ターコイズの話

オンラインショップのターコイズの写真が実は少しずつリニューアルしているのを御存じでしょうか??




こちら、新しく差し替えている写真達の一部。
ハイグレードの石の写真に少しずつ変わってますのでチェックしてみて下さいね。
日本でせっせと作業してくれた皆様、ありがとうございます☆
そんな今日はターコイズの鉱山についての少しまじめなお話。
マライカでは、できるだけアメリカでとれるターコイズに焦点をあてて買いつけをしています。そこがインディアンジュエリーの原点なので、その伝統を守る手伝いが少しでもできたらな~なんて思っています。
ワールドワイドにビジネスが広がるなかで、中国産のターコイズやアメリカでとれても中国でカットされてた形の揃ったターコイズ、はたまたターコイズのカットの工程で出る粉を
樹脂でまとめたブロックと呼ばれるターコイズ、プラスチックなど様々なターコイズ色をした素材がインディアンジュエリーに使われるようになっています。
なんといっても値段が安いので、3,4年前には見られなかった海外生産の商品が現地でもかなり幅をきかせるようになってきました。そして残念なことに、現地インディアンも
アメリカターコイズの価格、シルバーの価格の高騰でそういった海外生産の商品を身につけたり、作品に使う人が増えています。
スペイン人がアメリカに入植した時、彼らが持っていた銀の硬貨を使ってそれを溶かし、もともとの土地で見つかったターコイズをはめたのがインディアンジュエリーの始まり。
砂漠地帯のネイティブアメリカンの住む土地で見つかる鮮やかなターコイズは、空の石、大地の石として様々な儀式に多用され、ただ単なる美しい石というだけでなく、
もっと精神的な魂を感じるものとしてジュエリーにも使われています。
というわけで、インディアンジュエリーにはアメリカのターコイズが欠かせない!のです。
そこには石を超えた何かが宿っていると思います。
といっても、海外生産のお手頃なターコイズアイテムは手軽にターコイズやインディアンを感じられるものなので、それから始まって本格派インディアンジュエリーにたどり着く・・・という方も多いです。
さてマライカで扱っているアメリカンターコイズ、たくさんの鉱山がありますがほとんどのターコイズが副産物としてとれたものが多かったりします。
多くの鉱山が、現在銅山や金山として活躍中。
銅をとるための鉱山なので、いくらその周りにハイグレードのターコイズがくっついていようと、それはその会社のやり方次第。
金の鉱山として活躍中の鉱山も多数あるのですが、ある鉱山では、金以外の副産物はすべてクラッシュ(つぶして)しまうと聞きました。
例えばそれがどんなにハイグレードなターコイズでも金の方が価値がありますから、どんどん堀りすすめ~!というわけですね。銅山も同じくです。
インディアンジュエリー界にいる私達は、とっても悲しい・・・・、でもこれが資本主義!
こういった銅山などの他の会社に運営されている鉱山では、ターコイズ採掘権を持つ=ターコイズの鉱山主という言われ方をします。
なので、同じ鉱山でもたくさんの鉱山主がいることもあります。
ターコイズ鉱山もビジネスなので、昔むかしは手で少しずつ掘っていたものの、現在ではダイナマイトでどかん!とやってしまうやり方に変わってきています。
膨大なお金をかけてもほんの少ししか見つからなかったり、時にはまったく何も採掘できなかったり・・・。
広大なアメリカ、鉱山と鉱山の間にはたくさんの何もない土地がひたすら続いています。
ここらへんを掘ってみたら、ランダーブルーの様な超ハイグレードターコイズが出てきたりして・・・・とか思うときもしばしば。
これが日本だったら、すみからすみまでくまなく堀りさがしていきそうなものですが、ネイティブアメリカンの住む土地にはたくさんの資源が眠っているとわかっていても、
掘り起こしたりしないのですね。自分達の住む土地に宿る魂とお金は引き換えられない・・・そうです。
というわけで、なぜインディアンジュエリーが好きなの?なぜアメリカターコイズが好きなの?と聞かれたら、
インディアンジュエリーの原点、魂が宿ると信じてるんだよ~と教えてあげて下さいね★
そこには、何物にも代えられない付加価値があります!
なので今日も私はせっせとお買いもの・・・。魂が宿っているからね。一点物だからね。と自分に言い聞かせています。