している人が多い作風でもあります。以前はこのような小さいターコイズを市販で買える場所があったのですが、8年ほど前からターコイズの高騰と作業量が割に合わないことから、このスネークアイの作風は今では古いジュエリーにしか見ることができなくなっています。

ズニ族のニードルポイントやクラスターなど、ハンドカットのターコイズ物はみるみる少なくなっていくでしょう。

いつものシルバー物、いつものターコイズ物から一歩上のステップへ、なんとなくいつも同じようなものに目が行ってしまうという方にもおススメの商品紹介でした。

皆様くれぐれもお気をつけてお過ごしください!