リザベーションでみつけたモノ

このところ乾いたニューメキシコの大地でもサボテンの花が見られるようになってきました。

今日はサボテンだけでなく、ここリザベーション(インディアンの居留地)でみられるおもしろいものをご紹介したいと思います。
ニューメキシコからアリゾナにかけていくつものインディアンのリザベーションがいくつもあります。
そしてそこでは、無数のポタリー(壷)の破片をみつける事ができます。

この二つの州は隣同士ですが、風景も土の色も全然違います。なので取れるポタリーの色も様々です。
そもそも、ポタリーはトウモロコシ農業と共に紀元前500年頃より作り始められたと言われています。ブリキの容器が伝わるにつれて、ポタリーはアートの要素を強めたようです。
ポタリーは現在も作り続けられていますが、そこには様々な祈りのモチーフが描かれています。大切な水を溜めるポタリーには雨乞いの祈りが多く描かれていたりします。
インディアンは母なる大地、父なる空といいます。
壷はその母から作った、父を受けるとても尊いものなのです。
今でもインディアン達はリザベーションのポタリーの破片を持ち帰る事をタブーとしています。もし持ち帰ったなら悪い事が降りかかると固く信じています。
無造作に落ちているポタリーをみていると、インディアンの祖先の暮らしを感じることができます。

雨を祈る

ニューメキシコは乾燥地帯で、雨の降らない時期が続きます。
この前雨が降ったのは3ヶ月前かなーなんて時も多々あります。
そんな南西部に住む人々にとって、よく色々なジュエリーのモチーフに使われているように水が本当に重要です。
私達も炎天下にいると、水の大切さを思い知らされます。グランドキャニオンなどの観光地でも、たくさんの水を持っていないとトレッキングを管理する人たちがこれ以上登ってはいけない!と注意したりもするそうです。
ネイティブアメリカンの各部族は、それぞれの信仰で様々なセレモニー(儀式)を行います。成人の儀式だったり、病気を治すためだったり。その中でも通年を通して、各部族のセレモニーは雨を祈って行うものが多いです。
伝統的なセレモニーは外部の人たちには公開されません。
友達や知り合いがいると遠くからだったら見ることが出来ますが、もちろん写真は禁止、カチナやそのセレモニーの様子をデッサンする事も許されていません。写真を撮ったら逮捕される事もあります。
写真にとっていいのは、観光者向けのダンス。

こちらはズニ族のバッファローダンサーたちです。
ホピやズニの雨を祈る神聖なセレモニーでは、カチナがやってきて、一晩中ダンスを踊ったり、大きなセレモニーになると1週間以上毎晩ある一定の場所で踊ったり、そんな光景を目にします。
以前、4年に一回しか行われないという神聖なズニのセレモニーを見ることが出来ました。
その後、ズニの村には本当に雨が降ったんですね。本当に炎天下の中踊り続けて、神の恵みがあったのだと実感されられました。
こちら、右奥のほうにズニの村があります。
急に雨雲が覆いかぶさり、雨が降ってきました。

だからこそ人々は祈り、踊り、歌い続けます。
今年は例年になく5月に雨が多く、人々は本当に喜んでいました。
そんな人々を見て作物を育ててくれ、私達をうるおわせてくれる水、その大切さをネイティブアメリカンの人々は身をもって感じています。

ターコイズ鉱山

6月にしては異常に寒く、朝方はまだ暖房に頼っているニューメキシコです。
本日は、ターコイズの鉱山についてご紹介。

ターコイズは、こんな何にもない岩山に眠っています。
ホントに一見ターコイズが取れるなんて思いませんが、この下に数々の鉱脈が眠っているんですね・・・。写真はネバダ州ロイストン鉱山です。
たまたま歩いていたらキレイなターコイズが落ちていて、ちょっと掘ってみたら素晴らしい鉱脈を見つけた、なんてランダーブルーの話も有名ですが、本当に広大な大地からその鉱脈を見つけるのは至難の業です。
未だに眠っている鉱山もたくさんあるのかもしれません。
ロイストン鉱山は一つの家族によって今でも採掘作業が行われ、まだ美しいターコイズが採掘され続けています。鉱山は非常に広く鉱脈もたくさんあるため、手作業で掘っていくと非常に効率が悪いので、ダイナマイトを地中に埋め、岩盤を砕いてからブルドーザーでターコイズを集める事が多いとか。ダイナマイトで爆発させると、原石がごろごろ出てきます。
こちらはその原石を、ブルドーザーで集めている様子。

その原石をジュエリーにできるサイズにカットし、表面を磨くとこんな感じになりました。

原石は磨く前よりも色味が薄く見えたり、どんなウェブが入っているか分からないので、どこで石をカットするかが職人の技の見せ所。カットの仕方によって、せっかくの美しい部分を切り捨ててしまう事もあります。
一方で以前もご紹介しましたが、このようなターコイズの採掘作業は経費と時間をかけて採掘しても、ハイグレードの石がほんの一握りしか取れなかったりすることもあり、採算に合わないことも多い為、多くの鉱山主が鉱山を手放したり、鉱山を持っていても作業を進めるお金がなかったりして鉱山の作業が進んでいなかったりする現状もあります。
当たると大きい銅やシルバーの鉱山と同じですね。
広大な大地で、長い時間をかけて作られたターコイズ、それをこうやって掘り起こした一粒がジュエリーになったと考えると、本当にすごいです。
そんな一粒一粒、様々な人たちの手が加えられて今マライカまでたどり着いた、素晴らしいターコイズジュエリーたちをぜひこちらからご覧ください。

貴重価値大!!ローンマウンテン入荷!

ここ最近、ビズビーモレンシローンマウンテンと現地でも入手困難になってきたレアターコイズに新入荷が続いております。石好きのお客様、お見逃しなく!
上記の石は現地でもだいぶ見かけなくなってきており、私達駐在員も手に入れる為日々あくせくしております。いろんな石屋さんに頼んでますが、なかなか市場に出回らないらしく、最近ではグレードの低いものでも結構な値段で売られているのをみかけたりします。
今回はその中でも、3大ターコイズとも呼ばれているLone Mountainをオススメしたいと思います。
ローンマウンテンはネバダ州の中南部エメラルダ郡に鉱山があります。
元々、銅を発掘する目的で掘られた鉱山でしたが、そこから美しいターコイズが発見されたのでした。まさに棚からぼたもち!ですね。
ターコイズの価値を左右するポイントでもある硬度がローンマウンテンは非常に硬く、長年ご愛用頂いても変色しないのが大きな特徴です。
鉱山の歴史は1920年から1960年まで盛んに発掘されたと言われています。
現在は細々と取れる程度なので、なかなか鉱山主もコレクションを手放そうとしません。当初鉱山はBLUE JAYの名前で親しまれていました。
今回マライカで入荷したものはいずれも鉱山主から直接仕入れたものになります。
この濃いブルーの地と染み出すような細かいウェブをご覧ください。このような濃いブルーの物はここ最近本当に見なくなりました。

少々高めの石になりますが、色あせる事なく輝きを保ちますので、一生の財産になります。
希少価値No,1のランダーブルーに次ぐローンマウンテンは現在も高騰し続けています、手に入れるなら今です!

祭りの季節到来!

 夏になるとニューメキシコでは様々なセレモ二―が行われます。
部族だけのシークレットなものから、観光客向けのものまであり、取引先のジュエラー達も準備に大忙しのようです。先日会ったホピのジェラルドもセレモニーの為、ここ一週間準備に追われていると言っていました。
 このところギャラップのダウンタウンでも連日セレモニーが行われています。広場では日替わり色んな部族のダンスを見ることができます。だいたい夜七時くらいから始まるのですが、ここのところのギャラップの日没は八時半位なのでたっぷり明るいうちに楽しめます。
 私達が見に行った日はちょうどズニ族のダンスの日でした。伝統的な音楽にあわせてカチナに扮した男の人と民族衣装をまとった女の人がペアで踊っていました。言葉はズニ語なので直接は分かりませんでしたが、聞くところによると雨乞いのダンスだそうです。

 手に持っているのはインディアンにとって特別な意味を持つイーグル(一説によると神の使いとされている)と神に捧げるトウモロコシだそうです。
演奏をする人達も民族衣装をまとっており、とても雰囲気があります。

 今回のようなイベントは一般公開用のダンスであり、会場の雰囲気もラフです。土曜日など観客の多い時には、インディアンにとって主食でもある“フライブレッド”を食べたりもできます。また、撮影も可能なので、観光に来た際にはオススメです!
 ちなみに、こういった情報は地元のカフェや施設でこのような地方紙などで情報を手に入れる事ができます。

 私達駐在員もこの夏いくつのイベントに参加できるか、楽しみにしています。

ファン必見Gary Reeves新入荷!!

日本にも根強いファンを持つGary Reeves
彼の作品はいろんな表情があって実に多彩です。
同じデザインをまとめてオーダーするとだいたい似たり寄ったりで作ってくるシルバースミスが多いですが、ゲーリーの作品は同じデザインであってもいろんなスタンプで一個一個表情が違います。なので、もしお気に入りのデザインが見つかったらお近くの店舗巡りをして、好みの一個を見つけて頂くのも楽しいかもしれません!
ゲーリーは作品についてあえて多くを語りませんが、作品を見ていると一個ずつ楽しんで作ってる様子が伺えます。
この星のスタンプはいかにもゲーリーらしい作品ではと思います。

大胆なデザインの中にも随所に可愛いらしさがでるのが彼のジュエリーの特徴です。
 また、今回は少しハードめのこんなリングも作ってきてくれました。

キャストの地にワイヤーワークとコンチョが施された、実に手の込んだ味わいある一品です。
石は最近入手困難なビズビーを使用しています!
少し大きめの迫のあるリングをお探しのお客様にはピッタリです。
そんなゲーリーの仕事場はというと…

ご自慢のスタンプがこんなにズラリ☆
リビングの一角にあるこのスペースが彼の仕事場です。
目の前には西部映画を見るための大きなテレビがあります。そして以前日本に招待され、観光した時の殿様コスプレの写真なんかも飾ってあったりして、おちゃめな部分も垣間見れたりします。
日本にも何回か行った事のあるゲーリーは日本食も大好きです。寿司や沖縄そばなんかがお好みのようです。
いつでも遊び心を忘れないゲーリーのジュエリー、是非お試しください!!

ぜひ実物をご覧ください!

ようやく夏らしくなってきたニューメキシコです。
先月からバケーションシーズンに入り、観光地には全米から家族連れが多く見られるようになって来ました。夏になると観光客が訪れたり、ショーが増えたりでジュエラーたちも大忙しになります。
そんな今日は、入荷している数々のジュエリーが、マライカ各店でご覧になれる!というお知らせです。
オンラインショップの商品が、お近くのマライカでご覧になれるようになりました。
デザインやターコイズの色味など、実物をご覧になりたい商品がありましたら、注文画面にご希望の店舗名をご記入いただき、ご注文ください。(※店舗からもご注文できます。スタッフにお伝えください。)
写真では伝わらない細かいところの美しさを、ぜひ実物でご覧になってください!
重みや着用した時の感じなどもお確かめください。
オンラインショップには、クラスタージュエリーも入荷しています。

クラスターは、写真のような細かい石を花のようにデザインしたジュエリーのことで、ナバホ族の人たちが普段よく身につけています。スーパーやフリーマーケット、マクドナルドなどでもよくクラスターのバングルやナジャをつけたナバホの人々を見かけます。クラスターは代々受け継がれることが多く、質屋には多くの古いクラスターがずらりと並べられています。
こちらはある質屋ジュエリーショップでの一枚。

特に儀式の時や記念写真を撮る時は、リング、バングル、ナジャ、コンチョベルトなどすべてクラスターでそろえて着飾るのが伝統的なナバホ族のスタイルです。ナジャは女性が着用することが多いですが、バングル、バックルなどは男性もよくつけています。

写りが悪いですが、インディアンのお祭りでの写真。若い人たちも普通につけています。
シンプルな黒や白のTシャツにナジャを合わせている女性が、コマーシャルに出ていたりもしました。日本でも桃井かおりさんがテレビでナジャをつけていたという話も聞きましたよ。
一つでインパクト大で大活躍のクラスター、ぜひご覧ください。

特別な食事

先日ナバホの友人宅にお邪魔して羊のブッチャーを見学させてもらいました。
日本人が魚を普通に捌くように、インディアンも食料として羊などの家畜を捌く事があります。インディアンの街ギャラップでもスーパーで普通に肉類は手に入れることはできますが、食べ物の大切さを学ぶ意味でもブッチャーは大事な行事なのです。
 ブッチャーは家の裏庭などで、大人5人がかりで行う結構大変な作業です。
捌いた羊はというと、肉は勿論のこと、内蔵はソーセージにしたり、羊毛は乾かしてラグにしたりと、余すことなくなく大切にいただきます。一家族だとだいたいい一週間かけて、バーベキューにしたり、伝統的なスープにしたりして食べるそうです。
 私にとっては初めての経験であり、正直気分のいいものではありませんでした。
ですが、今まで何気なく食していた物のありがたみを痛切に感じさせられました。
自分は命をもらって生きている、ということ。
 ここで、ブッチャーに関してのインディアンの興味深い話を紹介します。
ナバホには今もリザベーションごとに一人はメディスンマンがいるのですが、そのメディスンマンは様々なお告げをします。ブッチャーに関しても、『あなたは内臓を食べてはいけない』というユニークなお告げをするそうです。もし破ったら病気になるらしく、特別なお告げを受けた人はそれに従うそうです。
また、羊をいかに上手に捌けるかで決まるミス・ナバホ選手権もあるそうです。
インディアンのお宅に食事に招待してもらうと、こんな面白いインディアンの話が聞けるのが楽しみの一つでもあります。

隠れた凄腕アーティストSteve Wikviya LaRanceの商品入荷!

意外と日本に出回っていないSteve Wikviya LaRanceの作品ですが、現地ではショーの常連でもあり、数々の受賞歴もあります。私達が最初に出会ったのもサンタフェのショーでした。
“伝統的なトゥーファキャストという製法とコンテンポラリーなデザイのミックス”
彼の頭の中で絶妙な融合をとげた作品は、もはやアートと言っても過言ではありません。
最近では白人のコレクターの需要のせいか、だいぶショーもコンテンポラリーの作品に偏ってきていますが、彼の作品はその中でも抵抗なく日本人が取り入れやすいコンテンポラリーなのではないでしょうか。


表面は勿論の事、是非見ていただきたいのが裏面のこだわりです。

全ての作品の裏面に、自身のサインの他、彼の氏族であるサンフェイス、伝説の羊ビッグホーンシープなどが刻まれています。そして表面の燻した表情とは違って、裏面はサンフェイスやサインから放たれているかのような光沢があります。裏面にまで気を遣う、ここにスティーブの作品への気持ちが込められているように思います。
モチーフはシンプルながらも洗練されたデザインと愛らしさは、つけた人を虜にして事でしょう。
是非、店舗で直接質感を確かめて頂きたいスティーブの作品です。
余談ですが、あのGerald Lomaventemaにトゥーファキャストを教えたのも彼になります。

マライカ一押しDarrell Cadman!

今回はナバホのシルバースミス、ダレル キャドマンをご紹介します。
現在40歳のダレルですが、シルバースミスになったのは割かし最近の事であり、92’から本格的に製作を始めました。
ですが、彼の製作意欲は兄弟の中でも1,2を争うほど積極的であり、毎回なんかしらの新しい試みが見られ、私達駐在員も楽しみにしています。
一言でダレルを表すなら”進化し続けるシルバースミス”ではないでしょうか。
数年前の作品をみてみると、今では見られないサンフェイスなどカチナのモチーフなどがあしらわれていたりします。
最近はこのベル(チェーンを通す穴)に使われている小さなスタンプがお気に入りのようで、いろんなアイテムに登場しています。

勿論!彼の手作りのスタンプになります。
同じようで、他ではマネできない風合いがダレルのセンスの良さです。
スタンプは現地で$5位からの値段で、シルバーサプライと呼ばれるシルバーなど材料を取り扱うお店で購入できますが、こだわり派のアーティストは自分でお気に入りを作ります。
そしてこのダレルの刻印の羊の角のようなワイヤーワークをご覧ください。

このタイプのワイヤーワークはなかなか手間のかかる作業らしく、他のシルバースミスはしたがりません。そしてこのワイヤーワークはなかなか腕の差が出るところでもあるです。
ダレルのジュエリーはボリューム感もありつつ、細部まで丁寧に作られています。なので見栄えだけでなく、御着用頂いてる方自身も眺めてうっとりしてしまうジュエリーなのではないかと思います。
最近ではトレーディングポストにコーナーが設けられたりと、売れっ子のダレルですが、天狗になる事なく、日々自分の作品の市場での反応のチェックをしたり、新しい挑戦しています。
“どうだい、これ?”
そういって持ってくる次回作が楽しみです。