巨匠探訪 ジェイソン・タカラ編

後編。
Jason Takala
お宅にお邪魔すると、ジェイソンと奥様がお出迎えしてくれました。
2人ともホピの出身で、ジェイソンはスノークラン、奥様はパロット(おうむ)とカチナのクランなのだそうで、
おうちには、雑貨やちょっとした飾り、食器など、スノーフレークとオウムのグッズがいっぱい!!
キュートな一面がみえますねー
意外なことに、ジェイソンは昔からシルバースミスだったわけではないそうです。
このカチナドールは、なんとジェイソンが娘さんのために作ったものなのですが、(多才!!)
実は昔は、カチナの絵を描く画家であり、カチナドールを彫る彫刻師だったのだそう。
デザインの腕を買われて、とあるシルバースミスの下絵を描く仕事をしていて、
そのうちに自分でもジュエリーを作るようになったのだとか。
彼の作品が、単に平面的なものに終わらないのは、
この彫刻師としての感覚があってこその物なのでは、とかなんとか生意気にも思ってみたりします。
この作品なんかはその代表ですね! 詳細は画像をぽちっとね
そして、細かな線までも妥協せず切り出していく繊細さは、画家としての観察眼から来るもののように思います。
バングルのサイド部分ですが、このイーグルダンサーの、
羽根1枚1枚まで繊細に切り分けているこの観察力なんかはまさにそうですね 詳細は画像をぽちっと!
その集大成がこれなんですねーじゃん!!
壁に貼られた、今までの受賞リボンです!!
これで全部じゃなくて、もっとしまってあるというからびっくりです。
ちなみに一緒に飾ってるのは、ジェイソンの好きな、アンティークの食器やおもちゃや生活雑貨!!
リボンもアンティークのおもちゃも、どれも同じ宝物なんでしょうねー
巨匠の意外な一面。
今回、構想中のデザインスケッチなども見せてもらいました。
写真を撮るわけにはいかないので、残念ながらお見せできませんが、
その発想力と、オーバーレイに常に新しい手法やアイディアを求める探究心は、単なる職人ではないことを物語るのには十分でした。
デザインについて語るジェイソンを激写
いやーまったく写真の撮りがいのあるすてきなおじさまです・・・
(おじさんに弱い)
巨匠・探訪。
本日は、古代樹の眠るホルブロックの街からお届けいたしました。
(『世界の車窓から』風にお読みください)
作品自体から感じるものだけでなく、
その人の人柄、考え方、歴史などを知ると、また違う一面が見えてきたりするのが、インディアンジュエリーの奥深いところです。
微力ながら、そんな魅力を皆さんに知っていただく橋渡しができたらな、と感じる今日この頃なのでした。
さて、昼には雪も溶け、なんだか春らしくなってきましたよーしょぼい菜の花のような奴ですが、春気分をもりあげます!!
昼間は20度、夜はマイナス5度。
そんなニューメキシコの春でした。
どないやねん!!