あの!!Ernie Listerが!!

あれは先月の今頃だったと思います。
5月なのに、雪って!!
とか言っていたのは。
本日の気温、100度
100度て・・・・・・!!
いや、まぁ、もちろん「ミネラルウォーターが沸騰しちゃったよー」とかではないです。
いわゆる摂氏(℃)ではなく華氏(゜F)なんですが。
華氏100度といいますと、摂氏38度くらいでございますな・・・・・
温泉じゃんか!!インフルエンザの体温ぐらいじゃんか!!
しぇぱーど?さん;「あつうて、あつうて・・・」
影犬;「軒下から出られませんわー ちなみに、僕、なんか逆光で真っ黒に写ってますけどもね、もとからまっくろなんですわー」
・・・そうですか。
さて、春をスルーして夏が来た所で(泣)、
本日のタイトルに反応したあなた、もうマニアですね!!
そう、知っている人は知っている、
知らない人は知らないかもしれない、
あの個性派アーティスト、Ernie Lister氏がうちに来てくれたのです!
Ernie Listerは、ナバホ族のアーティストで、
マライカでもおなじみのトップアーティスト、Perry Shortyにシルバー作りを教えた人でもあります。
Perryは昔ながらの技法で、古いジュエリーを今によみがえらせたような作風で有名ですが、それは実はこの師匠譲りなのです。
これはErnieがジュエリー作りに使っている材料。
通常のスタンプワークの職人さんは、シルバー板を買ってきてそれにスタンプをするのですが、古来のインディアンジュエリーにこだわるErnieは、コインを溶かして作った手作りの銀板(写真左)か、
コインシルバーではないときでも、自分で銀の塊や粒を溶かしてつくる銀板(写真右、コインの下)しか使いません。
ちなみに、このコインが、Ernieがコインシルバーのジュエリーを作るときに使う銀貨なんですが・・・
1912
とか
1887
とか・・・
こ、これ自体すごくアンティークですけど!!
ちなみに、一番右端の一番大きいコイン、これ一枚で$200するそうですよ・・・
と、溶かすのもったいない!!(貧乏性)
そして、Ernieをワン・アンド・オンリーなアーティストにするのが、なんと言っても彼の荒削りで、プリミティブともいえる大胆なスタンプ。
ほんの一部だけお見せしちゃいます・・・
厚いシルバーの板を、打ち抜いてしまうかのような力強いスタンプ、
荒削りな仕上げ、
手作りの銀板ならではの、板のゆがみ・・・
これぞ「銀!!」という感じの、男の銀モノです。
この、他の人にはまねできない、プリミティブなジュエリーの源泉をたどって見ると、
Ernie Listerは、実はナバホ族のメディスンマン(儀式における呪術師の役割)なのです。
この日も、今からお葬式に行かなきゃいけないんだよねー、と言っていたので、メディスンマンとして呼ばれていたようです。
古くからのジュエリーを、ワイルドに、かつ繊細に再現するのがPerry Shortyならば、
Ernieは、先人の魂自体をジュエリーを通して呼び起こしてるようでもあります。
円空彫りに通じるような、この野性的な力強さは、
彼自身のスピリットや、先人たちのスピリットを、
古来の骨占をする巫のように、
シルバーに刻み付けているからではないのか。
などと空想してしまう、魂に呼びかける、スピリチュアルなジュエリーです。
その個性ゆえに、好き嫌いの分かれるアーティストですが、
はまってしまったら抜けられないこの力強さ!
かくいう私も、実は以前はErnieの作品のよさがわかりませんでしたが、
今はこの野性的な魅力にどっぷりはめられた一人です・・・
まだHP未アップですが、
ぜひとも出来る限りはやくアップしたい所です!!