ようやく寒波が過ぎ去り、すっきりと昨日の満月を見ることができました。
残された雪が、泥と混ざって無残な姿になっている所が多いです・・・。
さて、マライカでもいろいろな色みのキングマンを扱っていますが、最近、こんな表情のキングマンが入荷しています。
昔のターコイズマウンテンを思わせるような、何とも言えないこの色合い。
光にあててみると、茶色の中に金色の鉱物が混じっているものもあり、すごく美しいです。
マトリックスのサイドからジワーッとにじみ出ているような濃い色みがハイグレードターコイズの特徴です。
キングマンは、アリゾナ州にある鉱山ですが、メインは銅をとるための鉱山です。
非常に大きな鉱山なので、いろいろなターコイズの鉱脈があり、銅をとっているときにその鉱脈にぶつかるとターコイズがとれるんですね。なので、鉱脈がちがえば混じっている成分によってターコイズの色味も変わってきます。
それがキングマンターコイズのおもしろさ。
青みが深いものがお好きな方もいれば、パイライトぎっしりが好きな人もいるし、マトリックスがしみだすようなターコイズマウンテンに近いものが好きな方もいます。
キングマンターコイズといえば、青みの強い、ターコイズ!という色合いを思い浮かべる方も多いですが、その常識をくつがえすこのキングマン。
ゴールドウェブ×少し緑がかったキングマンの特徴は、マトリックスがものすごく細かいところです。
いろいろなアイテムで、オーダーしてます。
ターコイズ色!というキングマンとはまた違う表情で、さりげなく身につけられます。
月別: 2010年1月
欠かせないジュエリー
今週末、Kevin Takalaがバッファローダンスに行くけどこの雪で道路が心配だ・・・。と嘆いていました。
ナバホ、ホピ、ズニ、いろいろな部族のインディアンが各部族それぞれの信仰を持ち、様々な伝統的なダンスや儀式が催されています。
ナバホ族では、夏は「イェイビチェイ」、冬は「スクオダンス」と呼ばれる儀式がよく行われます。ホピ族では、「スネークダンス」、「バッファローダンス」などなど村によっていろいろなダンスが頻繁に行われています。
こちらは、ズニ族のダンス。本当に、いろいろな種類のダンスがあります。
本格的な儀式やダンスは、基本的に撮影やイラストなどで表現するのが禁止されています。これは、お祭りのパレードなんかで踊る観光客のためのダンス。
雨乞い、病気がよくなるように、豊作を願ってなど、ダンスや儀式にはいろいろな意味があります。
そんな儀式やダンスに欠かせないのは、ターコイズのネックレス。
ナバホ族のメディスンマン(祈祷師)はよく、こういう形のネックレスを身につけています。
参加する人々も、よくこの形のネックレスを身につけています。
スクオッシュと呼ばれるネックレスを身につけている人も多いです。
男の人も、よくスクオッシュをしています。
真ん中の形は、ナジャと呼ばれ、お守りとしていろいろなジュエリーに発展しています。
個人的に私はナジャが大好きで、いろいろな形のナジャを集めてます。
手の形が左右についているものなんか、守られてるって感じがして思わず手に取ってしまいます・・・。
こちらは、心斎橋店にあるいろいろなナジャ。
そしてコンチョベルトは、いつも欠かせないジュエリーです。
この身体の大きさがまた様になるんですね。
デルバートゴードンのペンダント。
週末さらなる寒波が訪れ、今日車の温度計を見たら、なんとマイナス18度というありえない数字を表示していました。
犬の足もすっぽり埋まってます。朝外を見た瞬間、ここはアラスカ?と思う状況でしたよ。
4駆の車がない家は、こんなに雪が降ってしまうと家からでられなくなってしまいます。舗装された道路から外れた所に住む人々も多いので、一軒一軒の家に行く道を村の除雪車が除雪していました。
「馬小屋まで行く道も除雪してよ。」「OK」とかいう会話に、何だか笑顔になります。
でも今週の半ばにはまた寒波が…。
気を取り直して、合わせやすいペンダントのご紹介。
デザインとその存在感で人気のデルバートゴードン。
もともと、インディアンジュエリーを作る工場の一員として働いていた彼。インディアンには珍しく、20年間も同じところに勤めていたそうです。
ここ最近、独立して最初から最後まで自分でジュエリーを作るようになりました。
いろいろなジュエリーを見て、そして自分のイマジネーションと組み合わせ、本当にいろいろなデザインを生み出します。
そして同じデザインでも、デルバートが作ると何だかすごく重量感があり、渋くなります。
アーティストの名前を知らない人にも、よく購入していただくデルバートの作品。
ホントに、渋い!の一言。
カルビンロバトのヒシと合わせてみました。
ペンダントの上の、ちょっとした細工がジュエリー作るのを楽しんでます!って感じが伝わってきてすごく嬉しいんですよね。花形のスタンプやナジャの形、サンゴを使ったり、渋さの中にかわいさもあるので、女性がしてもすごくしっくりきます。
ターコイズ×ナバホハンドメイドチェーンでシンプルペンダント。
チェーンはマライカの各お店で販売しています。
このチェーン、いぶしのきいたオールドスタイルのペンダントにすごく合って、よくセットでご購入いただいています。
長さも長めなので、男性の方でもOK。
いろいろなハイグレードストーンを使った作品もたくさん。
デルバートは、ホントに日本の職人さん!って感じの雰囲気を持っています。それを支える明るい奥さんと子供たち、何だか古き良き時代の家庭…って感じです。
そんなデルバートのペンダント、セーターの上にドン!としてもよし、中に忍ばせておくのもよし、ターコイズジュエリー初心者の方にも人気です。
寒気到来!
ものすごい寒気が、アメリカを横断しているここ最近。
暖かいカリフォルニアでも、ものすごい風と雪を巻き起こしたそのストームが、今ニューメキシコを横断中。
これが1週間前のすがた。
今日は、こんな感じ。
今日は学校がお休みのところも多く、もちろん、子供たちは雪合戦とソリ遊び。
年に一回あるかないか、雪のため高速も閉鎖しています。
雪かきも、雪道運転も、だんだん慣れてきます・・・。
でも、高速では何台もスリップして路肩に止まっている車がいました。
雪が降ってても、車ででかけなくちゃ生活用品も買えないところに住んでいる人が多いので、無理してでも出かけるんですね~。
と、休憩に立ち寄ったバーガー屋さんには、栄養を蓄えようとたくさんの人が。
ニューメキシコ州にしかないバーガー屋さん、「LOTA BURGER」
この大きさ!飲み物の大きさもハンパじゃない。
多分、日本のマックより3センチぐらいは確実にでかいです。
飲み物は、マックのLサイズの2倍ぐらい入ってます。しかもお代わり自由。
このバーガー、ニューメキシコ産のグリーンチリが入っているので、有名なんですね。
ポテトも、写真の5倍はあります。アメリカ!って感じ。
だいたい全部食べられませんが、慣れてくると食べられちゃうし、時々バーガーを欲する身体になるから不思議です。
この看板が目印!
そんな雪の日は、みんな家にこもってジュエリーをこつこつと制作してくれるので、このストームが過ぎた頃には新しい作品に逢えること間違いなしです!
いつでも元気、サンシャイン。
最近、サンシャインリーブスが、めきめきと腕をあげてきています。
新しいデザインにもどんどん挑戦し、すごく前向きで見ているこちらもうれしくなります。
サンシャインと言えば、やっぱりスタンプワーク。
中でも一番人気は合わせやすいバングル!
幅が色々あるので、シンプルに細みのものをつけたらさりげなくオシャレ、ゴリッと極太をしたらオトコ!って感じでものすごくカッコいいです!!
一本づけしてもいいし、こんな風に重ねづけしても。
バングルはアーティストによって作る丸みが違うのですが、私はこのサンシャインのプレートのスタンプバングルが一番フィットします。
ぜひ店頭でお試しあれ。
石つきのバングルは、シンプルな軽めのシルバーバングルと合わせるとしっくりきます。
いつも大きい笑い声とジョークで場を和ませてくれるサンシャイン、
子供の時から「サンシャイン」と呼ばれているそうです。
あだ名がいつまでもそのままって、なんかインディアンらしいですよね。
ちょっと前に入荷したこちらのペンダント
リバーシブルでしかもハイグレードローンマウンテンやナンバーエイトを使用して
作ってもらいました。
彼の作品である、スタンプワークで作ったヨーヨーをヒントに出来上がった作品です。
裏は、スターだったり、スワスティカと呼ばれるナバホの幸運のモチーフだったり、一点一点違うからそこもなんとも愛らしい作品。
大きさはいろいろ。革ひもとあわせてシャツの上にすると映えますよ~。
ちなみに、彼の得意とするシャドーボックスのペンダント、ターコイズのネックレスと合わせていたお客様がいて、すごくかっこよかったです。
こんな感じ。
シャドーボックスは、すごく薄いシルバーを使う人が多いんですが、
サンシャインのものは重量感があっていいです。
絶景がいっぱい。
こちらは、[Canyon de Chelly]
発音を日本語にすると、「キャニオンディシェイ」です。
上から谷底までひたすら下って、30分。
帰りはひたすら登って、休憩しながら、1時間~1時間半。
以前、クラスターを作成しているZeita Begayに連れて行ってもらいました。
なぜか、こういうパーマのひと、多いです。
Zeitaのクラスターは、ファンも多く、以前は自分たちが工房で作り方を教えていたそうです。色々な人にシルバーワークを教えることで、人々が手に職をつけ、村全体がよくなっていくこともあります。
ところで、アリゾナ州にある「セドナ」はパワースポットとして知られていて、お正月に芸能人が訪れたことでかなり有名になりましたよね。
最近、日本で、アリゾナ州、ニューメキシコ州近辺の観光スポットがかなりブームになっているな~という感じがします。
新しい観光本やエッセイが続々発売されているし、CMの背景に使われていることも多いです。でもでも、まだ観光本に載っていない知られざる絶景がたくさんあります。
観光地化されるのをいやがるインディアンがすごく多いので、自分たちだけの秘密にしている人がたくさんいます。
外に出ていると、こんな夕日によく出会います!
朝焼けもきれいです。
でも今日は「通勤ラッシュ」というものを目撃!
運転中だったので写真は撮れなかったのですが、町の中心部に向かう高速がものすごい量の車で埋め尽くされてました。5車線ぐらいあるのに、渋滞。
中心部からちょっと外れたところに住む人たちは、仕事のために中心部へ向かうんですね。
やっぱりどこの国も同じ!でも日本のラッシュにはかないませんね。。。
ホワイトインディアンネーション
日本でも雪が降ったそうですが、こちらも極寒。今朝は、マイナス7度!
乾燥地帯なのですが、よく雪が降ります。日本みたいに溶けやすいべちゃべちゃっとした雪ではなく、よく積もるさらさらした雪です。
毎年だいたい10回ぐらいは必ず雪が降るのに、雪が降るとよく道路が閉鎖したりします。
なんともインディアンネーションらしい・・・。
↓前回降った雪。
インディアンがよく乗っている、「ピックアップトラック」です。
人をいっぱい乗せられるし、何といっても冬の間はマキをたくさん運べます!!
これ、かなり大事です。みんな家にはまきストーブがあり、夜は家の煙突からもくもくと煙が出ています。日本でもちょっとしたブームになりつつありますよね。
話は変わりますが、私たちがよく使っている「インディアン」という言葉は、偏見や差別の意味を含んでいるので、最近ではよく「ネイティブアメリカン」という言葉が代わって使われています。
でも現地に長くいると、結構「インディアン」という言葉を使うことが多いです。
人々は自分たちのことを「インディアンだ」と言うし、ジュエリーは未だに「インディアンジュエリー」だし、本人たちはあまり気にしていない様子。
大きなショーなどだと、「ネイティブアメリカン」という言葉がよく使われています。その方がよりフォーマルな場で使われる言葉、といった印象です。
なので私たちも「インディアン」という言葉をよく使っています。
ちなみにネーションとは、日本語にすると国家とか共同体とか部族の住む領域のこと。
うーん、何にもないけど、空の色が美しい!
Happy New Year★2010
遅くなりましたが、新年の御挨拶、明けましておめでとうございます。
アメリカらしい新年を迎えたく、近くの街に出てカウントダウンに参加してきました。
お祭り気分の中、インディアンの食事にはめったに出される事のないお酒を飲んでいい気分でした。
アルコール中毒の多いインディアンの間では、飲酒はあまりいいものとされておらず、断酒をするインディアンが大変多いです。ギャラップでは日曜日になると、どこもかしこもお酒売り場のシャッターが閉まり、お酒が買えないというルールまで存在します。
さて、インディアン達の新年はというと…
ナバホ、ズ二は特に儀式もなく家族でゆっくり過ごすようで、
サントドミンゴ、ホピでは新年のセレモニーが連日あったようです。
クライアントの一人でもあるホピのチャールストン・ルイスに誘われてはいたのですが、雪の残る中ホピへの急こう配な坂道運転は怖い!と思い丁重にお断りしました。
私達と彼との出会いは偶然でした。
道に迷って訪ねた家が偶然にもチャールストンのお母さんの家だったのです。
『息子もシルバースミスなのよ。』と紹介され、現れたのが彼だったのです。
よくよく見ると家の中に彼の写真が飾ってあり、若かりし頃のハンサムなチャールストンの写真が見れました。ここだけの話、チャールストンは高校のプロムキング(パーティーの中で一番かっこいい人に与えられるもの)だったようです。
昔やんちゃだったのでは?と思わせる彼の工房は、お父さんになった今もどことなく男くさく、バンド活動もしてる音楽の趣味が垣間見れたりしました。
ロックな音楽が彼の作品にも影響しているんだな、と実感したのを覚えています。
これが彼の作品です。
このサンフェイスとフェザーのコンビデザインが彼の代表的なモチーフです。
どことなくマジックでイラストをかいた様なタッチが私は好きです。
自身のデザインには自信を持っているようで、今後ジュエリー以外の展開も考えているようです。音楽にしろ、アーティスト気質なんですね。
今後はというと、彼らしいちょっとワルいロックなアイテムを頼んでいます。
他のホピのアーティストとは違ったテイストは彼の持ち味です。
かっこいいホピのアイテムをお探しでしたら、チャールストン・ルイスが是非おススメです!!