隠れた凄腕アーティストSteve Wikviya LaRanceの商品入荷!

意外と日本に出回っていないSteve Wikviya LaRanceの作品ですが、現地ではショーの常連でもあり、数々の受賞歴もあります。私達が最初に出会ったのもサンタフェのショーでした。
“伝統的なトゥーファキャストという製法とコンテンポラリーなデザイのミックス”
彼の頭の中で絶妙な融合をとげた作品は、もはやアートと言っても過言ではありません。
最近では白人のコレクターの需要のせいか、だいぶショーもコンテンポラリーの作品に偏ってきていますが、彼の作品はその中でも抵抗なく日本人が取り入れやすいコンテンポラリーなのではないでしょうか。


表面は勿論の事、是非見ていただきたいのが裏面のこだわりです。

全ての作品の裏面に、自身のサインの他、彼の氏族であるサンフェイス、伝説の羊ビッグホーンシープなどが刻まれています。そして表面の燻した表情とは違って、裏面はサンフェイスやサインから放たれているかのような光沢があります。裏面にまで気を遣う、ここにスティーブの作品への気持ちが込められているように思います。
モチーフはシンプルながらも洗練されたデザインと愛らしさは、つけた人を虜にして事でしょう。
是非、店舗で直接質感を確かめて頂きたいスティーブの作品です。
余談ですが、あのGerald Lomaventemaにトゥーファキャストを教えたのも彼になります。

マライカ一押しDarrell Cadman!

今回はナバホのシルバースミス、ダレル キャドマンをご紹介します。
現在40歳のダレルですが、シルバースミスになったのは割かし最近の事であり、92’から本格的に製作を始めました。
ですが、彼の製作意欲は兄弟の中でも1,2を争うほど積極的であり、毎回なんかしらの新しい試みが見られ、私達駐在員も楽しみにしています。
一言でダレルを表すなら”進化し続けるシルバースミス”ではないでしょうか。
数年前の作品をみてみると、今では見られないサンフェイスなどカチナのモチーフなどがあしらわれていたりします。
最近はこのベル(チェーンを通す穴)に使われている小さなスタンプがお気に入りのようで、いろんなアイテムに登場しています。

勿論!彼の手作りのスタンプになります。
同じようで、他ではマネできない風合いがダレルのセンスの良さです。
スタンプは現地で$5位からの値段で、シルバーサプライと呼ばれるシルバーなど材料を取り扱うお店で購入できますが、こだわり派のアーティストは自分でお気に入りを作ります。
そしてこのダレルの刻印の羊の角のようなワイヤーワークをご覧ください。

このタイプのワイヤーワークはなかなか手間のかかる作業らしく、他のシルバースミスはしたがりません。そしてこのワイヤーワークはなかなか腕の差が出るところでもあるです。
ダレルのジュエリーはボリューム感もありつつ、細部まで丁寧に作られています。なので見栄えだけでなく、御着用頂いてる方自身も眺めてうっとりしてしまうジュエリーなのではないかと思います。
最近ではトレーディングポストにコーナーが設けられたりと、売れっ子のダレルですが、天狗になる事なく、日々自分の作品の市場での反応のチェックをしたり、新しい挑戦しています。
“どうだい、これ?”
そういって持ってくる次回作が楽しみです。

ユッカ

先週まで続いていた初夏のような気候とは打って変わって、ニューメキシコでも今週は肌寒い雨の日が続いています。
おとといは珍しく雷雨になり(一年に一度あるかないか!)インディアンの人達はなにやら嬉しそうです。
インディアンのモチーフに度々でてくるように、こちらの人にとっての雨は“恵み”を表します。
ちょうど畑の種まきもすんだ頃なので、暖かな気候とこの恵みの雨で一気に作物は伸びることでしょう。私達も知り合いのブルーコーン畑が楽しみです。
さて、今回は砂漠にたくましく根をはる“ユッカ”についてご紹介します。
ユッカには現在40~50の種類があると言われています。
最近では手入れの簡単な観葉植物としても親しまれているようです。
ここニューメキシコのユッカはそれよりももうちょっと野性味溢れる感じですが…。
乾燥した大地におよそ30センチ程のとがった葉をのばします。

インディアンたちは実から葉までを“薬”“食物”“シャンプー”として利用してきました。
今回私達はインディアン宅にお邪魔し、この“ユッカシャンプー”を昔ながらのやり方で体験してきました。
まず、ユッカを採取しに行くところから始まります。
祈りをささげてから、ユッカの根を傷つけないように取ります。
直径8センチ、長さ20センチくらいの結構立派な根が取れます。
根は太いごぼうの様な感じなので、それを石で叩いて皮をむきます。
↓むいた根

後はタライ(昔はツボを使っていたようです)に水をはり、ひたすら揉み込むと不思議と泡だってくるのです。
匂いはジャガイモの様なでんぷん質の匂いがします。
出来た泡を濡らした髪に付け、洗い流すのみ!

うーん。。現代のシャンプーに慣れた私達にとっては少し物足りない感じはしますが、リンスなしにこの手触りはなかなかなものだと感心もしました。
インディアン曰く、ユッカシャンプーによって
『“Beautyful&Glossy”』
になるんだとか!

可愛い!Alvin Talor入荷しました!

どこのSHOPでも売り切れが目立つ、大人気Alvin Talorの商品がマライカにも並びました。
HOPIのアイテムは普段使いでもいやみがなく取り入れて頂けるのが魅力ですが、現実問題“お高い”のが悩み…
ですがAlvinの商品は、可愛いのにもかかわらずこのお値段!
HOPI入門にはもってこいです。入門といっても、作りは大変丁寧であり長くご愛顧いただけます。
彼の作品はマッドヘッドからココペリ、そして動物などの自然のモチーフが織り込まれています。そしてなんといっても穏やかなこのサンフェイス!

ステキですね、彼自身の性格が現れているかのような穏やかな表情です。
いずれも可愛い雰囲気のアイテムなので、マライカでは贈り物にもできるように小さめの女性サイズも取り揃えております。ぜひ大切な人にどうぞ!
一つ一つ丁寧に作っている為、早い回転ではありませんが、マライカでは今後も彼の作品を取り扱っていきたいと思います。乞う期待ください!

ZUNI村の不思議

先日ズニ村に住む友人宅を訪ねました。
そこでのズニのシークレットを今回はご紹介します。
ズニ村はニューメキシコ州に位置します。
ナバホのリザベーションと違って、小さくこじんまりとしており、村に入ると独特の匂いがしてきます。それは随所にある釜からの薪の匂いです。
赤土の乾燥した風の吹く村ですが、カルシウムが空気や水に非常に多く含まれているらしく、自然と家具には白い粉がつもります。
ズニの友人が言いました、
『今週は一週間近く毎日のように伝統的な行事があるんだよ。』
運良く私達は夜中のカチナダンスの日に訪問していました。
ほぼ夜中の12時くらいでしょうか、私達は村の集会所に向かいました。
あたりにはもう村人が沢山集まっていました。
しかし誰一人として音を発しません。
聞こえるのはカチナに扮した村人の大地を踏み鳴らす音と歌声のみ。
ここには暗黙のルールがあるのです。
『静かにその光景を見守る』
という事。なので、話し声、笑い声は勿論、指差したり、撮影も厳禁なのです。
私達よそ者は特に参加させてもらうという気持ちが大切であり、ズニの人達よりもその距離を多くとらなければなりません。
何十人というカチナが月明かりの下、村を練り歩き、集まってはダンスをする
その光景はなんとも不思議な雰囲気をかもし出していました。
まるで神話の中の世界に自分達が紛れ込んだかのような錯覚すらしてきます。
日本にも幾つかの伝統的な習わしがありますが、ここまで人々が楽しむというより真面目に取り組む様子はやはり異様なように思います。
口には出しませんが、おのずと“リスペクト”の精神がそこにはあるのです。
彼らは自分達がズニであることに誇り持ち、変わることなく引き継ぎ続けるのだなぁと確信しました。
残念ながら、その光景を御見せする事は出来ません。
なので、今回はカチナに扮した姿を想像頂けるよう、カチナの写真を付けたいと思います。

インディアンの街

今回はニューメキシコ州のギャラップについてご紹介したいと思います!
ギャラップは一言でいうとインディアンの街です。
ルート66沿いには、インディアンジュエリーやラグやカチナなどを扱うトレーディングポストが軒を連ねています。
残念ながら最近では閉めてしまってるお店も多いですが、今でも看板や道路のオブジェにはカチナ(インディアンの精霊)をモチーフとしたものが多く、インディアンジュエリー好きの心をくすぐる光景が残っています。

住人もインディアンが圧倒的に多く、その他白人やアラブ系の方も見かけますが、私達アジア人を見かけるのはごく稀です。
『インディアンって羽つけて槍持っているひとでしょ?』
日本人=サムライと同じで、誤解です。
儀式の際には伝統的な格好をしますが、普段はカジュアルな服装をしており、大きなトラックを乗り回しています。確かに男の人で長い三つ編みをしていたりと、名残が感じられますが。
現地でのインディアンジュエリーの浸透度はというと…
Tシャツにジーパンというラフな格好が主流ですが、さりげなく耳元にクラスターのピアスをしていたり、バックルをつけていたりと、結構生活の中に溶け込んでいる感が感じとれます。
一部のレストランでは、インディアンジュエリーを売る事を許可しているお店もあり、自慢の商品を片手にテーブルを周る光景を目にしたりもします。日本じゃ考えられない光景です。
現地の人の娯楽といえば酒飲みでしょうか。(確かにアル中の人が多い!)
しかしダウンタウンにはBarが5件程しかありません…。
日本での生活に比べたら娯楽の少ない街の様に感じたりもしますが、圧倒的な大自然を目の前にすると、こんな生活もアリかな~っと思ったりもするのでした。
最後にイージーライダー気分をお楽しみください。

ネイティブアメリカンにとっての馬。

最近晴れ渡っていて非常に気持ちがよいニューメキシコです。
さて、今日はネイティブアメリカンの生活とかかわりの深い馬についてご紹介。
カウボーイが代名詞のアメリカ南西部。
馬は昔から移動手段として使われてきました。
今では移動手段は車に変わったものの、現在も馬は大切にされ、飼育している家庭も非常に多いです。
特にナバホ族は、羊や牛の畜産業で生計を立てる人も多く、居住区では羊が牛がうろうろしている光景をよく見かけます。居住区内での車の運転は、色々な動物が出てきます。そんな羊や牛を集める為の移動手段として、馬が使われることもよくあります。
今ではペットとしてといいますか、休日に馬に乗ってのんびり遊びに行くために馬を飼っている家庭も多いです。そんな家庭の子供達は、みんな馬の乗り方を知っています。
3.4歳の子供が馬を操る姿は、本当に感動します。
先週末、クラスタージュエリーをオーダーしているZeita Begayの家にお邪魔し、そんな光景を見てきました。

こんな生活、ステキですね。
色々な動物が放し飼いにされていて、野性なのかどうか私達にはよく見分けがつきませんが、たくさんの動物に会いました。
Zeitaの家族は、昔200頭以上の羊を買っていたそうです。でも管理費が高いので、今は30頭位に減らしたそうです。残念ながらその羊達は放牧中でどこか分からないということで見られませんでしたが、生まれたばかりの羊に会えました。

現代化しつつあるネイティブアメリカンも多い中、こういった生活をしているネイティブアメリカンの人たちも思ったより多いのに驚きました。
先週末は母の日だったので、家族でテントをはってバーベキューや釣りをする人たちがたくさんいました。
Zeitaの家の近くには水の少ないニューメキシコには珍しい大きな湖があり、そこにたくさんの人がつめかけてました。そうやってみなさん余暇を楽しんでいます。

冬の寒さから開放され緑も増えてきたので、農業や放牧、バーベキューや釣りにとネイティブアメリカンにとって忙しい季節です。

美しい!Ivan Howard入荷です。

マライカ一押しアーティスト、Ivan Howardのジュエリーがたくさん入荷しました!
先日のペリーショーティに続き、彼もオールドスタイルにこだわってジュエリーを作っています。シルバーこそコインではないものの、使うスタンプやワイヤー、ドロップなど細部に至るまですべてハンドメイドで作られています。

このサイドのドロップがすべてハンドメイドなんです!
普通のジュエラーはもうつながっているドロップのワイヤーを買ってつけているんですが(いわばお風呂の栓みたいな感じになっているワイヤーですね)、
彼はシルバーを一個一個丸く溶かして、それをつなげてワイヤーを作るところから始めるんです・・・。恐ろしい手間がかかっています。。。


こちらは超ハイグレードキャリコレイクと組み合わせたペンダント。
ため息ものです。こんなグレードのキャリコレイク、かなりレアですね。
大きさも大きすぎず、ステキです。
他の仕事をしながらジュエリーを副業として続けているだけに、本当にジュエリーに対しての愛情とこだわりが人一倍感じられます。
最近彼の中でバングルにこっているらしく、色々なデザインのバングルを見せてくれます。

他にも色々なスタンプを使って、シンプルなバングルを作ってもらいました。
こちらから。

Perry Shortyコインバングル

インディアンジュエリー好きなら一度は聞いたことのあるペリーショーティ
先日ジュエリーを持ってきてくれました。
新しいバングル入荷していますのでご覧ください。→こちらから
伝説のようになりつつあるペリーですが、ごくごく普通のアーティスト。もちろんジュエリーに対するこだわりは強く、徹底的なオールドスタイルを貫いています。
教会で仕事をしているため、普段はジュエリーをあまり作っていないというのは有名な話です。週に1,2回、一回に1時間ぐらいしか作業をしないそうです。それだけ教会がものすごく忙しい様子。土日もないんだと嘆いていました。
彼がこだわり続けるのは、バングル。
ペンダントやリングは、インディアンジュエリーの中では比較的新しいアイテムです。白人バイヤーがやってきて、こんなのを作ってみたらどうかと提案したり、他の国の人々の好みに合わせて変化して今のインディアンジュエリーがあります。
ペリーは、ナバホがどこの文化からも影響されていない時代のジュエリー作りを貫き通す為、コインシルバーを使い、最小限のスタンプだけでジュエリーを作っていきます。このモチーフはもう作っていないとか、そんな色々な伝説もありますが、彼の芯はシンプルなバングル。なので他のアイテムもたまに作りますが、それは本当にまれだとか。
そんなペリーのこだわりから作られているバングル、完璧なスタンプワークと着けた時のたまらない重量感、ぜひ本物をご覧になってみてください。

本当に彼にしかできない作品ですね。うっとりです。

Navajoのオーバーレイジュエリー

連休真っ只中ですね。こちらアメリカは、連休というものがほとんどありません・・・。それだけバケーションがとりやすいようで、時期に限らず色々なところに皆さん出かけています。
さて、今日はナバホのオーバーレイジュエリーのご紹介。
ホピのオーバーレイジュエリーがたくさん入荷していますが、それに負けない美しいナバホのオーバーレイも入荷しました。
ナバホのオーバーレイとして有名なSteven J Begay。彼のジュエリー、とても有名ですね。彼の作品も揃っています。
今日はそのSJBの甥っ子にあたるCharlie Johnのジュエリーをご紹介します。
チャーリーのジュエリーは、マライカの店舗に入荷するやいなや、大反響でした!!
彼のバングルは、のこぎりを入れてから、その時の気分によってデザインされます。一つ一つ違うというのは魅力的ですよね。
カットの美しさはもちろん、磨きもすばらしく、着用した時のフィット感が心地よく、重さも感じません。重さを感じないので、普段仕事をしていても疲れないですし、女の方にもつけやすいです。
そんな彼のバングル、こちら。

今までは少し作ってはギャラリーなんかに持っていっていましたが、ショーに出展することはあまりなく知名度が低かったため、あまり取り扱っているお店がありません。もちろん日本もです。
そんなCharlie Johnのジュエリーの美しさをぜひぜひ日本の方にも知ってもらいたい!!
というわけでこちらぜひご覧ください。
ターコイズと組み合わせたジュエリーも作ってもらいました。彼は個人的に、ロイストンが好きです。たしかに、このオーバーレイの感じと美しい緑が合う気がします。

今後、ハイグレードターコイズと組み合わせたペンダントも入荷予定です。
お楽しみに!