ハーヴィーメイスのメイキング動画

こんにちは。

久々のSouthwest Channelのアップ、第一弾は待望のハーヴィーメイスとなっております。

フェイスカバーをしながらの彫金風景っていうのも、なんだか不思議でありながらでもこれを画像に残すことの意味もあるような。。。

たくさんの数をリーズナブルな価格で提供してくれるハーヴィー。だからこそ本物かどうかとか疑われることもありますが、こうやって一つ一つ羽を刻んでいるんですよ。そしてリングとバングル、ペンダント、さらに形によって微妙に違うカーヴのラインスタンプを一つ一つトントンと刻んでいきます。

ハーヴィーの作品を持っている方はとても多いと思います。

こうして作られているんだというのを知ると、やはり改めて感銘を受けてジュエリーを磨きたくなります。メイキング動画、ぜひゆっくりご堪能ください。

さてアメリカでは今週は明日、午前中だけで閉まるお店が多いです。

次の日はサンクスギビングデー。

別名、家族で集まって七面鳥を食べる日。今年は約2年ぶりに帰郷して家族に会うという人たちも多く、飛行機もかなり混雑している様子です。

そして金曜は日本でも知られてきた「ブラックフライデー」、月曜は「サイバーマンデー」

オンライン商戦が激化して、これからは完全なるクリスマス一色になっていきます。

こちらは2年前のサンクスギビングデー。

七面鳥に欠かせないのはマッシュポテトとグレイビーソース。

ネイティブ式なのは横に「グリーンチリ」奥に見えるのは「マトンシチュー」

そして欠かせないのはフライブレッドまたはトルティーヤ。

日本では感謝祭の文化はありませんが、この日はどこでも

「Happy Thanksgiving Day!」というフレーズで溢れる1日となります。

インレイバングル入荷

インディアンジュエリーの手法といえば、スタンプワーク、インレイ、ヒシ、オーバーレイ、ニードルポイントというのが王道の手法ですが、そのうちのインレイワークに従事する作家は本当に減ったなという印象があります。

マライカでも人気のストーンウィーバー社のジュエリー。

 

コロナでのロックダウンにより、この会社もロックダウンして1年弱作品を作ることができませんでした。インレイの作業は一つの場所にたくさんのインレイヤーと呼ばれる職人が作業台を並べてやるものだったので、そういった人が密になる作業はできなくなってしまいました。

その後再開したものの、40人近くいたインレイヤーのうち戻ってきたのは一人。現在はインレイのジュエリーはほとんど作ることができていません。

これはストーンウィーバー社に限らずの話です。コロナの他にもたくさんの理由があるとは思うのですが、手間ひまのかかる手作業の仕事をそれなりの価格で提供することができるという時代は終わりつつあるのかもしません。

今まではどのインディアンジュエリー店にいっても見ることができたインレイジュエリーは、どんどん貴重なものになっています。

こちらは新入荷で、ウェインマスキットというナバホ族のアーティストから直接仕入れているものです。「ターコイズだけ」「マルチカラー」とか色を相談しながら一本一本作ってもらっています。石の選び方がしっかりしているのはもちろんのこと、シルバーの厚みがしっかりしているのも彼の作品の特徴です。

 

 

その他今後はなかなか見られなくなるであろうインレイの作品、オンラインショップにたくさんアップしています。

マライカの店頭にもまだインレイの作品はたくさんあるかと思いますが、ターコイズものやシックなカラーのものはスタイルを選ばずに付けやすいのでオススメです。

一つ一つ石をカットして合わせていくインレイワーク。見た目だけ見ると簡単なように見えますが、よく見てその手間を想像してみると鳥肌が立つぐらいです。

 


 

 

年末に向けての新入荷

ニューメキシコ州はサマータイムが終わり、本格的な冬へと突入していきます。薪をいっぱいに詰んだトラックを見ながら、我が家も早く薪割りをしなければと焦っている今です。

今はというと、ギフトのお問い合わせやその出荷準備に追われています。

アメリカ国内の物価高騰はニュースでも見ることがあるかもしれませんが、ガソリン代だけならずナバホネーションの屋台のメニューまで総値上げするぐらいにネイティブアメリカンの地もインフレが進んでいます。

労働者不足により時給も軒並み上がり、材料も軒並み値上げし、その中で「インディアンジュエリーを作る意味」を確保していくのが本当に大変になってきています。ジュエリー店では在庫がどんどんなくなっていく店が多く、この先にどういう未来が待っているのか少し不安を抱えているインディアンジュエリー界といった感じです。今は本当に、日本のインディアンジュエリーの在庫量と価格にはアメリカも勝てないのかもと思うぐらいです。

そんな中ネットショップでは、ここ現地ニューメキシコ州にいても今ではほとんど手に入れられることができなくなってきたズ二のインレイものが新着です。

今後このような価格帯では絶対に仕入れることはできないと言い切れる作品たち。

こちらはハーランandモニカ コーンシス夫婦の作品ですが、最近はこういった凝ったインレイはほとんど作ることがなく、シンプルな2色とかのものが多いです。年齢を重ねて視力が衰えてくると、やはり細かいものがだんだんと作れなくなっていきます。

「象嵌」

というと伝統工芸感が増しますが、インレイはまさに手間ひまのかかる伝統工芸です。それをオシャレに身につけられるというのがインディアンジュエリーの一番の魅力。

個人的に最近は、あえてズニやホピのジュエリーをコーディネートに取り入れるようにしています。身につけてみると改めていいなーと思い、こういったジュエリーを残していかないとと思えたりします。