デモンストレーション&ターコイズコレクション2016

早くも、九月になりましたね!九月と言えば毎年恒例になってきている、デモンストレーションです。

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日程(各日程とも13時~開催予定)

 

17日から始まりますので、ぜひ足をお運びください。

今回の見どころは、デモンストレーションはもちろんのこと、ターコイズハンターのスティーブアルビソならではの、ターコイズと作品についての話。そして、今回はデモンストレーションに合わせて、マライカのハイグレードターコイズコレクションを集結させております。

普段店舗ではほんの少量のみのターコイズキャボションを販売しておりますが、今回、アメリカでジュエリー用にコレクションしていますハイグレードターコイズを涙ながらに日本に旅立たせ、そのコレクションを一気に見ていただけるという機会を作りました。

↓ネタバレしたくないので笑、こちらはイメージですが、とにかくすごい迫力だと思います。

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今までのデモンストレーションではできなかった、カスタムオーダーのチャンス。

コレクションの中から石を選び、アーティストに直接オーダーできる二度とないチャンスでもあります。シルバー物も、カスタムオーダーはなかなかハードルが高いなと思っていた方は好みのデザインとサイズでアーティストに直接オーダーし作ってもらえるチャンスになっています!

「ジュエリー」として人気になりつつあるインディアンジュエリーですが、その背景にはどんな意味があるのか、改めてその深さを知るとてもいい機会になると思います。今まで疑問に思っていたことなどぜひその場で質問してみてください!

インディアンマーケット

毎年ニューメキシコ州サンタフェで行われる最大のジュエリーショー、今年もにぎわっていました!

しかし、なんだか今年はバタバタしていてあまりゆっくり見ることができず。。。
写真もほとんど撮っていません!申し訳ない―。

年々、「インディアンマーケット」と呼ばれるメインのアーティストショーの周りにいろいろなショーが開催されるようになってきて、本当に色々な分野のネイティブ文化が味わえる週末となっています。

アイバンハワードジェニファーカーティスジョーアンドアンジーレアノリズウォレス、などなどたくさんのアーティストが受賞していました。

マライカでは取り扱いがありませんが、
ザ、トラディショナルのフィデルバヒ、ホピのRamon Dalangyawmaなどの伝統的なスタンプワークやオーバーレイの作品も受賞していて、最近コンテンポラリーに傾きがちなインディアンジュエリー界でしたので、この二人の受賞はとてもうれしく感じました。

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最終日には珍しく土砂降りで、みなさん2時間ぐらい早く切り上げてました。

でも翌朝もこんな美しいダブルレインボー。

インディアンジュエリーの人気を、まだまだ支えていきたいと思えるインディアンマーケットでした。

ジェシーロビンズ工房訪問 2

ブログの更新が遅れています、すみません!

インディアンマーケットを挟みましたが、ジェシーの工房訪問続きです。

とにもかくにも、この作風の味をどうやって出しているのか知りたかったのでお願いしてバングルを製作してもらうことに。
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インゴットのコインシルバーの塊を、ひたすら叩いてなめし、作りたい作品の形にしていく。

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なめしながらひたすらハンマーでたたいていく。
音がすごいから気を付けてというジェシー。
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チゼルワークであっという間に出来上がっていくデザイン。
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若手ながら多くのアーティストと交流があり、この日も一人のアーティストが訪ねてきていました。
こうやってアーティスト仲間でつくり方などの情報を交換し合うのはあまり見ることがない光景で、ジェシーの人柄ならではだと感じました。

1/4クリーク族のジェシー、インディアンの血が4分の1入っていれば法律的にはネイティブアメリカンとして認められますが、他のネイティブと違い見た目は白人さん、そのジェシーが南西部のネイティブアメリカンのジュエリーを作るということに100パーセントネイティブのアーティストからすると色々な意見があるようです。

が、本人からしたら昔からなじんできたジュエリーであり、シルバースミスとなるのは至って自然なことだったようです。

家族から受け継がれて自然となるシルバースミスとはまた違い、ちょっとオタク気質ともいえるターコイズへの愛とインディアンジュエリーに対する熱意が現在のスタイルを築いてきたことが分かります。

ジェシーロビンズの作品

ジェシーロビンズ工房訪問 1

最初に彼のジュエリーを見たときは、60歳を超えたベテランの作品かと思いました。

1982年生まれの33歳、シルバースミスの中ではかなり若手、見た目はまさに白人さんというジェシーロビンズ

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彼がどうやってこういう作風にたどり着き、なぜインディアンジュエリーを作ろうと思ったかは彼の生い立ちにあります。

「アメリカ南東部に先住するクリーク族(4分の1クリーク族)で、母がインディアンジュエリーの熱狂的なファンであったこと、周りにシルバースミスが多くいたことから子供のころからインディアンジュエリーに強い影響を受けて育ちました。大学では考古学を学びインディアンの歴史的背景を勉強し、その知識からターコイズについてもとても詳しいです。彼の師匠であるランディ「ババ」シャッケルフォードジョックフェーバーとの出会いにより、インディアンジュエリーの伝統的な手法を身につけ、1920年代から40年代の初期の時代のような作品を作っています。」

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今回工房にどうしても訪れたかったのは、この雰囲気ある作品をどうやって作るかを生で見たかったのです。

まず圧巻された、彼のターコイズコレクションの量。IMG_6931
私の知る限り、こんなにターコイズを持っているアーティストに会うのは初めてです。

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このターコイズの量には本当に驚きました。

ジュエリーを作り始める前から、考古学で稼いだお給料をつぎ込んでターコイズを買っていたそうです。ほとんどのお給料をターコイズにつぎ込んだとか。ターコイズは自分にとって「投資」だと言っていました。

去年インディアンジュエリー好きの父とともに、鉱山の採掘権を買い、年に2回、ネバダ州の鉱山に出かけています。これも、投資。いい石は簡単には見つからないというのを身をもって学んだそうです。

長くなるので、続きはまた次回・・・。

 

ジェシーロビンズ銀貨ペンダント

特注品、ジェシーロビンズのコインペンダントが入荷しています。

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古いアメリカ銀貨を使ったマライカ別注作品。銀貨の種類と詳細も今回は明記しています。

「ウォーキングリバティ銀貨
1900年代初頭に流通したアメリカ合衆国の50セント硬貨(製造期間1916-1947)。銀90.0%・銅10.0%。表面に歩く自由の女神、裏面にイーグルが刻まれている。アメリカ史上最も美しいコインと評されたそのデザインは、32年もの長い期間製造され続けた。」

などなど。

ジェシーの工房訪問にも行ってきました。アーティストとしては若い年齢であり、見た目は白人さんという見た目ながら(1/4クリーク族)、インディアンジュエリーを作るその背景には果てしない探求心とインディアンジュエリーとターコイズへの愛があるんだと分かりました。

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工房訪問のご報告はまた次回のブログで。

特別展示 アーニーリスター&ペリーショーティ

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「巨匠、アーニーリスターペリーショーティ 特別展示」

青山店、うめきた店に続きまして、名古屋、大須店で開催しております。

普段は名古屋ではペリーショーティの作品は置いていませんので、東海エリアのお客様にはぜひ足をお運びいただければと思います。

オンラインショップには未掲載のものばかりを先行で特別展示しています。秀逸で圧巻の存在感は一見の価値ありです。

ぜひ店頭で、手に取ってご覧になってください。

8月中旬まで展示しております。

Artistであること 続

先日のブログの続き、少し追記します。(長いです。)

先日話が開花した、その時のジュエリーはこちら。IMG_6761

ここのところ、「こんな感じ」とこちらからデザインを提案することが多かったので、久々に自分の頭のイマジネーションから一から作りたかったとのこと。

簡単に見えますが、凹凸が反対になっているのが分かりますでしょうか。
これをトゥファストーンに刻み、シルバーが均等に流れ込むように一つの作品として作ることは相当な技術がいります。

こういう見えないところでの努力、少しだけ他の人とは違う技でクリエイトしてみる、という姿がアーティストのあるべき本来の姿なのかなと思いました。

というわけで先日のブログを踏まえてのArtistであること、続き。

その時その時の創造で変えていく
前回オーダーしたものを印刷して渡しオーダーしても、それと全く同じには出来上がらない。

これはアーティストに限らず毎回のことです。
「このベゼル(石留め)の方がいいと思ったから」「このスタンプの方が石には合う」
見た目はほんの少しの違いで、言われなくては分からないようなところでも、少しずつ変えてみる。
確固とした理由ではなくても、その時その時の創造で変えていくから、なのです。
そのため、デザインを記憶しているアーティストはあまり多くないです。いくら写真を撮って記録したところで、それはその一つの作品。その次の作品は違うもの。という考え。

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自分の刻印が入る作品への責任
こちらで選んだターコイズを渡した時は、「この石は使いたくない」と言われることもあります。
最初に言われたときはビックリしましたが、すべてに「自分の刻印が入る作品」。

10個オーダーして1個だけ、できていない。「少し良くなかったから作り直している。」
ほんの少しの磨きやロウ付け、見逃したとしてもすぐに直すと言ってくれる、
(早くまとめて届けたいのにとバイヤーとしては思ってしまうのですが、)
そういうこだわり、譲れないところがあるのがアーティストです。

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コピーされることを恐れない。
インディアンジュエリーが少しずつ浸透していくにあたり、今までになかった「流行」も
ジュエリーのデザインを左右するようになってきています。

その流れで、「それっぽいもの」を作り売るシルバースミスも多くなってきました。
反対に、20年前と全く同じデザインをいまだ作り続けているシルバースミスもいます。

彼らの作るジュエリーがいいか悪いかではなく、そのプロセスや時代を踏まえた「ネームバリュー」がある「アーティスト」となっている人たちはその一歩上のステップを踏んでいるということです。

一見、とてもシンプルな作り、簡単そう・・・高くなさそう・・・・と思うデザインもあります。
真似してみると、簡単なのかもしれません。

でも、どのアーティストの作品も全く同じ作品はその人の技術とこだわりがなければ作れないものです。

以前、「日本人に売ると写真を撮られて中国で大量生産されるぞ」と言ってていたトレーダーがいたそうです。本当にあった事実なのか、利益を独占するために言っていたのかわかりませんが、一部のシルバースミスはいまだにそれを信じている人がいると言います。

アーロンアンダーソンは、それに対し、「そこで信じて怖がっている人はそれまでだ。コピーされて簡単に真似できるようなものしか作っていないということ。どんどん新しいものを生み出して、コピーされる人たちが追い付かないようなものを作っていかなければいけない。」と言っています。
ブランド物なんかも同じですよね。

なんか書いてて難しくなっちゃいましたけど分かりますでしょうか。。。

アーティストと呼ばれ、取引されている作家たちの作品には「オリジナリティ」があり、それが
私たちバイヤーや販売員の「売り」となり、皆様の目を引く「こだわりのある作品」となる。

それがインディアンジュエリーが「魂のこもった作品」と呼ばれる理由の一つでもあると思います。

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亡き父Gary Reevesのコピーから、自ら新しいデザインを生み出して一気にアーティストとしての階段を上がっている、Bo Reeves

Artistであること

今日は久々に「One of a kind」の一つだけのジュエリーを作り上げた、アーロンアンダーソンと長話しました。内容を録音しておけばよかったと思うぐらいに、プロフェッショナルの一話にもなり得そうな熱く濃い話でした。その一部をシェア。全体的な話としてはシルバースミスのレベルアップについてでした。

  • 技術+デザインが真のアーティスト

「最初は模倣から入って技術を学び、そこからいかに自分のオリジナリティをプラスしていけるかが「アーティスト」と呼ばれる堺となる。」

色々なアーティストにトゥファキャストの技術を教えてきたアーロンだからこそのこの意見。ホピのジェイソンタカラ氏も全く同じことを言っていました。

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  • 他の人の作品はなるべく見ない

「他のアーティストの作品を見ると、影響されることがある。畑のちがう本や芸術品などはいいけど、同じ仲間のアーティストの作品はなるべく見ないようにしている。いつも頭の中で自分のオリジナルのデザインを考えている。」

  • 自分がアーロンアンダーソンであることに誇りを持つ

「トゥファキャストの駆け出しのころ、誰も作ったことがないようなオリジナルのデザインを作り上げては、トレーダーやバイヤーたちに「こんなデザイン売れない」と買ってもらえないときが続いた。それでも進み続けた結果少しずつ売れて名前が知られるようになった。」それが自分の作品の価値を下げないことにつながり、今に至ると。0000000121752

いち「シルバースミス」から「アーティスト」となり名前でジュエリーが売れるようになるというのは並大抵のことではないと容易に想像できますよね。

どこの国の伝統工芸もそうだと思うのですが、様々なデザインがすでに作り出されて模倣もとても簡単な現在は、「オリジナリティのある若手アーティストの育成」がとても難しいです。「似ている作品」は少し勉強すればすぐに作ることができるけど、その先を行く新しい作品が作れる作家が真のアーティストとして確立していくんだと思います。

そういう目でアーティストたちの作品を見ていくのも面白いと思います。

 

今年も人気、サンシャインのアイテム入荷。

 

先週は、ズニのレインダンスを見せてもらいに行きました。暑い中願いを込めて踊り続ける姿はいつ見ても見入ってしまうものです。

猛暑を吹き飛ばすべく、お気に入りのジュエリーつけて出かけてくださいね。

今年も引き続き人気爆発中のSunshine Reevesの新作入荷。

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4面スタンプのバングルと、↓新しいスタースタンプのツイストバングル。

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ぜひ重ね付けしてほしいです。

そしてこちらは前回入荷してあっという間に売り切れたインナーリング。

内側にスタンプが施してあり、どんなシーンにでも使えるペアにもおすすめのリングです。

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夏にふさわしい、石付きのバングルも数点新入荷しています。

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ズニのレインダンスの二日後、見事に雨が降りました。

アーニーリスターペンダント入荷

連日猛暑が続いています。100Fという表示を超えるかどうか、毎日ドキドキ。100Fは38度ぐらいにあたりますが、湿気がないので38度といっても外で直射日光に当たらない限りは汗が滴り落ちる・・・ってこともない。なので暑い!と不満を言う人々にどんなに日本が暑いか諭しています。

さて、精力的に作品を作ってもらっている巨匠アーニーリスター氏のペンダントがどどんと入荷しました。

いまだかつてない数そろってます!こんなにペンダントが入荷したのは初めてで興奮しました。

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全部で7点

たまらない、人気の作品。一線ずつたたき出してデザインが表現されている一点ものです。

お早めにご覧ください。