「巨匠、アーニーリスター、ペリーショーティ 特別展示」
青山店、うめきた店に続きまして、名古屋、大須店で開催しております。
普段は名古屋ではペリーショーティの作品は置いていませんので、東海エリアのお客様にはぜひ足をお運びいただければと思います。
オンラインショップには未掲載のものばかりを先行で特別展示しています。秀逸で圧巻の存在感は一見の価値ありです。
ぜひ店頭で、手に取ってご覧になってください。
8月中旬まで展示しております。
マライカのインディアンジュエリーやアメリカ雑貨買い付けのバイヤーブログ
先日のブログの続き、少し追記します。(長いです。)
先日話が開花した、その時のジュエリーはこちら。
ここのところ、「こんな感じ」とこちらからデザインを提案することが多かったので、久々に自分の頭のイマジネーションから一から作りたかったとのこと。
簡単に見えますが、凹凸が反対になっているのが分かりますでしょうか。
これをトゥファストーンに刻み、シルバーが均等に流れ込むように一つの作品として作ることは相当な技術がいります。
こういう見えないところでの努力、少しだけ他の人とは違う技でクリエイトしてみる、という姿がアーティストのあるべき本来の姿なのかなと思いました。
というわけで先日のブログを踏まえてのArtistであること、続き。
●その時その時の創造で変えていく
前回オーダーしたものを印刷して渡しオーダーしても、それと全く同じには出来上がらない。
これはアーティストに限らず毎回のことです。
「このベゼル(石留め)の方がいいと思ったから」「このスタンプの方が石には合う」
見た目はほんの少しの違いで、言われなくては分からないようなところでも、少しずつ変えてみる。
確固とした理由ではなくても、その時その時の創造で変えていくから、なのです。
そのため、デザインを記憶しているアーティストはあまり多くないです。いくら写真を撮って記録したところで、それはその一つの作品。その次の作品は違うもの。という考え。
●自分の刻印が入る作品への責任
こちらで選んだターコイズを渡した時は、「この石は使いたくない」と言われることもあります。
最初に言われたときはビックリしましたが、すべてに「自分の刻印が入る作品」。
10個オーダーして1個だけ、できていない。「少し良くなかったから作り直している。」
ほんの少しの磨きやロウ付け、見逃したとしてもすぐに直すと言ってくれる、
(早くまとめて届けたいのにとバイヤーとしては思ってしまうのですが、)
そういうこだわり、譲れないところがあるのがアーティストです。
●コピーされることを恐れない。
インディアンジュエリーが少しずつ浸透していくにあたり、今までになかった「流行」も
ジュエリーのデザインを左右するようになってきています。
その流れで、「それっぽいもの」を作り売るシルバースミスも多くなってきました。
反対に、20年前と全く同じデザインをいまだ作り続けているシルバースミスもいます。
彼らの作るジュエリーがいいか悪いかではなく、そのプロセスや時代を踏まえた「ネームバリュー」がある「アーティスト」となっている人たちはその一歩上のステップを踏んでいるということです。
一見、とてもシンプルな作り、簡単そう・・・高くなさそう・・・・と思うデザインもあります。
真似してみると、簡単なのかもしれません。
でも、どのアーティストの作品も全く同じ作品はその人の技術とこだわりがなければ作れないものです。
以前、「日本人に売ると写真を撮られて中国で大量生産されるぞ」と言ってていたトレーダーがいたそうです。本当にあった事実なのか、利益を独占するために言っていたのかわかりませんが、一部のシルバースミスはいまだにそれを信じている人がいると言います。
アーロンアンダーソンは、それに対し、「そこで信じて怖がっている人はそれまでだ。コピーされて簡単に真似できるようなものしか作っていないということ。どんどん新しいものを生み出して、コピーされる人たちが追い付かないようなものを作っていかなければいけない。」と言っています。
ブランド物なんかも同じですよね。
なんか書いてて難しくなっちゃいましたけど分かりますでしょうか。。。
アーティストと呼ばれ、取引されている作家たちの作品には「オリジナリティ」があり、それが
私たちバイヤーや販売員の「売り」となり、皆様の目を引く「こだわりのある作品」となる。
それがインディアンジュエリーが「魂のこもった作品」と呼ばれる理由の一つでもあると思います。
亡き父Gary Reevesのコピーから、自ら新しいデザインを生み出して一気にアーティストとしての階段を上がっている、Bo Reeves。
今日は久々に「One of a kind」の一つだけのジュエリーを作り上げた、アーロンアンダーソンと長話しました。内容を録音しておけばよかったと思うぐらいに、プロフェッショナルの一話にもなり得そうな熱く濃い話でした。その一部をシェア。全体的な話としてはシルバースミスのレベルアップについてでした。
「最初は模倣から入って技術を学び、そこからいかに自分のオリジナリティをプラスしていけるかが「アーティスト」と呼ばれる堺となる。」
色々なアーティストにトゥファキャストの技術を教えてきたアーロンだからこそのこの意見。ホピのジェイソンタカラ氏も全く同じことを言っていました。
「他のアーティストの作品を見ると、影響されることがある。畑のちがう本や芸術品などはいいけど、同じ仲間のアーティストの作品はなるべく見ないようにしている。いつも頭の中で自分のオリジナルのデザインを考えている。」
「トゥファキャストの駆け出しのころ、誰も作ったことがないようなオリジナルのデザインを作り上げては、トレーダーやバイヤーたちに「こんなデザイン売れない」と買ってもらえないときが続いた。それでも進み続けた結果少しずつ売れて名前が知られるようになった。」それが自分の作品の価値を下げないことにつながり、今に至ると。
いち「シルバースミス」から「アーティスト」となり名前でジュエリーが売れるようになるというのは並大抵のことではないと容易に想像できますよね。
どこの国の伝統工芸もそうだと思うのですが、様々なデザインがすでに作り出されて模倣もとても簡単な現在は、「オリジナリティのある若手アーティストの育成」がとても難しいです。「似ている作品」は少し勉強すればすぐに作ることができるけど、その先を行く新しい作品が作れる作家が真のアーティストとして確立していくんだと思います。
そういう目でアーティストたちの作品を見ていくのも面白いと思います。
先週は、ズニのレインダンスを見せてもらいに行きました。暑い中願いを込めて踊り続ける姿はいつ見ても見入ってしまうものです。
猛暑を吹き飛ばすべく、お気に入りのジュエリーつけて出かけてくださいね。
今年も引き続き人気爆発中のSunshine Reevesの新作入荷。
4面スタンプのバングルと、↓新しいスタースタンプのツイストバングル。
ぜひ重ね付けしてほしいです。
そしてこちらは前回入荷してあっという間に売り切れたインナーリング。
内側にスタンプが施してあり、どんなシーンにでも使えるペアにもおすすめのリングです。
夏にふさわしい、石付きのバングルも数点新入荷しています。
ズニのレインダンスの二日後、見事に雨が降りました。
ジェイソンタカラのリングが新入荷しています。ゴールドメイズのシンプルなデザインに、手の内側に来るようにワンポイントが入れられたリング。
リングは他に8点、そしてすぐに売り切れてしまうジェイソンのハンドメイドチェーンも3点入荷しました。
過去の工房訪問の写真を見直していて、やっぱり作品を作るのってすごいなと改めて思っていましたが、ジェイソンの作品作りはその中でも群を抜いて丁寧で細かいです。
ブログが新装しました!これからもアメリカ駐在ブログ、よろしくお願いします!
さて昨日は、July 4th、インディペンデンスデーでした。色々なところがアメリカ色。
歴代大統領のPEZ!
家族が集まり外でクッキングをして、花火を打ち上げるのが定番の過ごし方。1億本のホットドッグが全米で売れたとか。
花火を販売する特設テントが色々なところに設けられ、使う人は10万以上つぎこんで打ち上げ花火を買うんだそうです。「We finence!」って花火のためのローンを作る人もいるらしい。「各家庭で打ち上げ花火をする」っていうのがもうスケールが違いますよね。。。まず「手持ち花火」というものが売っていません。花火の情緒というものが・・・・。
私は花火を見に行こうと思いましたが人が多すぎて断念し、シューっと噴火する花火のセットを30ドルで買い楽しみました!
花火を買いに行ったWalmartでこんな光景が。
↑見えますか?野生のウサギがガーデンコーナーに!
さてそんな週末でしたが今日は朝からバッタリと日本帰りのSunshine Reevesに遭遇。
家族で旅行に行ったサンシャイン。日本をいかに楽しんだか、たくさんの写真とともに話してくれました。日本の人たちは本当に親切だったと。うれしいですね。