コロナショックはついにニューメキシコへ。

世界がなんだか大変なことになっています。

国境や国籍をこんなに感じることは今までなかったような気がします。

本日ついに感染者が80人を超えてここニューメキシコ州にも外出禁止令が出て、必要不可欠なビジネス以外はすべて閉店をせざるを得なくなっています。

買い付けもしばらくはストップせざるを得なくなりました。

※カスタムオーダーをお待ちの方は、担当から連絡がいくかと思います。

 

すべては感染拡大を防ぐため。

アメリカの人口の3人に一人(今はそれ以上に増えていると思います)がStay at Home、自宅待機を強いられている状況です。

ストレスを感じたらこうしてくださいね、深呼吸は重要ですよ、気分転換をしてくださいね、と色々なアドバイスがテレビでやっています。

こちらは、保存食とされるジャガイモや豆、パンが品薄状態で、もちろん紙類や除菌関係はいまありませんが、色々なところで寄付をしあって助け合っている様子も見られます。

本当に大事なものは何かを考えるいいチャンスですね。

実はこの状況で時間に余裕ができた方も多く、ネットサーフィンでネイティブアメリカンの温かさを改めて知りジュエリーを身に着けてみたいと思っている方が増えています。

ナバホ族のリザベーションでも感染者が20人を超え、周辺の道が閉鎖されたりしています。

気持ちを込めたり、祈りを込めたり、そんな風につくられたジュエリーはやはりこういう時にこそお守りとして身を守ってくれそうな気がします。

バイヤーの仕事ができないこの機会に、オーダーを考え、Youtubeの翻訳をせっせとやりたいと思います!

日本の皆様も他人ごとではありませんね。アメリカは州単位で命令を出さなければ中国やイタリアの二の舞だとかなり強硬にどんどん閉鎖をしています。

気を付けてください!

ハードミュージアム2020

気付けば三月!

アメリカもコロナショックが続いていますが、ネイティブアメリカンの皆さんは通常通り、ハードミュージアムショーも通常通り開催されました。

例年、アート寄りになりつつあるハードミュージアム。

ベネットカゲンヴェマが魂を込めて一つ一つカットしたこのベルトは、ベルト部門の2位を獲得しました。

 

暑さに負けて少し疲れ気味のベネットカゲンヴェマ夫妻。。。

 

こちらは特別賞を受賞したリービゲイのボックス。

 

こちらが受賞者の一覧。

 

ジュエリー部門総合の第一位は、こちらのネックレスでした。

 

うーん、芸術的。

 

伝統とアートをミックスするのでどうしてもどちらかに偏ってしまいますが、やはり伝統的な、ハンドメイドの作品に目を惹かれます。

 

アーノルドグッドラックの新作ナジャネックレス。

 

 

サントドミンゴのヒシネックレスも賞をとっていたので少し安心。

「ネイティブアメリカンはコロナウイルスに負けないさ(笑)」と大声で笑っていたのは本日オーダー受け取りをしたアーロンアンダーソン。

こんな時だからこそ生命力そのもののネイティブアメリカンの声を聴き、力強く恐れず、助け合いながら生活していきたいですね!

 

 

 

2019年はお世話になりました

年末にインフルエンザを発症して師走にダウンしていましたが、無事復活しました。

今年もアメリカ駐在ブログを読んでいただきありがとうございました。

来年もまた、新しい情報をもっとお届けできるようにがんばります。

YouTubeの方も着々とアップしています。

 

 

 

ジュエリーの背景

インディアンジュエリーのイメージって何でしょうか。。。

ファッション

カッコいい

オシャレ・・・・

実はどちらかというと、現地では「伝統工芸」という役割が強いんですよね。

知れば知るほど、伝統(トラディショナル)という言葉を感じるのがインディアンジュエリー。

でもオシャレ、だから私たちはその魅力に惹きつけられるのだと思います。

知れば知るほど奥が深く、一つ一つのジュエリーに歴史があることがわかります。

たくさんのアーティストがいて、たくさんの作品があるのですべての商品についてすべての背景を説明することはできず、その意味や背景を作り手があえて説明しなかったり、作り手も知らずにつくっていることもあります。

 

「インディアンジュエリーの背景というものを確認」という意味でぜひ下の動画を見てみてください。

モノがあふれる今の世の中で、「真似して作ること」と「伝統を継承していくこと」は全然違うことなのだと改めて感じることができます。

 

※日本語字幕もありますので、日本語字幕をオンにしてくださいね!

少しずつアップしていくと思います。

チャンネル登録もお願いします!

 

 

インディアンマーケット2019

こんにちは。

熱気あふれるサンタフェからとんぼ返りで戻ってきた駐在Rです。

熱気あふれるのは人の多さだけではなく、気温もとても高かった今回のインディアンマーケット。メキシコ人がワゴンで売るアイスが飛ぶように売れていました。

今回はツイッターで少し現地レポートしましたが、実際の所結構忙しくて時間がないのも事実。。。二日間って結構短いです。

一通り、写真を掲載します。

ウェズウィリーのハミングバードバングル。18金とローンマウンテン。朝の8時に売れたそうですが、いくらかは怖くて聞いてません(笑)

ライルセカテロ

こちらはホピ族のラモン ダラングワマ。

石をよく選びに来て買ってくれるホピ&ナバホ族のアーティスト。

コンテンポラリーな、アートなジュエリーに全体が傾いていく中こういった伝統的なものが受賞するとうれしいです。

こちらはダンジャクソン氏。

新作のバングルを勧めています(笑)

サンタフェのお祭りは一瞬で終わってしまいましたー!!

現地レポートはツイッターからお届けします。

マライカインディアンジュエリーツイッターから、最新情報をお届けすることになりましたー!フォローお願いします。

 

アイコンはクラスターを施したマライカ象。

世界の民芸、工芸品のすばらしさを伝えるマライカです。

 

ではサンタフェインディアンマーケットに行ってまいりまーす!

8月はネイティブアメリカンの夏祭り。

フェアにお越しいただきありがとうございました。

ご無沙汰しております、ニューメキシコ州に帰ってきた駐在Rです。

時差ボケ真っ只中ですが、帰ってきて早速、メキシカン料理を食べました。

 

お礼が遅くなってしまいましたが、心斎橋店、青山店のフェアにお越しいただいたお客様、本当にありがとうございました!!

 

気づいたらこんなレポートが出来上がっています。ありがとうございます。

Steve Arviso in AOYAMA 2019 イベントレポート

 

青山店のカウンターを直していたとは(笑)

 

アーティストを日本に招くと毎回学びが多いです。

現地にいると当たり前のことでブログや口頭で説明してもまだまだ伝わっていないことも多いなぁと実感します。

どこからどこまでが手仕事なのか、なぜそこを手仕事で作るのか、ほかのアーティストとこの人の違いは何か。

感覚的にとらえているこういった少しの違いを言葉にするのはとても難しいのですが、その部分をもっと届けていきたいと思っています。

アーティストインタビューはその一環で、知ることができないアーティストの姿が覗けると思いますのでぜひ見てくださいね!!

お客様と直接お話しできて私自身もかなり充電され、新しいアイディアもたくさん生まれました。

 

以下、STORYの青山店店長さんからの素敵な言葉。

Dear Steve Arviso
また来てください 。あなたの作る力強くも落ち着き払った佇まいのシルバーワーク、
またターコイズなど石との調和からは、言葉が必要なくなる気品が生まれ、身に着ける私達の背筋がシャンっ!とします。
ありがとうございました。
from 青山店 担当 N

アートの街「サンタフェ」

ギャラップから北東へ200マイル(約320km)の道のりをドライブして訪れたのが、アートが盛んな街「サンタフェ」です。

サンタフェの街並みは、日干しレンガで建造された“アドビ建築”の建物が立ち並び、独特な雰囲気を醸し出しています。
中心街から少し歩いたところには「Oldest House Museum-アメリカ最古の家」というアドビ建築で建てられた最も古い家があります。

サンタフェには、ジョージア・オキーフ美術館やニューメキシコ美術館が代表するようにアートが盛んな街です。
そして、美術館だけではなく至る所にギャラリーが点在し、伝統的な絵画をはじめ、コンテンポラリーアートや彫刻など多岐にわたる芸術に触れることができます。

「キャニオンロード」という道路沿いには様々な作家の画廊が所狭しと並び、個性的な現代アートに触れることができます。

そんなサンタフェは、スペインやメキシコなどの文化が融合された都市でもあります。
歴史や伝統を守りつつ、多文化を取り入れることで新たなものを創造していく。
その風土が芸術的な感性を生み出し、街から漂う魅力的な空気に多くの芸術家が集まるのではないかと思います。

インディアンジュエリーも歴史や伝統から生まれ、現在まで至る芸術の一つです。
多種多様の感性と思いを込めた芸術品に触れ、そして身に付けることができることに改めて感動を受けました。

 

魅惑の黒「JET」(ジェット)

インディアンジュエリーでたびたび登場する「ジェット」と呼ばれる素材。

こちらは、研磨前のラフのジェットです。
一見すると、ただの黒い石に見えます。

しかし、ジェットは石ではなく地中に埋まって化石化した木なのです。

そう言われるとなんとなく木に見えるような…

研磨によって鈍く輝く漆黒のジェットは、魅力的な素材の一つです。

ジェットは、サントドミンゴ族のヒシネックレスやズニ族のインレイワークなどに代表されるように昔から使われている伝統的な素材です。

世界各地で発見されているジェットは、パワーストーンのように魔除けとして装飾されていた歴史もあるようです。

古来のネイティブアメリカンもターコイズと同じようにジェットをお守りのように身につけていたのかもしれません。

 

訃報

突然の訃報です。

ノーバートペシュラカイの娘でありアーティスト、ナターシャペシュラカイが急逝されました。

半年ほど闘病をしながら、退院している際には少しずつジュエリーを製作し続けていました。

残念という言葉以外出てきません。

心よりご冥福をお祈りいたします。