密かに注目はこのエジプシャンターコイズ。先日のアーロン作品にもありましたが、今アメリカ国内の視線を集めているよう。
何せ古代エジプトから連綿と続く歴史あるターコイズ鉱山。➡️https://t.co/XqnEiJtHES#インディアンジュエリー #ターコイズ #エジプト pic.twitter.com/p9sKxYh91b
— MALAIKAインディアンジュエリー (@MalaikaOnlineIJ) October 9, 2019
先日のツイートでのエジプシャンターコイズ。
古代エジプトのターコイズ、枯渇していたと言われていた時代を経て、2015年ごろから再び出回り始め、現在ではかなり高級なハイグレードのナチュラルのカボションも見かけるようになっています。
エジプトで儀式などでターコイズが使われていたというのはとても有名ですね。
ネイティブアメリカンにとって現在も儀式やお守りとして欠かせないターコイズ。
銅鉱山などが開拓される前、ネイティブアメリカンの人々が儀式に使っていたとされるターコイズは主に、ニューメキシコ州セリリョスとアリゾナ州のキングマン付近だったそうです。
1000年以上も前、メキシコのネイティブであるマヤの人々とターコイズやコーヒーをトレードしていたネイティブアメリカンの人々。そこでも現在のキングマン付近で採れたターコイズが使われていたそうです。
それは銅山なんかが入ってくるずっとずっと前。石でターコイズを採掘し、それを空の石、大地の石として儀式に使っていたという話です。
なんだか感慨深いものがありますよね。
キングマン自体は1880年代から銅山として大規模な鉱山となり街も発展していき、数々のオーナーを経て1960年代から現在のキングマン鉱山のオーナーが銅山とターコイズ採掘の契約を結ぶことで採掘を続けています。
キングマンの鉱山へのレポートは以前書いていますね↓
キングマンターコイズの特徴はなんといっても色々な表情。
ブラックスパイダーウェブ
同じキングマンでもターコイズマウンテンピット側から採れるもの。
グリーンのゴールデンマトリックスとか、ターコイズマウンテンと呼ばれて古いスタイルの伝統的なスタンプワークをするペリーショーティやエディソンサンディスミスはこの雰囲気の石が好きです。
同じキングマンでもイサカピークピット側から採れるもの。
パイライトや石英が入ることでもおなじみのイサカピーク。こういった雰囲気の真っ青なブルーのものは最近見かけることが少なくなりました。
ウォーターウェブと呼ばれるタイプ。
スタビライズドされたキングマンターコイズはクラスターやヒシネックレスにも多様されています。
いつも「キングマンターコイズ」一言で説明してしまいますが、採掘量が多く流通量も多いキングマンは、安定して手に入れることができる数少ないアメリカンターコイズです。