やっぱりホピの話はつきません…①

しばらくぶりです、ご無沙汰です!
最近パタパタとあちこち仕入れをしてまして…
〝あちこち〟の一つ…HOPI★

Hってところが梯子なのが可愛い!と思わずパチリ。
この梯子、儀式を行うキバという建物に立て掛けられている梯子をイメージしたもの。
久々のHOPI村訪問なのでRuben Saufkieの工房にお邪魔しました。
作ってる姿は真剣そのもの、まさに職人の顔です。

ルーベンのジュエリーには一つ一つに彼の哲学や、祈りが込められています。
また、ホピの教えが表現されており、ストーリーに沿って伝統的なモチーフが組み合わされているので、ホピのジュエリーでよく使われるモチーフですがどこかユニークです。
↓ロングヘアとコーンが合わさったデザイン。ロングヘアが雨をもたらし、コーンが実るというストーリーです。
45000円
さらに…
彼の作品と言えば上面のシルバーがトゥーファキャストで作ったシルバープレートを使っているという事!
※トゥーファキャスト…石の型に溶かしたシルバーを流して作る製法
39000円

通常こうした質感はキャトルフィッシュ(巨大コウイカ)の甲のざらざらした面を使って作るのですが、
ルーベンのはすべて手掘りなんです!!!
これはホピのトップアーティストRoy Talahaftewaに習ったのだとか!

さらにさらに…
この〝マデリング〟と呼ばれる下面のシルバーに入れる線にもこだわりが!
この線入れはスタンプするのが通常ですが、ルーベンの場合は彫刻刀のような工具を使って一線一線刻み込んでいます。
スタンプを使うとスタンプの幅の入るところまでしか模様を入れられないので、この彫刻刀を使うのだとか。
左が通常使われるスタンプ、右がルーベンの彫刻刀

なんとなしに感じる重厚感、こうしたちょっとしたこだわりで全然見栄えが違ってくるんですね。
彼の作品はジュエリーというより、まさにアート!
シルバーだけで魅せるホピのジュエリーはシンプルにみえて実は奥が深い!
ルーベンの作品をもっとご覧になりたい方はこちらから→★★★
つづく…

ホピの世界

昨日は雪が降って、高速道路が凍結して閉鎖されました!
昼間も氷点下の本日・・・・。
そんな中、半そででやってきたRuben Saufkie
12月は、ホピの人々にとってとても大切な月。
現在様々な人が、12年12月12日や新しい世界がくるとされる12月22日を心の片隅でどこか気にしているようです。
ホピ族もマヤ暦と同じで、12月22日から新しい世界が来ると告げられています。
そのため、今様々な祈りの儀式がホピ族の村のキヴァの中で行われているそうです。
こちらが、今まさに行われている祈りの儀式を表したもの。

ホピの男性が、キヴァの中でパイプ&タバコの煙をくゆらせ、それに祈りをこめている様子。タバコは日本のタバコ(シガレット)のようなものではなく、英語でもタバコと呼ばれもっと神聖で特別なものです。
キヴァの中には祈りに欠かせない羽が描かれ、祈りはキヴァのはしごを通って天まで届き、雨や太陽の恵みをもたらします。
作物の恵みだけではなく、宇宙全般まで届くとされるその祈りは、環境問題や世界平和までもを含むそうです。
そして、カチナの話も教えてもらいました。
こちらはルービンの仲間、ベネットの作品、ブロードフェイスカチナ。

「なまはげのような存在」として認識していましたが、本当はプロテクター(守り神)であり癒しの神なのだそうです。
手に持ったヤッカと呼ばれる植物でできたムチは、悪いところを癒すためのもの。
悪いところがある人々は、このカチナにコーンの粉をまいてムチで触ってもらうのだそうです。
チベット仏教にもこんなお面がありまして、

Rubenは以前、ダライラマにブロードフェイスカチナを渡したことがあるとか!!
マライカにもこのお面、あったようなー。
すべてはつながっているんだよと語ってくれました。

そしてこちら、イーグルダンサーはメッセンジャー(神の使い)
ワシはとても神聖なもの。昔はカチナや祈りのために使われていたワシの羽。今は儀式のときにカチナの使う分だけしかとることができないんだそうです。
祈りを神に届け、守ってくれるのだそうです。
深い深いホピの世界。