奥深いホピジュエリーのモチーフ


『…毛?!』
こちら遊びにいったホピの家でみつけたもの。
ちょっとホラーですけど…
これ実は〝ロングヘアカチナ〟精霊の扮装をするのに
重要なカツラなんです。

これがロングヘアカチナ!
視界の開けたこちらでは遠くに雨雲が見えると、まるで黒いインクを空から垂れ流したようにみえるから不思議!
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ホピの人々は信仰が深く、一年を通して様々な祈り儀式が
あります。
その時にこうしたカチナの扮装をして歌い踊るんですね。
それぞれが必ずクラン(氏族)を持っているのですが、
そのクランによって役割が決まっていて、いつ、どんな祈りを
捧げるかが決まっています。
乾いた荒野に位置するホピ村なので、その祈りのキーワードはいずれも『水』『収穫』『雨』などになります。
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そしてそのスピリットはジュエリーにも織り込まれています。

Alvin Taylor作ブレスレットでご説明いたします★
(私物で失礼意!)

まずは左サイドからご説明!
イーグルの羽を使って水を祈ります。
そこへ水のある場所をさし示す亀が登場!
その亀の導く先には雨雲起こっており…
幸せの象徴と言われる蝶々が飛んでいます。

右サイドはというと…
フラッグスタッフ(地名)の山。ここからカチナは来たとされています。
この山の麓には〝キバ(集会場)〟があり、はしごが覗いています。そこから出てきたマッドヘッド(精霊)が祈りのダンスで盛り上げています。
そしてすべてが中央の太陽神に集まり祈りが届けられるという訳です。
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単純にモチーフの寄せ集めかと思いきや…
物語が詰まっているんですね~。
他にホピのモチーフにはこんな意味もあるんです…★★★

亀…忍耐
ウサギ…幸福
コヨーテ…
蜘蛛…才能
トカゲ…再生
イーグル…お告げ
ベア…強力なパワー
コーン…生命

意味を込めて、お守りとして持つのもいいですよね。
来年のお守りにいかがですか???

エスニックに合うジュエリー

パカさん;ペルーから商品が入荷したでもふー
よ、ようやくペルーから商品がお店に全て入荷しましたよ!
インディアンジュエリーブログなのになぜペルー?という方は
以前の記事をお読み下さい
涙と笑いのペルー仕入れ編♪
その1★★★
その2★★★
その3★★★
その4★★★
最終章★★★
ニューメキシコからペルーに行ったのが4月。
今は12月・・・・・・。
エスニックの仕入れって、ほんとに山やら谷やらクレバスやらが多いんですーー(泣)
そうそう、このブログを読んでいただいている方の中にも、
忘れている方もいるかもしれませんが。
マライカってば、エスニック雑貨店なんです!(いまさら)
インディアンジュエリーとエスニック。
あんまりイメージのない方もいるかもしれませんが、
インディアンジュエリーも、立派なエスニックジュエリーなんです。
インディアンという、少数民族の、
たどった歴史や、信仰、
古くから伝わる文化や、考え方。
そういったものを全て凝縮したのが、インディアンジュエリー。
そこで今回は、
特にエスニックな着こなしにあわせやすいジュエリーをご紹介!
まずは、サントドミンゴ族のジュエリー。人気のカルビン・ロバトが有名ですね。こちらは、レアノ夫妻のホホカムスタイルジュエリー。
サントドミンゴ族のジュエリーは、
ヨーロッパから大挙して人々が押し寄せてくる前の、
素朴なインディアンのジュエリーにこだわって作っているので、
特にエスニック色の強いジュエリーです。
そして、民族色が強いという点ではずせないのが
クラスタージュエリー

クラスターとは、小粒の石を花のように並べてゴージャスなジュエリーに仕上げたもので、
ズニ族とナバホ族で発達したジュエリー。
このクラスタージュエリー、
インディアンの儀式には欠かせないジュエリーなんです。
このジュエリーを作らないホピ族やサントドミンゴや、その他のインディアンの儀式でも、
正装としてクラスタージュエリーを身に付けるのです。
こんなカチナダンスのときや、
豊作を祈るダンスやら・・・。
(よくみるとサントドミンゴのネックレスや、
クラスターのブレスレットをしているのが見えますねー)
そんなクラスタージュエリー、
けして裕福ではないインディアンの人たちが買う物なので、
代々伝わるような本格派もあれば、
意外とお値段リーズナブルなところまで、ピンキリです。
クラスタージュエリー各種はこちらをチェック→★★★
ちなみに、余談ですが日本の友人からの情報だと、
最近またインディアンジュエリー好きで有名な木村拓哉氏が、
このクラスターのバングルを身に付けて、
「帰れま10!」に出演されてたというじゃないですか。
これは動画投稿サイトでチェックせねば・・・
さてさて、とにかくエスニック好きの皆様に、
特にオススメな、民族テイストたっぷりなジュエリーたちでした。

クリスマスギフトの季節です

あ~ぃむ どぅりーみん おば ほわ~いと くりすま~す♪
そんなシーズンが今年もやってまいりました。
インディアンの人たちは、クリスチャンばかりではなく、トラディショナル(その部族の伝統的な信仰のことをさす)の方々が多いのですが、
それでもやっぱりクリスチャンが圧倒的多数の国。
祭りの準備でみんななんとなく浮き足だってくる季節です。
まあホワイトクリスマスになったら、
こんなことになっちゃうんですけどね。
バックミラー越しに撮ってみました
雪でスタックする車が続出して、毎度恒例の雪道渋滞。
毎度の事なのに、何でチェーンとか持ち歩かないのかな・・・
さて、マライカオンラインショップでも、
クリスマスギフト特集
をはじめました。
クリスマスギフトにオススメの
インディアンジュエリーを集めてみました!
詳しくはこちらをクリック→★★★
ちなみに、
今年は恒例のオリジナルギフトボックスに、
あたらしくココペリ柄BOXが加わりました!

オンラインショップにてインディアンジュエリーを
お買い上げのお客様には、
こちらのオリジナルギフトボックスでお届け致します!!
オンラインショップ以外にも、
マライカの各店でもBOXのご用意がありますので、
このギフトボックスでのラッピングをご希望の方は、
店頭にてスタッフにその旨お申し付け下さい。
(有料ラッピングになる場合もございます。詳しくはお気軽に店頭スタッフまで!!)

本格インディアンジュエリーブース、吉祥寺に出現!

わんころ;「ブログの更新遅れてごめんなさいぃ…
すみません、このつぶらな瞳に免じて、
寛大な心でおゆるしくださいますように・・・。
はい!すみません!この子は何にも悪くないんです!
悪いのは私たちなんですーーー!
このブログを楽しみにしていてくださる方、
更新が大変遅れて申し訳ありませんでした。
でもでも、ただただ遊んでいたわけではないんですよ!!
(いいわけ!!)
この空白期間に、私達が何の準備をしていたかというと・・・
えー、ごほん。
新しい本格インディアンジュエリーブースのある店舗
マライカ吉祥寺店がオープン致しました!!

よ、ようやくここまでこぎつけました・・・(涙)
おなじみ各国の民芸品、衣料などを取り揃えたマライカの奥に、
本格インディアンジュエリーを多数揃えた専門ブースを備えております。

今後公開予定の、オンラインショップのジュエリーを、
一足早く、現物でご覧いただけますよ!
さてさて、まだHPにはアップされていない、
吉祥寺店にある作品たちをチラ見せしちゃいます。
まずは・・・
今回HPでは初のご紹介、
Wilbert Manning氏の作品です!
ナバホインレイの粋を極めた、ウィルバートの立体インレイシリーズです!
サイドにもインレイを施し、精霊の頭上を取り巻くイーグルフェザーには、非常に丁寧に彫りを施してあります。
これはボロタイなんですが、ボロのエンドパーツまでこんなに凝った作り!!
他にも、リングやペンダントなど、Wilbertの作品を多数展示していますのでぜひご覧ください。
他にも・・・
チラ見せジェニファー・カーティス
チラ見せスティーブン・J・ビゲイ
もろ見えですが・・・
その他、
Ernie Lister
Thomas Curtis
Don Dewa
Calvin Lovato
Gary Reeves
Sunshine Reeves
Ivan Howard

などなどなど・・・
まだまだご紹介しきれません!!
井の頭公園に良く遊びに行くのよ、というあなたも!
関東近郊にお住まいのあなたも!
ちょうど東京に来る機会があるあなたも!
ぜひ一度マライカ吉祥寺店に遊びに来てくださいませ
店舗詳細はこちら→★★★   地図はこちら→★★★
わんころ;「遊びに来てほしいの・・・」(姑息)

記憶に残るジュエリー

いろいろとブログネタはあるんですが、なにぶん日々の仕事に追われてまして…
ブログの更新が遅くてすみません!
でも忙しいという事、すなわち入荷ラッシュな訳なんです☆★
裏話、ネットにはまだアップされる前の商品が一足先に店頭に並んでいたり…(オンラインショップ愛好家のお客様すみません。)
そんな怒涛の入荷ラッシュの中、今日はPerryに続く大物登場です。
イニシャルE・L!!
へへへ。もうお気付きの方もおらっしゃいますね?!
Ernie Listerさんです!!!


しかも使われているターコイズときたら
『ランダーブルー』ときたもんだ!!!!!
前回のランダーブルーのリングは速攻で売れてしまいましたので、
悔しがったお客さま―!お待たせ致しました!!
今回はオールド感たっぷりのランダーブルー、
なんとも力強いアーニーの作風にマッチしてます。

アーニーのはっきりしたラインにランダーブルーのブラックウェブが実にたまりません!
(財布を無視して欲しいわー…。)
また、このコインシルバーの匂いもいいですよね。
以前コインシルバーは匂いが違うって聞きましたが、
最近ようやく『なんか』わかりますっ!
(興味のある方はお店でどうぞ。)
でもほんとに、アーニーの作るジュエリーはアーニーだけなんだなぁ、と思います。
同じ様なデザイン、モチーフであってもこの個性は誰にもコピーできるものじゃないって。
どのジュエリーもきっとそうなんだろうけど、アーニーのジュエリーに関しては特にそれを感じます。
いつの日かアーニージュエリーはこの時代を代表する物になって、そしてまた幻のランダーなんて付加価値もついちゃうんだろうな…。
わたしもいつかはそんな時代のジュエリーなんてのが欲しいです。運よくこうしてこの業界に関われたので。
そんなアーニーの近況も!
最近“イェイ”のセレモニーで、歌い手を務めました。
誘ってくれたのに行けなくてごめんなさい。
風邪だったので真夜中、永遠続くセレモニーはさすが無理でした。
どんなに寒かろうとブランケットに包まれて
一晩見守る続けるナバホ族の老人をみると、
信仰は今もなお残っているんだなぁって思います。
皆さんも風邪には気を付けて!!(By Ernie)

※“イェイ”…ナバホ族にとってカチナの様な神聖な存在

NEWヒシネックレスの紹介

オンラインショップにもCalvin Lovatoの新商品がアップされていましたね★
皆さま、チェック済みでしょうか???
急がないと、売り切れちゃいますよ~ ★こちらをクリック★
今日は、そんなCalvin Lovatoのお話です。

はい!!まずはサントドミンゴの町を紹介。
ここサントドミンゴには川が流れているんです!!
こっちへ来て初めて見た川に少々興奮気味(笑)
私たちの住んでいる町はとっても乾燥していて…
そう、私は水分を欲しているんです!!!
だからと言って、サントドミンゴが潤っていたかと言えば…
乾燥していましたが…(笑)
それでは、本題!

こちらが我らがCalvin Lovatoです★
人柄は、まじめで、やさしくて、面白い…
辛いものが大好きで、とっても素敵な人なんです。
そんなCalvinの作るジュエリーにはたくさんの石や貝が使われています。
 
左上から…ジェイド、ソープストーン、ジェット、チョコレートサーペンタイン
左下から…オリーブシェル、アップルコーラル、マザーオブパール、スキャラップです。
これらはごく一部なんです。
これらの石を薄くスライスして、小さくカットして、
こんな感じで穴を開けていきます。

穴を開けたパーツは配色を考えながら、つないでいき…
仕上げに研磨します。
この作業がCalvinの腕の見せ所なんです。
この滑らかさを出すために
目の粗さが違うローラーにかけること6回!!!
他の人との仕上がりの差はココなんですね~
文章で書くのは簡単ですが、
かなりの時間と技術を要する作業です。
Calvinの作品に対する熱い想いと製作過程の詳細は…
★こちらを要チェック!!★
ちなみにこちらの写真は今回受け取りました新作でございます。

Calvinいわく…
”ピンクシェルとマザーオブパールをつかったんだ。色の違いが分かるか?いいだろ~”
と言った具合。こちらのネックレス本当にかわいいんですよ★
冬場はシンプルな黒のタートルなんかに合わせると色味も映えてステキではないかしら~♪
こちらはもうすぐ入荷予定です。ご期待くださいね!! 

2010年受賞アーティスト第2段

ちょっと遅くなりましたが、お知らせ・・・。
2010年のインディアンマーケット受賞アーティスト、
以前のSunshine Reeves氏に続き、第2弾です。
今回は、Steve Arviso氏。
まだまだ日本では知る人ぞ知る存在ですが、
マライカでは以前からご紹介しているイチオシアーティストでもあります。

(去年の冬には店頭で製作実演もしてもらいました!
そのときの詳しいレポートはこちら→★★★
今年のインディアンマーケットで受賞し、
一気に注目度がアップしたスティーブ。
応援したいアーティストが賞を取ると、
私たちもうれしい限りです!
さて、今回入荷したスティーブの作品は、
ナチュラルキングマンのシリーズです。

石にこだわる彼の作品は、
自我を出すタイプのアクセサリーではなく、
ターコイズの持っている魅力を最大限に引き出す、
シンプルで重厚感のあるジュエリー作りに徹しています。
その他の作品はこちら→★★★
そしてもうひとつ、
レアターコイズ・ダニーボーイのバングルも入荷しました。

サンドキャストで作られた重厚なバングルに、
大粒のダニーボーイターコイズがどん!と付いています。
少量しか採掘されず、「幻のターコイズ」と
呼ばれる事もあるダニーボーイ、
久々の入荷です!
同デザインで、キャリコやモレンシも入荷してます。
興味のある方こちらをクリック→★★★

伝承のジュエラー・Perry Shorty


夕暮れ時の絵になる風景。
ルート66にはこんな寂れた街の味ある風景がたくさん転がっています。
アル中に声をかけられながら、片田舎で待つ事30分。
本日のゲスト登場です。
オールドスタイルを忠実に守り続けるシルバースミス
『Perry Shorty』の登場です。
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ペリーに初めて会ったのはハードミュージアムでのショー。
名前は聞くものの、なかなか本人の写真が流出しないペリーに会った時の衝撃たるもの!
なんでしょう…
この落ち着いた物腰の紳士は!(…そして男前…ポッ!)
ペリーファンにはもはや常識ですが、普段は牧師をしているペリー。ジュエリーはその忙しい本業の合間を縫って行っています。
なので現地のトレーディングポストに並ぶ事もごく稀ですし、世界中のコレクターがこぞって集めます。
インディアンジュエリーにはまったら一度は手に入れたい
コレクター物のペリーのジュエリー。
繊細で、かつ古めかしいにおいのするコインシルバーを使った逸品です。
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ジュエリーについて多くを語ろうとしないペリー。
答えてしまうのは簡単だけど、そこはあえて言わないんだ。そうする事で手にした人はどうやって作っているんだろうって想像を膨らませるだろ…。』
なるほど!…でも聞きたーい!!
そんなシークレットベールに包まれたペリーのジュエリーですが、素材に使うコインについては話してくれました。
ペリーは通常1890年から1915年物の銀貨しか使いません。
そしてチャールズ・バーバラがデザインした事から〝バーバラコイン〟と呼ばれる銀貨が特にお気に入り。
ちなみにバーバラコインとはこんなデザインです↓
王冠を被ったリバティの横顔。

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ナバホのオールドスタイルにこだわり、その製法を今もなお
忠実に再現するペリーは伝承のジュエラーともいえるのかもしれませんね。
Slender Silver Marker、ナバホ族のジュエリーを始めたとされる伝説の人物。
その人から代々伝承されたオールドのジュエリー製法。ペリーはその6代目にあたります。
ペリーは義理の兄Ernie Listerから教わったとされます。
同じオールドスタイルでもワイルドな荒々しさが魅力のアーニー。
そして打って変わって、繊細なオールドスタイルなペリーの持ち味。

ナチュラル ロイストンの新作バングル!
クリスマスまでには日本上陸です。乞うご期待!!

お待たせしました、Gary Reeves入荷です★

馬さん;「道草ウマー」

ちょっと街を離れるとすぐこうです。
右端の方に、動物よけの柵がちらっと見えるんですが、
なんか乗り越えちゃってますねぇー
ちなみに、「これ誰の馬?」って言っても、
「んーと、野良馬??」
とかそんな感じです。
しかしその草・・・美味いのか??
水っ気なさすぎてポサポサですけど・・・。
さて、そんな話はいいから!というヤキモキな方もいらっしゃるでしょう。
久々に、Gary Reevesが入荷ですー!!★☆★☆
↑Garyと言えば、やっぱ星ですよねー、と言う意味で。
今後もペンダントやらいろいろ入荷予定なので、乞うご期待。
今回のオススメは、グリーンロイストンの3つ石バングル

ちょっとアンニュイな視点からお届けしてみました。
こちらの作品、詳細はこちらをクリック→★★★
濃いグリーンのロイストンは、グリーン系ターコイズ好きには絶大な人気のあるターコイズ。
価格も比較的お安い為、入荷するとすぐに売れてしまう事もしばしばなんです。
ちなみにこの子は、今回入荷した3つ石の中で、
最も濃いグリーンの子ですが、
他にもブルー系ロイストン、グラデーション系ロイストンと揃ってます。
このグレードで、この大きさの石が3つ付いても
10万で大きくお釣りが来ます。
やっぱりロイストンはお買い得ですねぇ
ゲイリーのワイルドな作風にしっくりとあう石です。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
そしてそして、
今回、ゲイリーファンには見逃せないのが、こちら。

クリップクリークターコイズの細身3つ石バングル
詳細はこちら→★★★
こちら、何がスペシャルかと言うと、
石からしてゲイリーがカット、研磨しているバングル
なんです!
・・・え、どういうこと????
となる方が多いと思うので、解説失礼致します。。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
通常、石のカットや研磨は、技術を要する為、
石自体は購入してきて、石に合わせてシルバー枠を作ってはめるのが、
ターコイズジュエリーの通常のやり方です。
ゲイリーも通常はそうしてジュエリーを作っています。
ですが、この作品は、
1つの固まり石だったものを、ゲイリーが3つにカットして、
自分の手で石を磨いてシルバー枠をつけたもの

なんです。
その分ワイルドなカットになっていますが、
よく考えたら、
インディアンジュエリーを初めに作った人たちは、
皆そうしていたんですよねぇ。
そのうちに、ジュエリー自体の質が上がっていって、
分業制が当たり前になって、
石の研磨をする人と、銀細工をする人は
今では違う人なのが当たり前ですが、
きっと初めのうちは、
自分で見つけた美しいターコイズのかけらを、
自分で大事に磨いて、枠をつけて、
自分で身につけたり、大切な人に渡したり
していたのだと思います。
そんなこんなで。
Garyファンには見逃せない、
ゲイリーのオールハンドメイド
というレア商品のご紹介でした。
クリップルクリーク以外にも、
ナンバーエイトやフォックスターコイズでも
ご用意してます☆
ということで、実験で今日は急にレイアウト中央ぞろえでお送りしてみました。
読みにくいかなー・・・

Don Dewaのこだわり

最近めっきり寒くなり、ニューメキシコ州でも風邪を引く人続出です。
と言う事で、こんな田舎町でも手に入るパーカーを求め、ご近所のWALMARTへ。
『あれれ…並んでるの半袖なんですけど。そちらにあるのは水着では…?!』
そうでした…。インディアン、体感温度が違うんでした。
この厳しい荒野で耐え抜いてきたDNAを受け継いでるだけあって強いわ~!
…まぁ、そんな話はいいんです。
今日はZUNI族の巨匠でもご紹介しようと思いまして!

はい、優しい笑顔が印象的なお方!
『ドン・ディーワさんです!!!』
(本人がこう発音するので…。)
ZUNI族の知り合いのお友達だった事もあって、マライカではドン・デワと直接取引をしています。
こちら現地でも人気の作家さんだけあってトレーディングポストにもアイテムはたくさんあるのですが、やっぱり作り手の生の声を聞けるのは違いますね。
今日はそんな『へぇ~』な生の声をお届け致します。
Don Dewaと言えば、この“スピナーサンフェイス”と呼ばれる回転式のサンフェイスでお馴染み!

どことなく高級感が漂っています。
この一見すましたジュエリーに、実はいろんなドンのこだわりが凝縮されているのです。
ドン・デワのこだわり①『全て手作り』
サプライ(材料屋)にはそれは豊富にパーツがそろっています。
リングの型からペンダントのトップ部分まで。
その出来合いのパーツをつなげるだけで、まぁそれなりの物が出来ちゃうんです。
ドン曰く、
『そんな物はアートではない』と。
なのでドンは1から手作りです。
ベゼルから、ボロタイのパーツに至るまで。
そんなわかりませんよ!ってところまで気を遣うから、こんなにも精巧なジュエリーが出来るんですね。
続きましてこだわり②『素材のチョイス』
インレイの黒い部分といえば加工しやすい柔らかなジェットが主流ですが、ドンの黒い部分はピンシェルの黒い部分でできています。

ピンシェルといえば通常こげ茶色なんですが、中には稀に、こんな黒い物もあるんだそうです。
なんでそんな見つけるのに苦労するピンシェルを使うのかというと、全てはこの横顔のフォルム。
横から見た時の立体感、そして丸みを作った事による光の反射を大事にしているんだそうです。

これをジェットで作ってしまうと、
仕上げでシルバーを磨いた時に硬度の低いジェットだと磨いてる間に削れてぺたんこなってしまうんだそうです。
そう言われれば、ジェットのインレイ物って平たいですよね。
『なーんかドンデワの仕上がりは違うんだよね。』っていう秘密。
こういうちょっとしたトコロの差なんですね。
ドンさんのこだわり、まだまだありそうで、紐解くのが楽しみです。。。
そんなドンデワ、ほんと気のいいおじさんって感じです。
そしてちょっと品があるのもステキ。
今回ご紹介したジュエリーはまだ店頭に並ぶ前の新着ホヤホヤです☆
クリスマスなど、特別な贈り物にいかがでしょうか?
彼のジュエリーは間違えなく一生ものですよ!!