Baby Baby Baby

日本は残暑がまだ厳しいと聞きますが、こちらは日に日に日が短くなって肌寒い日が続いています。
もう夏の終わりも近いようです。
ところで最近周りがBabyラッシュ!
ネイティブにとって赤ちゃんは幸福そのもの、みんな赤ちゃんを見るだけで〝あ~ん〟と幸せのため息です。
そんな赤ちゃんに関係する面白い伝統がこちらにはあります。
まずはこちら、Steve Arvisoが作ったBaby Bracelet!
むちむちの腕にこの豪華なバングル。かなりかわいいです。

こちらでは赤ちゃんに持たせる〝お守り〟としてベイビーブレスレットを結構見かけます。
大人になって赤ちゃんだった頃の自分のサイズがわかるのも面白いし、はたまたリングなどにカスタムしてもいいですよね。
そしてナバホ族には赤ちゃんの初笑いパーティがあります。
生後数カ月で赤ちゃんはSmile(微笑み)をするのですが、3カ月程経つと声をだして笑うLaughになります。
この初めてのLaughを作った人が赤ちゃんの為にパーティを開くんだそう。もちろん親と限らず、誰でもが対象になります。
このパーティでは親族、友人を呼んで御馳走を作り赤ちゃんの初笑いを祝います。
もしこのお祝いをしないと赤ちゃんは何でも一人占めする子になってしまうんだとか!
初笑いパーティのお土産。お菓子に混ざって塩の袋が入ってるのがなんだか儀式的!

そしてこちらがJason Takalaがデレデレになる7人目のお孫さん。目がぱっちり!かわいい!!

この日はこの赤ちゃんのBaby Showerの行きしなだったよう。
アメリカ式だと赤ちゃんの誕生を祝って、ゲストがオムツやらおもちゃやら子供服をギフトとして持ち寄り、ホストは簡単な食事を振舞うののが一般的なBaby Showerです。
しかし今回の赤ちゃんはHOPI BABY!!という事でBaby ShowerもHOPI式。
HOPIのBaby Showerは生後20日を過ぎると行うそうです。
内容としては…
HOPIの名前をつける。
初めて頭を洗う。
ホピ伝統のシチューを食べさせる(真似)。
儀式用のプディングを食べさせる(真似)。

その他にも〝初雪が降ったら髪を切る〟なんて面白い話も聞きます。
そして最後にこの紹介。
なんだと思います?

実はこれ〝cradle〟クレイドルと呼ばれる揺り籠です。
この揺り籠に赤ちゃんを縛り付け、それを天井から吊るして揺らすんです。今でもこのクレイドルを使ってる家庭はまだあるようです。
ちなみにこれは父親が子供の為に作るものなんだとか。
しかし縛り付けられている赤ちゃんをみるとなんだか窮屈そう。
このクレイドル、ヨーロッパより白人は入植し始めた時代に使われ始めたのだそう。当時ネイティブの女性、子供、老人が虐殺される事がよくあった話だったそうです。
そこでネイティブは自分達の血を守るためにも、赤ちゃんをクレイドルに入れ、いつでもすぐに逃げられるように、また時に岩の隙間に入れ隠したりもしたんだとか。
なんとも血なまぐさい歴史ですが、ネイティブの知恵を感じます。