春の天気は日本でも変わりやすいですが、こちらニューメキシコ州も寒くなったり暖かくなったり、雪がちらついたりTシャツで歩けたり、そんな毎日です。
ここニューメキシコ州ギャラップでは感染者数がとても減ったので、レストランの店内飲食が可になり、今週からついに、ズニの村の居住者のみという制限が外されます。でもこれも山あり谷あり。いつも通り気を付けて少しずつ状況がよくなってくることを祈るのみ。
さて、日本のインディアンジュエリー担当がツイッターの方でとても素晴らしく説明してくれたので、本日の商品紹介はそれをただまとめさせていただきます!
出来上がったときには、これはマライカらしい商品だと本当に感激しました。
本日の新着はかなりの変わり種です。担当も初めて見るタイプのジュエリー。
インディアンジュエリーじゃない、という見方もあるかもしれません。
でも確かにインディアンジュエリーである、ともいえる。
枠にとらわれず、格好良いから素敵、ともいえる。そんな”グッドラック”なジュエリー🍀 pic.twitter.com/lnLie7fOjc
— MALAIKAインディアンジュエリー (@MalaikaOnlineIJ) April 8, 2021
本日の新着を説明する前に、アンティークビーズについて。
主にガラス製のビーズで、紀元前のものから100年前くらいのものまであります。
大航海時代を経て国際取引が大きくなると、欧州からアフリカ・アメリカ大陸への輸出品として大きな価値を持つようになりました。➡️https://t.co/9CTZbTugAF pic.twitter.com/tatB5SXo1Q
— MALAIKAインディアンジュエリー (@MalaikaOnlineIJ) April 8, 2021
鮮やかな色ガラスのビーズに魅了されたアフリカの権力者は、豊富な金や奴隷とビーズをトレードしました。
それぞれの部族の好みを反映して輸出用にデザインされた物のため、これらのビーズをトレードビーズと呼びます。
ちなみに左がアフリカ諸侯向け、右が欧州流通向け。
だいぶ違いますね。 pic.twitter.com/UE4ka2Ymhs— MALAIKAインディアンジュエリー (@MalaikaOnlineIJ) April 8, 2021
対してネイティブアメリカンにもビーズは輸出されましたが、アフリカと違って強大な王権が存在しなかったため大規模な取引にはならず、アフリカほど大量のビーズは残っていません。
ホワイトハートや小粒のビーズが好まれ、確かにそれらは今でもネイティブアメリカンの文化にしっかり根付いています。 pic.twitter.com/arZXsXePFZ
— MALAIKAインディアンジュエリー (@MalaikaOnlineIJ) April 8, 2021
つまりこのビーズたちは、
ヨーロッパ(ヴェネチア・チェコ)でそれぞれ誕生
↓
アフリカの各所へ
↓
日本(マライカ)へ
↓
アメリカ・ニューメキシコへ
↓
ナバホ族のアーティストの手でジュエリーに仕立てられる
↓
日本へ・・・という長い長い旅を数百年かけてしてきたビーズ。凄い・・・!! pic.twitter.com/swI02qBV8a
— MALAIKAインディアンジュエリー (@MalaikaOnlineIJ) April 8, 2021
さて、今回の新着。図解するとこういう形になります。
アメリカ駐在が経営する現地のトレーディングポスト・Gallup Tradingの販売用に送ったトレードビーズ。
これをアーノルドグッドラックの娘Revaが気に入り、自身のビーズとオールドナジャを組み上げオリジナルのネックレスに組み上げたもの。 pic.twitter.com/a5pFbljbyT— MALAIKAインディアンジュエリー (@MalaikaOnlineIJ) April 8, 2021
🔹N E W !🔹 Reva Goodluck navajo meets tradebeads
リバグッドラック作・ナバホシルバーとトレードビーズをミックスさせた新感覚ジュエリーが登場!
シンプルで上質な装いにこれをひとつプラスすれば、深みのあるカルチャーミックススタイルに。
One and onlyです。➡️https://t.co/6eGAPV2prb pic.twitter.com/6Hinj1JqsK
— MALAIKAインディアンジュエリー (@MalaikaOnlineIJ) April 8, 2021
説明を追加させていただくと、このアフリカから渡った「トレードビーズ」は、18世紀ごろからネイティブアメリカンとも物々交換で取引されていたという記録があります。どちらかというとニューヨークなどの東海岸の方のネイティブアメリカンが多く手に入れていたようなので、ニューメキシコ州やアリゾナ州のネイティブアメリカンまで回ってくるのはとても少量でした。
でもたしかにホワイトハートなどのトレードビーズを使ったジュエリーは70年代のイスレタ族のジュエリーに見られたり、80年代、90年代もトレードビーズは普通に売られていたこともあり、少量だけどネイティブアメリカンに回ってきていたというのは事実。
そんなネイティブアメリカンが昔昔作っていたトレードビーズのジュエリーをリバグッドラックが「復刻」してくれたかのようなこのジュエリー。
様々な歴史が交差するストーリーのある作品です。