ホピ・フロイドのジュエリー


久々の雪景色!
今日は朝から雪かきでしたが、太陽が昇るとこの通り。
雪が降るとハイウェイも閉鎖することがあるので、冬のアメリカ横断には気をつけてくださいね。
さて、今日は冬にもぴったり、ホピの新アーティストのジュエリーのご紹介。
Floyd Lomakyvayaです。
ホピの人の名字はみんな長くて覚えるのが大変ですが、フロイドロマキュヴァヤと読みます。
以前から少しだけ彼のジュエリーは扱っていましたが、今回はペンダント、リング、ネックレス、バングルとずらっと揃いました。
しっかりとした厚みがあるのと、モチーフがキュートなのが彼の特徴です。



いぶしを施したブラックとのコントラストが絶妙なバランスです。
他にも全部で28点が勢ぞろい!!
ぜひ一度見て、さわってみてください。
こちらから。
冬の朝、ひんやりとしたシルバーを肌につける感覚は結構病みつきになるものですよ!

クリスマス!

しばらく更新しない間に、ニューメキシコはすっかりクリスマスモードです。
オンラインショップは、歳末キャンペーンでポイント5倍です!!
クリスマスショッピングはお早めに。
さて久々の今日は、先日日本でデモを行って大反響だったErnie Listerの息子、John Michael Listerのジュエリーが初登場!のお知らせです。


今まで見たことのないデザインですよね。
サンドペインティングと呼ばれる砂絵をつかったナバホ族の伝統的な儀式で描かれるバッファローの精霊が描かれています。
もちろん、90.0%で鋳造されたインゴッドシルバーを使った作品です。
サンドペインティングはナバホ族の人でも私の知っている限り2人しかやったことがない、かなりレアで神聖、とても伝統的な儀式です。
こちらはフォックス(きつね)のモチーフ。


筋肉もりもりのジョンマイケルリスターは、アーニーのインゴッドシルバーのパウンディング(叩き)をこなし、色々なアーティストの仕事を見てきた上で、このオールドスタイルにたどりついたアーニーとはまた違う経歴があります。
こういった若手の洗練されたアーティストがどんどん増えてくることも期待しながら仕入れました。
一味違った仕事です。

Rickyとターコイズカフス


たまにはこんな写真を。
今回の飛行機、初めて経験する異常な揺れで機内食はそこらへんでちらばり、何回か悲鳴に近い声があがっていてドキドキ。
でも何事も気の持ちようです!無事帰還したからいいとしよう。
日本から帰国して、極度の乾燥と時差ボケでやられています。
やっぱりニューメキシコ、南西部の乾燥地帯の乾燥度をあなどってはいけません。
本日の湿度5%!
観光に来る人たちはしばらくの間、リップクリームとお水が手放せない方がとても多いです。
でもでも、そんな地帯だからこそ採掘されるのがターコイズ。
最近は様々なスタイルでインディアンジュエリーが取り入れてもらえるようになったなぁと日本に帰って改めて実感しました、本当にうれしい限り。
ここのところフォーマルとの組み合わせでカフスのリクエストが多かったので、珍しいターコイズメインのシンプルなカフスをオーダーしました。


表の部分はシルバーの場合が多いんですが、カフスの裏の部分はニッケルのものが非常に多く出回っています。
今回はしっかりといい石を組み合わせてあるので、すべて「スターリングシルバー」で制作してもらってあります。
こんな感じにカフス用のシャツに使ってください。

おシャレ!!
他9点入荷してます。こちらから。
そして、Ricky Coocywytewaのスターブロワーペンダントも6点入荷。

こちらも早いもの勝ちのレア作品。
彼の父はホピ族の人間国宝となった、故Victor Cootywytewaです。
しっかりとした厚みのあるシルバー使いに、人気のスターブロワーはファミリーならではのデザイン、何とも言葉では表現しがたい「味」があります。
こちらから。

冬到来

少しの間日本に帰っていたら、ニューメキシコはすっかり冬到来で雪も降ったそうです。

今週はアメリカの大きなイベント、サンクスギビングデーがあるので新聞広告はこんな感じの七面鳥ディナー特集です。
さて、クリスマスも近くなってきたのでクリスマス特集もオンラインショップにアップ!

Norbert Peshlakaiも久々に入荷しています。
オリジナルで作ったリングが新しく入荷してますのでぜひチェックしてみてください。 

Fred Petersのターコイズもの

気づけばもう11月!
サマータイムが終わり、仕事終わりには真っ暗の日々がやってきてようやく冬が来たなぁと実感します。
先週、ハロウィンではこんなキュートな子供たちを発見!

ハロウィンの意味は未だによくわかりませんが、イベント感が楽しいですよね。
さてオンラインショップでは入荷がどんどん続いていますが、久々の入荷のフレッドピータースの新作たちをご紹介します。
オービルジャック、

パイロットマウンテン、

パイユート、

ブルーダイヤモンド・・・。

石をシンプルに引き立てる、天才。
さすがのきっちりしたカッティングワークで仕上げてもらっています。
こんな珍しいセットもあります。
1980年代のデザインで作った、リーフワークです。

ESS☆

人気のESSことエディソンスミスの作品がようやく揃いました!
リング、石つきバングル、シンプルなスタンプワークバングル、などなど。
新デザインもちらほら。



目が悪くなってきたから作るのにすごく時間がかかる・・・と嘆いていますが、この仕事。
そんな職人かたぎのエディソンにはいつもナバホ語を教わっています。
といっても難しすぎて次会う時にはすっかり忘れ、また一から・・・。
チワワをこよなく愛する実はお茶目な一面のあるシルバースミスですが、仕事は一見して分かる、「ザ、トラディショナル ナバホ」。

この前は車が壊れたからヒッチハイクしてきたと言ってました、私生活も、「ザ、トラディショナル ナバホ」です。

Jason&Sparks

ますます冬を感じる寒さになってきました。
この時期はさまざまな部族で色々な儀式が行われます。
ホピのある村では、今週はバスケットダンスと呼ばれるダンスが行われます。
その準備に大忙しのJason Takala氏。
久々の、メイズペンダントがオンラインショップに登場です。

初めて作ったという、ダブルメイズのペンダント。

こんな珍しいデザインも。
他人気のウォーターデザインも含めて9点入荷(2個SOLD)してます。こちらから。
そしてホピ族の人気アーティスト、スパークスの新作品も入荷。

何年かぶりに作ったという、リバーシブルタイプ2点。モチーフがスパークスらしくて他の人とは全く違ったリバーシブルペンダントに仕上がりました。

こちらはスパークスらしいデザイン、3Dボックスタイプの2面に描かれた絵画のようなペンダント。
他スパークスの作品はこちら
ナバホ族が特別な儀式(ピヨーテ)を行う、このティピー。
平原部族の文化がこんな風に取り入れられています。

ビズビー大量入荷

以前ブログでもご紹介した、こちらのビズビーが少しずつ作品になっていますが、
そのビズビーで、あまり作ることのできないシンプルなピアスをどーんと作りました。


今後こんな機会はないと思ったので、できるものはできるだけマッチさせて作品を作りました。
石を選び始めて見ると、合わせるのがとても難しくて何日か目がちかちかしていましたが。
一点一点表情が違うというのがターコイズですからね、それが似た表情をしているというだけでキセキ!
珍しいのですぐなくなること間違いなしです。
高額のピアス(特にフックタイプ)は、紛失することを恐れてなかなか手が出ないという方もいらっしゃいますが、着けている時の紛失防止策として、私はこんな風にしています。

シリコンのキャッチ。
ポストタイプはキャッチの部分を少し締めて、キャッチをするときにかなりキツイぐらいでしておくと外れにくくなります。
取り外した後は、小さいポーチかジュエリーケースに入れてしまっておけば、あれ?どこ行ったっけ?ってならないですよね。
後ろのピンが長いピアスはこんな風に二重キャッチにするといいとも聞きましたが、ピンに余裕があれば、できると思います。

小粒のものは、男性がさりげなくつけられるサイズになっていますよ。
ビズビーピアスの新入荷はこちら
さらに、一生もののバックル。


この色の変化とともに人生を楽しみたい方に。
ビズビーの新しい作品はこちらをチェックしてください。

たまには、マニアックな家系的なつながり。

インディアンジュエリーを知る上で家系的なつながりが出てくることがすごく多くて、あれこの人もつながってたの?ってことがよくあります。
こちらにいると、日常茶飯事でアーティストもそんなに気にしないのですが、あまり知られていない人たちもいるかもしれないと思いたまにはそんなつながりにスポットを当ててみたいと思います。
ご存知、兄弟
Gary Reeves
Sunshine Reeves
Darrell Cadman
Donovan Cadman
Andy Cadman
従兄弟
Freddie Maloney
みなさん、リーブス家の長男である故David Reevesを師匠に持ちます。
Berna& Anderson Koinva
奥さんのBernaは有名なBernard Dawahoyaの娘、旦那さんのAndersonは第二次世界大戦後にホピジュエリーを継承したとしてしられるPaul Saufkieの孫に当たります。
同じPaul Saufkieの孫に当たるのが、Ruben Saufkie。2011年になくなったLorence Saufkieはルービンの叔父にあたります。
Lucion Koinvaの叔父 Floyd Lomakyvaya、甥は Myrthus Koinva
Pat BedonieRon Bedonieが兄弟であるのは有名ですね。
そのRon Bedonieの祖父に当たるJim Bedonieは甥っ子であるWilson JimThomas Jimの師匠です。
さらに、Thomas Curtis,Wilson Jim,Eddison Smithは同じ工房で仕事をしていたことがあります。
RonにとってThomas Curtisは、氏族の中で叔父にあたる?だったと思います。
さらにThomas CurtisとDan Jacksonも氏族の中での叔父にあたります。つながりすぎててだんだん分からなくなってきますよね。
Ron Bedonieは叔父であるEddison Smithにシルバーワークを習っています。
この家系、アリゾナから多くの偉大なシルバースミスを生み出していますがそれぞれが確立したスタイルを持っていて、すごい一家です。
マルチネス兄弟
Calvin Martinez
Terry Martinez
Leon Martinez
Rick Martinez
従兄弟には、Herman Smithがいます。
同年代で並べて見ると、
40年代 Dan Jackson,Martine Lovato,Mary Lovato
50年代 Ernie Lister,Eddison Smith,Norbert PeshlakaiJason Takala,Calvin Lovato
60年代 Ron Bedonie, Perry Shorty,Ruben SaufkieSunshine Reevesなど多数
70年代 Aaron Anderson, Myrthus Koinva
80年代 Natasha PeshlakaiPhilander Begay
1970,80年代のジュエリーブームの時代の絶世期の60年代生まれアーティストがどの部族でも多く活躍していますが、その下の世代が少なくなっています。
アートに年代は関係ありませんが、文化継承を考えるとやはりインディアンジュエリーの後継者が減り続けているのは事実ですね。
多くの日本のジュエリーファンの方がインディアンジュエリー界を支えている、と言っても過言ではありません。
単なるファッションを超えた文化作品を身につけていると考えると、妄想がふくらみますね。
おじであり、先生でもあるEddisonSmithとRon Bedonie