Fred Harvey Style

以前のこちらのブログでご紹介した、たくさんのフレッドハーヴィースタイルのジュエリー。

オンラインショップにも掲載されました!!
ブレスレットをはじめ、あまり見る事の出来ないピアスやコレクターにはたまらないピンなどがこちらにずらずらーっと勢ぞろいしました。
今後こうやって仕入れられることはもうないかも・・・。
去年、フレッドハーヴィージュエリーについての本が出され、

人気はアメリカ国内でも高まる一方です。
コインシルバーの刻印があったり、ベルトレーディングの刻印があったり、
スターリングの刻印もなかったり、当時のことを思いながら見て頂きたい・・・。

Fred Harvey Styleについて
1800年代にアメリカ各地で起こったゴールドラッシュにより、集まった多くの白人が汽車を交通手段として利用しました。
その状況に目をつけたのが”フレッドハービー社”になります。
1876年、彼らは当時簡単に済まされていた車内の食堂をグレードアップさせ、鉄道沿いにレストランをオープンさせました。中西部から西海岸と広範囲に渡り、統一した質のよいサービスをするのは当時にしたらとても斬新な事でした。制服を着て、質のよいサービスをするフレッドハービー社のウェイトレスは『Harvey Girl』として評判になり、時代を現すものとして1946年には映画が出来たくらいです。
順調に経営を広げていったフレッドハービー社が次に目をつけたのが、現地のインディアンジュエリーをお土産として販売する事でした。
ですが当時のものはあまりにも大ぶりで一般的なデザインではありませんでした。観光客がお土産に出来るものに…そこで、 より軽量で、より華奢で分かりやすいデザインし、それを現地のコマーシャル商品として売り出しました。それが見事流行り、フレッドハービー社がコマーシャルジュエリーを最初に始めた事から、こうしたジュエリーを『フレッド・ハービースタイル』と呼ぶようになりました。
材料も道具も今のように充実していなかった時代、インディアン達はこのようなジュエリーを、当時の銀貨や銀食器から作っていました。
一世を風びしたフレッドハービー社も、自動車の普及と共に倒産に追い込まれてしまいました。ですが、現在も売却されたホテルなどは残り、愛され続けており、ジュエリーもまた、コレクターの間では根強い人気があります。あのラルフローレン氏もその一人!
時代と共にあったジュエリー、当時の歴史を感じられる一品です。

こちらから作品ご覧になれます。

カルヴィンロバトの新デザイン

こんな色合いを作ってみたいと思い、実現してもらったこのメディスンホイールネックレス。
いつものカルヴィンとは一味違った、オリジナルのデザインです。

サークルオブライフ、ネイティブアメリカンの象徴でもあるこのメディスンホイールからイメージしてもらったものです。

もう少し入荷する予定ですのでお待ちくださいね。

マッキープラテロ

コレクターの方必見、マッキープラテロの作品を新たに2点手に入れる事が出来ました。
両方とも、マッキーらしい力強さとデザイン性を感じさせる作品です。


この革の合わせ方、まさにマッキーならでは。

バットマンらしからぬ、なんともオシャレなピン。
さて、ここ3日間、とてつもない強風に悩まされているニューメキシコ。
先週末から、ナバホのリザベーションにある湖近くで発生した火事がこの強風でさらに拡大し、11000エーカー(45キロ平方メートル)が燃え、多くの住民が避難していて全米のニュースになっています。

この強風で火事が拡大すれば、ニューメキシコの北へ向かうハイウェイが閉鎖されるかも。
去年この湖に釣りに行きましたが、原因はキャンプの火の不始末だそうです。
ホピのCyrus Josytewa,Clifton Mowaがファイヤーファイターとして派遣されています。
いち早く鎮火されるといいんですが。
つい最近も、セドナ近くで山火事があったり、強風&乾燥が続くと山火事が多いですね。

久々の入荷、Gary Reeves

最近は二人の孫ができて、大忙しのGary Reeves氏。
久々に、ターコイズ×ワイヤーのペンダント9点
そして、ターコイズ×スタンプワークのリングが9点入りました。




さらにすぐに売り切れてしまうゲーリーのコンチョも9点入荷。

ヘアタイに、カスタムしてお財布やバッグにと使えます。
さらに今回は大粒の石を選んで作ってもらったビッグリングも9点出来上がりました。

いままでの定番ゲーリーの雰囲気とは一味違う豪華さ。
サイズも今までにない大きめで、メンズの力強さを見せつけて頂きたい作品です。
石の美しさが引き立ってます。

このダニーボーイなんて・・・・、素晴らしい!!
ゲーリーの新作はこちらからご覧いただけます。

アーニーリスター、ハリソンジム新作

暑くなってきました。
日本はそろそろ梅雨の時期でしょうか。
こちらは極度の乾燥で、梅雨のじめじめが恋しいです・・・。
さて、力強い作風で人気の大物二人の新入荷がオンラインショップに入りました。
まずはアーニーリスター
人気のリングが六点とバングルが一点。
シンプルなものと新しいデザインのモノ。


どちらもアーニーの力強いスタンプが活きた作品となりました。
そしてハリソンジム
彼の工房探訪の様子はこちらからご覧になれます。


しっかりとした重みのある彼の作品。
伝統的なデザインながらも、きっちりとした繊細さが感じられる彼のジュエリーは、デザインの幅も非常に広くて毎回驚かされます。
新しく作ってもらっているピアス。

そしてシンプルなトゥファの質感が活きたバングルを中心にオーダーしました。
性別を問わず、年代を問わず、どんなスタイルにでも合わせやすいすばらしい作品たちです。

訃報

今週は朝から訃報が相次ぎました。
Vernon Tracy氏が逝去されました。
先週、彼のジュエリーを日本に発送したばかり。
コインなどを使ったオールドスタイルで非常に味のある作品を生み出すアーティストでした。
本当に信じられません。
そして Thomas Singer氏。
動物とオーバーレイの作品でお馴染みのトーマス(トミー)シンガー氏が逝去されました。
彼の作品はオンラインショップにはあまり載っていませんが、マライカではインディアンジュエリーの代表作として長年お世話になっていました。
人生、何があるか本当にわかりません。
一人のアーティストから生み出される作品がいかに価値のあるものか、考えさせられました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

ニューメキシコの食事の話

今日は差し入れに、サントドミンゴのパンをもらいました。

マリーロバトの手作りパン。
中心に、ハンドのマークが!! かわいすぎます。
彼女のジュエリーのトレードマーク、ハンド。

サントドミンゴやアコマなどのプエブロの人々が作るこのパンは、プエブロブレッドやアコマブレッドなどと呼ばれ、家の外の窯で作られます。
直径が30センチぐらいあって巨大なのですが、私は見つけると絶対に買います。
新鮮なイーストの匂いがたまりません。
ニューメキシコでこんな大きな丸いパンを見つけたら、ぜひチャレンジ!サンドイッチにしても、トーストにしてもおいしいですよ。
そう、今日はまた食事の話。

これは私の大好物「ファヒタ」Fajita 。ニューメキシコのメキシカン料理屋さんには大体あります。
お肉と野菜を炒めた物を、トルティーヤで包み、アボガドのディップを付けながら巻いて食べます。ビーフやチキン、エビなどがあります。
これでもメキシカンメニューの中では、さっぱりした方・・・・。
ある日はタコスサラダを食べました。

この大きさ、サラダと言えるのかどうか微妙ですが。
中にはビックマック分以上ではないかと思われる大量のタコスのお肉!
これがおいしいんです。
メキシコ料理と言えば!のお酒、マルガリータもこんなグラスに入れてくれて、おいしさが増しますよ。
1か月に一回は食べないと居られなくなってしまった、ナバホ族のごちそう、マトン(羊肉)

こんなものをランチに持参するようになってしまいました(笑)
ローストマトンに欠かせないのは、ニューメキシコ産のグリーンチリとチェダーチーズ、そしてトルティーヤです。
先週末はとてもいい天気で夏になるなーなんて思っていたら、
隣のトラックにこんな光景が。

きっと遠くのリザベーションから買い出しに来たんであろう、ナバホの家族。
盗撮しようとしたら、ちゃんとこの後ポーズをとってくれました。
なんだか、いいなー。

ランダーブルーのペンダント

ランダーブルーターコイズ・・・・・
レア度、質ともにNo1のターコイズとして知られるランダーブルー。1973年ピクニックの途中にリタという女性がこの鉱脈を見つけたというのは非常に有名な話です。40キロあまりしか採れず、そこから採れたターコイズは美しい青に非常に細かいスパイダーウェブが入っており、世界中のターコイズの中でも最高級とされています。もちろん非常に高価で、もうほとんど市場に出回ることはありません。財産になる宝石です。
なかなかめぐり合うことができなかったり、偽物にだまされたり、バイヤーさん泣かせのこのランダーブルー。
ターコイズを知り始めた人はいつか本物を見てみたいと思うのです。
ターコイズの知識が全然なかった頃、先輩がランダーブルーのリングを婚約指輪にしていました。何も知らなかったけど、すごいと思ったのは今でも忘れません。
そんな記憶に残る石。
去年2013年に、古いジュエリーを中心に集めている白人のトレーダーの方の放出品を購入いたしました。
ジュエリーにしてみるとわかりませんが、こんな古めかしいカラット表記のテープがついていたり、時代を感じさせます。

シンプルにシルバーでまとめたペンダントを5点作りました。
渋みと粗さがまた思った以上にマッチしました。





ダイヤモンドもいいですが、世界に本当に一つだけしかない、歴史あるこのターコイズの王様を一生の宝にするなんて、本当にステキですよね。

トウモロコシの話

今日は朝からこんなを拝みました。

5月は、プランティング(種まき)シーズン
色々なアーティストがコーンの種をまいたと言っていました。
乾燥地帯でも力強く育つトウモロコシは、本当に命をつないできた作物。
そうなると欠かせないのが、雨。
今週末からはホピの各村で様々な儀式やダンスがひっきりなしに行われます。
今年は本当に冬の間に雪が少なく、アメリカ東部では洪水のニュースがたくさんある反面、ここ南西部は干ばつがとても深刻になってきています。
今日から3日間は雨の予報!
ですが、今日は30分ぐらいの小雨でした。
ホピのジュエリーにはたくさんのトウモロコシ



コーンメイデン、トウモロコシの少女と呼ばれるこのカチナもよく登場します。
日本でもキビとうもろこしなど昔から重要な食糧源だったと思いますが、メキシコのトルティーヤなどをはじめ世界的にも古代から重要な野菜だったんだなと改めて思います。
今年は私もコーンを植えてみたので、うまく育つといいんですが。

ノーバートペシュラカイ


だいぶいい気候になってきましたが、相変わらずの強風シーズン。
外に出ると砂ぼこりにやられます。
そんなこちらは卒業式シーズンです。

先週高校を卒業したばかりのケリーちゃん。
大学へ行く人が少ないリザベーションでは、高校卒業は成人式並みの大イベントです。
マライカでもお馴染み、<Arnold Goodluck氏が娘の卒業式のために一式ジュエリーを作ったそうです。
ネックレス、コンチョベルト、セットのブレスレット、リング、ピアスを一式そろえるのがナバホ式。
2日前までできていないと言っていたので、できないのかと思っていたら、前日は朝の3時までトンカチやって仕上げたとか。
さて話は変わりまして、久々にノーバートペシュラカイのキュートな作品が入荷しております。
「ペシュラカイ」という苗字、ナバホ語で「シルバースミス」という意味なのをご存知でしょうか?ナバホ族で一番初めにシルバー細工を行ったと言われる人は、「ペシュラカイ」と呼ばれていました。家系的につながりがあるのかは、ノーバート曰く「よく分からない」・・・そうです。
というわけでノーバートペシュラカイ、彼の名前はノーバート銀職人。シルバースミスになるべくしてなった人。それに性格やアーティスト性がついてきているからそれもすごいです。

七面鳥のデザインやロードランナーが新たなモチーフとして仲間入りしました。


カウボーイたちがずらっと並んだ「カウボーイアップ」と呼ばれるバングルや

細かいスタンプが見事なトンボのデザインなど。
他にも新しいデザインの作品がたくさん。
ノーバートの作品は細かいスタンプで織りなされるデザインが本当に一つ一つ違い、表面の質感ややすりのかけ方など細かいところまできっちりと仕上げる職人技が感じられます。
こちらに他のアイテムもあります。