こだわった一点ものとは。

毎日、日差しが暑いです。

日本はサッカーで盛り上がっているようですが、アメリカはサッカーの人気はあまりないので、テレビ中継がほぼない!ヤフーニュースで予選だったんだ、あ、勝ったんだ!と知りました。

週末はロデオ観戦に行ってきました。

さて、今日は今までとは一味違う、こだわりの一点ものを紹介します。インディアンジュエリーが少しずつ浸透してきて、シンプルで着けやすいシルバーのスタンプワークのものを多く紹介して仕入れもしているのですが、私としてはもっともっと多くの方にそこからもうワンステップ踏み込んでインディアンジュエリーの魅力にどっぷりはまって頂きたい。

今定番人気のサンシャインリーブスの、大き目の石ものリング。

 

ハリソンジムのピースダラー銀貨のチゼル作品。

ファッションというよりも「芸術品を身に着ける」という感覚でインディアンジュエリーの深みをもっともっと感じてください!

人気のクラスター大量入荷!

6月!夏に近づいてきましたね!

毎日暑くて雨がぜんっぜん降らないニューメキシコでは毎日のどカラっから、リップクリームが必至です。

さて、新入荷です。

見てるだけで幸せな気分になれる、クラスタージュエリーが色々なスタイルでネットショップに入荷。

アーティストものとはまた一味違った人気の作品たち。

今年もクラスターは大人気。年々作家がとても少なくなっているので、値段も徐々に上がってきています。

新入荷ジュエリーはこちらから。

イエローホースの世界

すっかり暖かくなってきましたね!まだまだ強風の季節は続いていますが、外でたくさんのアクティビティができる季節になってきました。

さて、スティーブイエローホースの新作がオンラインショップに入荷しました!

このスティーブにしか出せない世界観。

刻印は通常「スターリングシルバー」92.5%が使われていますよね。一言でスターリングシルバーと言っても、柔らかい加工をしたもの、硬い加工をしたものなどがあり、石留めのベゼル部分は92.5%のスターリングではなく、99.9%のファインシルバーを使用したり、92.5%の残りの7.5%の金属含有率の違うシルバーを使ったり、作家によってさまざまな素材を使っています。

スティーブは特にこの素材をどう生かすか、シンプルにクリーンに仕上げるかということにとてもこだわっています。

毎回、「ここのシルバーの部分をミルで伸ばしてみたんだ。」「古いパージャンを自分でカットしてみたんだ。」「このスタンプの組み合わせは初めて使ってみた。」などなどいつもと違う工夫をすることを楽しんでいます。

「抜かりのない仕事」をして、最終的にどことなく高級感が引き立つ。

そんな感じです。シンプルで、高級感があり、さりげなく身に着けられる。(だから気が付くとあっという間に在庫がなくなっている!)

インディアンジュエリーの武骨さを取り除き、ジュエリーとして羽ばたいてほしい、一つは手にしておきたいジュエリーです。

石の季節!

今週は20度越えの日が続くニューメキシコ州。

そんな中、アメリカ駐在はひたすらターコイズと格闘しています。

どれぐらいの材料が必要か確認。(ローンマウンテン、ビスビー、キャンデラリア、ダマリ、超ハイグレードたちばかり)

ハイグレードの石はどの石にどのアーティストを合わせるか、とても悩みます。

これは何でしょうか?

ブラックウェブナンバーエイト」黒網ってやつです。

周りは赤茶色なのに、切ってみたらブラックウェブ。ターコイズは鉱物なんだなぁと改めて思う、素晴らしい色味。

ターコイズは、本当に奥深い世界です。大地から掘られる石が、多額で取引される。アーティストは個人でやり取りできる時代になってきましたが、ターコイズのマーケットはまだまだバイヤーのみぞ知る信用第一の世界。たくさんの経験と失敗、努力を経て勝ち取るターコイズたちなのであります。

ターコイズが付くと、すべてが一点ものに変わります。

アメリカでもなかなかお目にかかることのできない様々な鉱山の、様々な色味のターコイズ。

 

新入荷続々!

5月1日、ゴールデンウィークの存在を忘れるほど何も変化のないアメリカ駐在です。月初め、1日ということをすっかり忘れて銀行に行ったら、30人以上の行列!そう、今日は年金支給日のため銀行が大混雑の日です。笑

最近古い石のコレクションを手に入れ、石と格闘したり、(これはブルージェム、1976年のものです。)

カリフォルニアホワイトセージをパッキングしたりしています。(シェル、セージ各種販売中) セージを焚いた煙は空気中の94%を浄化してくれるとアメリカの現地新聞に書いてありました。というわけで風邪がずっと治らないので、慌ててセージを焚きました!煙の臭いはお香とも違い、とてもとてもいい香り。さらに空気を浄化してくれるとなると気分もとてもいいですよ!

 

さて、ずっと紹介したかった新入荷、ネットに登場しています。

新アーティスト、ナバホ族のモリスマスキット

ショーで作品を見たとき、インディアンジュエリーの優しい一面を感じたような気持ちでした。「インディアンジュエリーの温もり」という言葉を差し上げたいような、そんな作品たち。元々「ナバホ族の伝統を継承したい」という想いからナバホ族のラグ製作を始めたモリス。「伝統」のスタイルを継承しながら、モリスのイメージとアイディアを取り入れたインディアンジュエリーの「角」の部分を取り除き、ファッションアイコンとも十分になりえるようなアイテムです。

写真で見るよりも実際に手に触ってつけてみていただきたい作品。私もペンダントとピアスを購入しました!

作品から、ジュエリーしかり、文化や部族への愛まで感じ取れるような不思議な感覚になります。

他にもたくさん新入荷が店舗に届けられています。

ゴールデンウィークのお出かけには、ぜひ実店舗で触って、着けてみてくださいね。

 

インレイ、クラスター入荷

春、先週から強風が吹き荒れているニューメキシコ。

風速60マイル=約100キロというありえない数字を記録し、ニュースにもなったギャラップの町では、

電信柱が倒れ丸一日電話とネットが使えず、色々なところで木が倒れ、ハイウェイではトラックが横転し、、、という大変な爪痕を残していきました!

(トラック横転で逆車線大渋滞のハイウェイの図)ニューメキシコでは春の訪れは強風で感じることも多いというあるある。

 

さてさて、ずーっと潤わせたかったインレイ物とクラスターもの。最近とてもとても作家が減っているズニ族のものも増やしています。

作家さん色々、値段帯も色々、様々なスタイルで揃えました。メンズでもカラーが足されてとても春夏らしい感じになりますのでぜひご覧になってくださいね!

繊細で、上品な伝統的な工芸品、日本伝統芸能にも通ずるその価値をぜひ身に着けて楽しんでいただきたい作品たちです。

春、これから石の季節!

4月になりましたね、新学期、新しい季節!

という感じが全くしていなかった砂漠地帯のニューメキシコ州ギャラップ。でも今日駐車場にて、桜開花を確認! お花見したい!

気分が明るくなりますね!

さて、オンラインショップにて、ターコイズデイズ開催中。

ターコイズを中心としたシンプルな作品、ヘヴィーなものからプチペンダントまで。ナチュラルターコイズの価値と温かみ、経年変化を楽しみたい作品です。

春に向けてのプロジェクト。

駐在10年目、現地での取り組み

今日は雪です!

さてタイトル通り、気が付いたら、マライカでニューメキシコに駐在するようになってなんと10年目を迎えています。

最初はジュエリーの買い付けをメインとしていたこの駐在も、現地での色々な問題にぶつかりながら今は現地でお店を持ち、ギャラリーとしてジュエリーの知識や目利きなどを育成させたり、アーティストのために石や材料を集めて売ったり、「商品の買い付け」ではないもっと大きな役割を現地で担うようになっています。

歴代のバイヤーのアーティストとのやり取りや現地で長期駐在するという苦労を考えると涙が出てきそうですが、それでも様々なアーティストに支えながら、日本のお客様のジュエリーに対する情熱や要望に背中を押されながら、まだまだ色々と変化していきたいと思っています!

毎日買い付けや作業に追われてなかなか現地らしいブログが書けていないのですが、少しずつ現地での取り組みなどの様子もアップしていきたいと思います。

今日の仕入れはこちら。

ニューメキシコ州、ギャラップにある店は、Gallup Trading Companyといいます。ニューメキシコのメイン空港があるアルバカーキから車で2時間半、アリゾナ州へのドライブの途中の町がギャラップ。アリゾナ州のメインの町フェニックスからは車で6時間です。

「Indian Capital of the world」世界の中のインディアン(ネイティブアメリカン)の中心、と言われる町です。

最近はセドナやグランドキャニオン、サンタフェへの観光などもありますので途中のドライブの際はぜひお寄りください!旅行途中で日本語が話せると安心しますよね。。。

 

ペリーショーティ

ナバホのトラディショナルスタイルで誰もが一度は作品を見てみたい人と言えば、真っ先に「ペリーショーティ」の名前が出ると思います。

アメリカのギャラリーでも置いているお店は2.3店舗。

年間2回出るショーでは、だいたい一日目の午前中ですべて売り切れてしまう。作品自体を拝める機会が絶対的に少ないです。

マライカにこんなにたくさん作品がそろったことが、我ながら、奇跡!!と思いながら今日はコレクションを見ていました。

 

昨日作品を受け取り久々に少し深く話しました。

最近は、伝統的でありながらも「色々なスタイルや素材を使うようになった」と本人も言っている通り、今までにはなかった新しいスタイルを見ることができるようになっています。実は長年そうしたかったのだけど、時間がなかったのだそうです。

石との組み合わせを作ることも増えてスターリングシルバーも使うようになってきていますが、コインシルバーの時はいつもバーバーコインを使います。なぜ、バーバーにこだわるの?とふと聞いてみたところ、一番初めに作った作品をバーバーコインで作ったから、、、との答え。

ずっと昔一回色々な銀貨を混ぜてコインシルバーの地金を作ったこともあるそうですが、その一回以外はすべてバーバーコインを使用しているのだそうです。

さわやかな笑顔と優しい口調、話すたびにいつも言葉では表せない人気の秘密を感じるような気がします。なんというか、祈りや魂がジュエリーに込められている、それが作りににじみ出ている、そんな感じです。

あまり有名になることは避けたいという本人の気持ちとはうらはらに、どうしても人気が出てしまう、その圧倒的で優しいオーラはスピリチュアルな世界とは遠い私でも神がかっているという言葉が頭に浮かんでしまうぐらいです。

 

買う買わないは別として、とにかく一回、作品を生で見て、触って、着けてみてください。あ、これがそういうことかと思う方もいるのではないでしょうか。

アーニーリスターを、「力強い、ずっしりとくる魂」としたら、ペリーショーティは「柔らかくも芯がある深い魂」という感じでしょうか。

リンドンバグベルトが1位を受賞。

フェニックスでのショーが終わり、ニューメキシコへ帰ってきました。

さて、ショーのジュエリー部門の一位を取ったのは、リンドンツォーシーのバグデザインのコンチョベルト!!!

マライカで復刻アイデアを出してからというもの、細々と作り続けてきていたバグデザイン。Air Peopleという題名が付けられたコンチョベルトが堂々の一位を受賞しましたよ!

↑これは受賞作品ではないのですが、少し前にコレクションアイテムとして仕入れたものです。

「厚みのあるシルバーは昔の手法にこだわった、インゴットシルバー。スタンプは、1880年代から1930年代の古いスタンプをこの作品のために手に入れ、それを新しいスタンプと混合させて古いバグデザインを復刻した作品。

もともとナバホ族は、家の中にいるバグ(昆虫や虫)を家を守ってくれるものとして信仰してきました。このバグデザインを唯一継承する巨匠マッキープラテロの技を肉眼で見ることのできる数少ないアーティストであるリンドン。」

うれしい受賞報告でした。

他は、カルヴィンロバトがヒシで部門三位、作品をコンペに出さなかったアーティストが今年はいっぱいいました。

フェニックスのショーは例年、コンテンポラリーな作品が選ばれることが多いのですが、その中でリンドンツォーシーのトラディショナルスタイルが一位をとって、改めて一からジュエリーを作る手間や背景が見直されたような、そんな気持ちになりました。

最近仕入れた作品の一部。

バスケットを編むデモンストレーションを初めて見ました。

途方に暮れるような手間に感動しました。