ホピのアーティスト、Greg Naseyowma

本日はホピの新しいアーティストGreg Naseyowmaについてご紹介します。
日本ではほとんど見ることができない彼のジュエリー、ホピの神話を表現したジュエリーがたくさん入荷しました。
彼のカットの細かさと、ところどころに使われた14金、たまらなくそそられますよ。
こちらは、「4th world」シリーズのリング。

ホピの神話では、現在の世界は第4番目の世界と言われています。
ホピの人々が生きてきた、第1、第2、第3番目の世界と現在の世界を、同じモチーフを4回使うことによって表しています。
グレッグのすばらしいところは、シンプルで使いやすいペンダントから、アートのように細かくカットされた神話モチーフのバックルまで作品の範囲が非常に広いところです。
4th worldシリーズや、フェザー、バタフライなどは普段使いで使っていただけますが、やはりグレッグのものはシンプルでも非常にカットが細かく美しいです。
そしてホピの神話を刻んだジュエリーは、グレッグのホピのスピリットがこめられており、他の人には誰も作ることのできない芸術品です。
こちらが、神話を刻んだバックル。

ジュエリーをオーダーした季節が冬だったので、ジュエリーにまつわる神話を聞かせてもらうことができました。夏の間は、農業などが忙しいのであまり話さないことになっているとか。
冬の間、家族で集まって夜を過ごすときに、そんなホピの神話を語り継いでいくというのが伝統のようです。
そろそろ暖かくなってきたので、ホピでもダンスが始まる季節です。
一つ一つ魂を込めて作られた作品をぜひご覧ください。
こちらから→

Hopiアーティスト多数入荷!

ご要望の多かったHopiのアーティストジュエリーが続々入荷しています。
本日ご紹介するのは、ご存知ジェイソンタカラ
マンインザメイズのカットの細かさが非常に有名ですが、カチナを使ったデザインも本当に美しいです。
14金を使ったペンダントやバングルも多数入荷しています。

彼のジュエリーには、パターン(型)がありません。
頭の中に湧き上がってきたイメージをデッサンし、それをシルバープレートの上に書いてカットしていきます。たとえ同じカチナを使っていても、周りのデザインがそのときによって違かったりします。それだけに、ジュエリーを作るのにも時間がかかりますし、オーダーもたくさん抱えています。多忙のため、年に1.2回しかショーに行かないそうです。
ホピの色々な儀式にも参加していて、本当にいつも忙しそうです。
↓マンインザメイズの作り始め。
穴を開けて、そこに糸鋸を入れてカットを始めます。

↓こちらは、バングルのカットが終わったところ。

彼のジュエリーはカットの精巧さはもちろん、磨きやハンダづけもすばらしく、微妙な加減でドーム上になっているペンダントなども必見です。
もちろん、すべてのモチーフに水の流れやカチナ、祈りの羽などホピならではの深い意味があります。
芸術家ジェイソンタカラの作った重量感のある作品、ぜひ一生の宝物にしてください。

もうすぐ農業の季節です。

最近、とても暖かくなってきました。
農業をやるネイティブアメリカンにとって、そろそろ種のまき時です。
今日はGerald Lomaventemaに会ったら、鍬をかかえていました。彼も農業人でした。
彼のジュエリーは近日入荷しますので、お楽しみに!
さてニューメキシコは非常に寒暖の差が激しく、昨日は30度ぐらいあったのに、今日は雪が降っている!ということもよくあります。なので農業をやる人にとっては、種や苗の植え時が非常に重要です。
6月初の遅い霜が終わってから10月の初霜がくるまでの間に収穫できるように、感覚を頼りに風や気候を読み、いい時期を見計らって種や苗を植えます。
知り合いのインディアンたちは、私達がもう暖かくなったからいいんじゃない?と言っても、いやまだ雪が降るよと言って、毎年そのいいころあいの時期を計っています。
家の敷地や湖の近くで農業をする人も多いです。
特に農業がさかんなホピでは、乾燥地帯なので水を引かず、自然の雨にだけ頼る農業もよく行われ、ドライファーミングと呼ばれます。そんな中でも育ちやすいコーンと、カボチャ、ズッキーニやマメがよく植えられます。
コーンは唯一彼らがうまく育てることができる野菜であり、彼らの命はコーンでつながれてきたことから、ジュエリーのモチーフや、祈りの際にもコーンの粉が使われます。
収穫期のフリーマーケットや市場は、まさにコーン祭りといった感じです。
いくらコーンを食べられるか!なんて競争をすることもありました。
知り合いのインディアンは、最高12本!と言っていました・・・。
どんな時でも、食べ物があることへの感謝を忘れてはいけない!とネイティブアメリカンから学ぶことは多々あります。

↑去年、コーンがすくすく育った様子。

Howard Nelson入荷しました!!!

ご無沙汰してます。
しばらくごぶさたしている間に、新しいジュエリーがかなり入荷してます!
今日ご紹介するのは、Howard Nelson
彼の定番である、サンバーストデザインのジュエリーもたくさん入荷しました。

彼のカットの美しさは、まさに職人!
磨き上げられたその表面は、本当に鏡のように輝いています。
様々な国からのオーダーをかかえるハワードは、いつでも忙しそうです。
自宅の横にあるスタジオでは、その大量のオーダーを一つ一つファイルして、ジュエリーの道具をきちっと整理し、そんな非常に几帳面な性格がジュエリーにも表れていると思います。
彼のジュエリーは色々なスタイルに非常に合わせやすく、人気があります。
Tシャツに皮ひもを合わせてさりげなく着けたり、長めのシルバーチェーンと合わせたりしても合いますよ。
ワイヤーやスタンプワークの作品も入荷しています。
特にオススメは、トップグレードのローンマウンテンと組み合わせた作品たち。
1年作業をしてもほんの一にぎり、いやほんの何グラムしか採掘されないローンマウンテン。
鉱山主から直接購入したものを、ハワードネルソンのジュエリーに使用しました。
ぜひご覧ください。 こちらから。

PBRに行ってきました!

PBRは、プロフェッショナル ブル ライディング、ようするに、ロデオです。
ジュエリーとは関係ないんですが、ナバホの人々とロデオは切っても切れない関係なので現地のロデオの様子をご紹介します。
アメリカ南西部にはカウボーイ文化が根付いているので、オス牛に乗って競うブルライディングは、まさにインディアンの娯楽になっています。
ナバホの人たちは本当にロデオが好きで、テレビでもよくやっています。夏になるとニューメキシコでも大会が開かれるのですが、今回行ってきたPBRは全米を回っているプロロデオで、ニューメキシコには年に一回しか来ないので、本当にみんなが楽しみにしていました。
暴れる牛に、いかに長く、美しく乗られるかが競われます。
8秒以上のっていればポイントがつき、それ以下だったらポイントなしです。
今回優勝した人は、ブラジル人。ブラジルのブルライダーたちは結構有名ですが、やはりニューメキシコ出身、アリゾナ出身の人たちの出番になるとよりいっそう盛り上がっていました!
こんな感じです。

入り口では、チケット譲ってください!と立っている人がいたり、その人気ぶりは本当にすごかったです。
色々なジュエラーや、その知り合いや親戚や、とにかくナバホ人口が多く、モチーフに馬が使われる意味がよーーく分かりました!カウボーイハット&ブーツの比率もかなり高かったです!
激しく暴れる牛は、こんな感じでした。真ん中で飛び跳ねています。

もちろん、落ちて首を痛めたり、牛が突進してきたりする場面もありました。
そんな、インディアンの余暇のお話でした。
明日からしばらく出張の為ブログの更新はお休みします。

ターキートラックターコイズ

珍しいターキートラックターコイズが入荷しています。
ターキートラックターコイズは、ロイストンイースターブルーなどの鉱山があるネバダ州トノパから東に約100kmのところにある鉱山からとれたターコイズの名前です。
1950年後半に渓谷で発見されたとても小さい鉱山で、発見された際その鉱山の下にあった鳥の足跡が七面鳥の足跡に似ていた為この名前が付けられました。小さい鉱山のため産出量も少なく市場で見かけることはほとんどありません。
ネバダ州、トノパはターコイズ鉱山がたくさんあり、以前はシルバーや銅山としても非常に有名な地域でした。現在はターコイズと銅の産出が産業ですが、以前よりも産出量は激減しており、ブルドーザーを使って掘り起こして選別してもほんの一握りしか採れないことも多いため産業として採算をとるには難しく、以前に比べると規模がかなり縮小しています。
鉱山を持っていても、その鉱山からの採算だけで生活している人はかなり減り、他の仕事をしながら時間があるときに鉱山に行き採掘作業をするという人が増えています。
もちろんその中でもまだターコイズに情熱をかけてトノパに住み続ける鉱山主もいます。
次にいいターコイズがいつ採れるか分からないので、鉱山主たちはハイグレードの石が採掘されても保存していることも多く、少しずつ信頼できるディーラーに売っていくことが多いです。
今回のターキートラックは、そんな鉱山主が放出してくれた石を購入したものです。
深い透明感のある水色に、赤~茶色のマトリックスが入っています。
非常に珍しい石なので、一見の価値ありです。

New artist ダレルキャドマン。

Darrell Cadmanのジュエリーが入荷しました!
ゲーリーリーブスサンシャインリーブスアンディキャドマンドノバンキャドマンの兄弟としてよく知られるダレルキャドマン。
彼はジュエリー作りが本当に好きで、いつも何か新しいデザインを持ってきてくれます。
スーパーで買い物をしているときにふとデザインが思い浮かんだりするので、いつでもメモ帳を手放さないと語っていました。
スタンプワークはもちろん、ワイヤーを使った細工と、裏から打ち出す細かいスタンプを使ったエンボス加工も非常に美しいです。
↓仕上げの磨きが非常に美しく、鏡面のような輝きを放っています。

近年白人トレーダーを中心とするインディアンジュエリー界では、いぶしのかかったオールドスタイルのジュエリーよりも、キラキラと鏡のように磨かれた現代的なジュエリーが人気になってきています。
でもでも、日本ではまだまだオールドスタイルの方が圧倒的に人気のようです。
彼の作品は、仕上げの美しさで白人トレーダーにも大人気。いろいろなところからのオーダーで大忙しです。
彼のジュエリーはオーダーを受け取るたびに、毎回新しい発見があります。「ここが新しいデザインなんだ!」「この仕上がりはどうか?」「このスタンプでピアス作ってみようと思うんだけどどうかな?」などといつも前向きで、本当にジュエリー作りが好きなんだなというのが伝わってきます。
今回の入荷はバングル2点。
これからも色々なアイテムが入荷しますので、ぜひチェックしてください!

ナバホの食生活。

強風が吹き荒れて、歩くのに前が見えない最近のニューメキシコです。
前日は夏のように暑かったのに、今朝は雪が降りました。日本にいると考えられない天気の変化に驚かされます。そんな変化の激しいところだからこそ、自然に身を任せるというネイティブアメリカンの教えが生まれたのかと思わされます。
さて本日は、フリーマーケットや地元のレストランでよく売っているナバホの人々の大好物、フライブレッドについてご紹介。
小麦粉にベーキングパウダーと水を混ぜ、少し塩を入れて混ぜた生地を丸く伸ばし、そのまま油の中へ。
こちらが揚げている様子↓

写真が暗くて分かりにくいんですが・・・・
手前の奥さんが持っているのが生地です。伸ばすのにコツがいります。
ナバホの伝統的食事スタイルは、
このフライブレッド(ひたすら揚げて積み上げておくそうです。)に、自分達でさばいて調理したマトン(羊は頭から内臓まで、すべて調理されます。)とグリーンチリをはさんで食べるというスタイルだそうです。日本人で言う、ごはんとみそ汁と焼き魚といったところでしょうか。
こちらが、よくフリーマーケットなんかで売っている、ナバホバーガー。
フライブレッドのハンバーガーです。

フライブレッドは、砂糖と蜂蜜をかけておやつにしたり、いろいろなものをはさんで食されています。ナバホ人々にとってのパンという感覚でしょうか。
こちらはナバホタコスといって、トルティーヤの代わりにフライブレッドを使い、レタス、トマト、マメ、タコミート、チーズをのせたナバホの人々が大好きなタコスです。

ニューメキシコはグリーンチリ、レッドチリともに香りがいいのでアメリカでも有名なチリの産地です。チリ中毒の人も多く、ナバホタコスには絶対!サルサをかけて食べます。
アメリカとメキシコとネイティブアメリカンの文化が食生活にもよく現れてますね。

Red Mountain入荷!

レッドマウンテンのペンダントが大量に入荷しました。
ネバダ州ランダー郡に位置し、ランダーブルーに近いような細かく濃いウェブが入ることで知られるレッドマウンテン。言うまでもなく入手困難な石で、アメリカのコレクターの人気も高いです。
今回入荷したものはコレクターから直接購入したもので、レッドマウンテンの中でも深く赤茶色のような色のウェブが美しく入っており、非常にグレードがいいです。
一見の価値アリですよ。

Gary Reeves クロスペンダント!

Gary Reevesのクロスペンダントが入荷しています。
ゲーリーのクロスは一つ一つデザインやスタンプの配置が違い、とても魅力的。
大きさもちょうどよく、石の感じもすごくよく出来上がりました。
スタンプの感じが違うので、男性にも女性にも使っていただけますよ。
シルバーのチェーンと合わせてTシャツの上にでもいいですし、長めの皮ひもと合わせてみると、ワンピースなんかにも合わせられます!

スタンプの組み合わせが一つずつ違うのは、その時のゲーリーのセンスでスタンプを押しているから、そして同じものだと飽きるからと本人は言っていましたが、毎日ジュエリーを作り続けているゲーリーにとって、新しい組み合わせをどんどん生み出して使っていくのが楽しんでジュエリーを作っていける理由なのかもしれません。
そんなゲーリーの趣味は、ゴルフとカジノ。最近、近くにカジノができたのでしょっちゅう行っています。もうVIP会員なんだとか。インディアンは本当にカジノが好きです。