鉱山への旅④ キングマン

アリゾナ州キングマンにあるKingman鉱山。

キングマンは銅山として現在も有名な鉱山で、1962年~、現在のオーナーの父親の代から採掘が始まりました。以前はイサカピーク鉱脈とターコイズマウンテン鉱脈はキングマンとは別のところ(といっても場所は同じでそれぞれキングマンから500メートルぐらい離れた山でした。)に位置していましたが、そこを掘り尽くしたのち、現在では同じ鉱脈よりイサカピーク、ターコイズマウンテン、キングマンが採掘されています。
いずれもその特徴をはっきりと持っており、同じ鉱脈より採れている事に驚きます。

こちらは現在採掘されているところ。
その岩肌一面に広がる爽やかなブルーに圧倒されます。


足元にはゴロゴロと青い石が転がっています。

鉱脈の下には水溜りができていました。銅物質をたくさん含んだ水の為、黄緑色をしています。基本的にターコイズのダメージを考慮してダイナマイトを使わない事をポリシーとしているオーナーですが、一回だけ水がせき止める為にダイナマイトを使ったことがあるそうです。

アメリカ一番の採掘量を誇るターコイズ鉱山のキングマン。鉱山じたいの大きさはなんと約3キロ×約5キロの広さ。
↑当日採れた、こんな大きな塊。どこを掘っても、様々な色のターコイズが現れるそうです。
が、やはり鮮やかなブルーのもので硬度があるもの、スパイダーウェブがきれいに入っているものはそんなにたくさんは採れるものでなく、「チョーク」と呼ばれるターコイズほど硬度のない柔らかいものもたくさん採掘されます。そんなチョークでもまだ硬度があるものが、スタビライズされて市場に出回ります。

こちらがスタビライズされたもの。

こんな機械で樹脂を流し込んでいました。


これがナチュラルだから驚きですよね。こちらも当日掘られたもの。その場で表面を少し研磨してもらいました。
まさにマザーアースの贈り物という感じがします。
続きは次回。