ロングヘアーカチナの話

ホピ族のモチーフとしてお馴染みのロングヘアーカチナ
こんな感じで、ジュエリーにも様々使われています。個人的にも大好きな、ホピ、ズニで一年中様々な儀式に登場する代表的なカチナです。

カチナ作家に、ロングヘアーカチナについて教えてもらいました。
長いあごひげと髪の毛が天まで届き、雨を降らせる雨の神様でもあり、雨=作物が育つ=生命の源ということでとても重要な役割をもつカチナ。
儀式に登場するときは、いつも1対ではなく、何体かの団体様で登場します。

顔の青は、ブルースカイ、顔の下の色はレインボー、虹の象徴。
ひげに付く3つの羽は、ジュエリーにも出てくる、祈りの羽です。

髪には、絶対に4つの白い羽と1つの大きい羽が付いているんだそうです。
4つの羽は、4ディレクション(東西南北、季節、命などを表した4方向)を表すとともに、とうもろこしも表していて、トップについている大きい羽はトウモロコシの先の花粉のついたふわふわした部分を表しているそうです。
カチナのドレスには、雨雲が刻まれた手織りのドレスが用いられます。
このカチナが手に持っているのは、豆のスプラウト。
作物を育てることができない冬の間、なんと地下のキヴァの中で豆が育てられているんだそうです!
そして、キヴァはホピの儀式をおこなう場所として有名ですが、地下から外の世界に出るキヴァは

実はグランドキャニオンの底の第三の世界から出てきたと言われるホピの人々が第四の世界である現在にたどり着いたことを意味しているそうです。
カチナ達は、キヴァを出入りするときは絶対に梯子をつかって出入りするとか。
壮大なお話です。
カチナで検索するといろんなカチナのジュエリーが出てきますよ。