Harrison Jim 工房探訪①

先月のモノマガジンにも大きく取り上げられた、Harrison Jim
ナバホの伝統を生かしながらもどこかきっちりとした西洋のジュエリーのような風合いを醸し出す不思議な彼の作品。
そんな彼の工房に行ってきました。
ニューメキシコ州、ギャラップの町の東、町からすぐのリザベーションに住むハリソン。

彼の家は、ナバホ族の伝統的な6角形の家、ホーガンです。
彼の住むホーガンには電気、水道、一切なしですが、発電機と、隣の家には電気水道通っているそうです。
ホーガンの入り口は、必ず東(朝日の方向)を向いています。

天気が良くなってきたから昨日は畑を耕して作物の準備をしたというハリソン。
町の近くに住むナバホ族には結構珍しい、かなり昔ながらの暮らしをしています。
一番に目に飛び込んだのはこのストーブ。

まきストーブの上でスープを作ったそうです。
朝8時集合だったので、ちょうど朝日が降り注ぐ中、入り口を開けて太陽を浴びながら作業を始めてくれました。

トゥファストーンにデザインを描き、今回はリングを作るところを見せてくれるそうです。


中心とサイドの線を引き、後は自分の感覚でデザインを入れどんどんと削っていきます。
アーティストによって、細かく計ってラインを引きながら作る人もいれば、感覚で作る人もいてその違いが面白いです。
デザインが出来上がったら、シルバーを流すための空気穴を作っていきます。
ここで、トーチを取り出しておもむろにトゥファストーンを真っ黒に!

これは初めて見る技でびっくり。だからハリソンのできあがりトゥファストーンはいつも真っ黒なんですね。トーチの空気量を少なくして、煙だけをあてるのだそうです。

次に続く・・・・。