ホーガンでジュエリーを作る男。

収穫の時期を迎え、コーンやオニオンなど頂きものが多い今日この頃。
たっぷり太陽を浴びた野菜の甘い事!ん~まいっ!!

こちらHarrison Jimのファームです。
コーンやらチリやら、すくすく育っております。
ハリソンの住むこの辺のリザベーション(居留地)は山に面した丘にあり、眺めもよければ、太陽もさんさんと降り注ぎます。
こののどかな環境の中、ホーガンでジュエリーを作るのがこの人、ハリソン。

このホーガン、ナバホ族の伝統的な住居なんですが、今となっては家やトレーラーハウスに住むのが主流で、儀式の際のみ使う人がほとんどです。
ホーガンで仕事をする、これ実は、ナバホ族の伝統を重んじる ハリソンのこだわりなんですね。
彼のジュエリーもその“伝統”を大事に昔ながらの手法で作られています。
まず、シルバープレートからそれは始まります。
他の作家が出来あいのプレートをサプライで買ってジュエリーを作るところ、彼はこのシルバープレートですら手作りします。
シルバーのスクラップを高熱で溶かし、キャスト(型)に流して冷やし固める。
それを手動のローリング機やハンマーで叩いて均一に伸ばしていきます。
きれいに均一なプレートが出来ないと後々の仕上がりに響くので、この作業実に2時間…。
その代わり、手作りで作ったプレートのジュエリーはスタンプ等を施した際にみせる表情が違います。
時にワイルドに、時に柔らかく。
こんな事がありました。事務所に来たTommy Jacksonが彼のジュエリーを見てこう言いました。
『あいつは実にいい仕事をするよ。
プレートから丁寧に作っているし、それを感じさせない程オモテはきちんと滑らかに磨かれている。』

(御存じこのトミーさん、学校でシルバーメイキングを教え、数々のアーティストを導いた方。)
ほぉー、言われてみれば…この作品、侮れませんね、先生。
先生の言うとおり、ハリソンのジュエリーは裏を見ると確かにプレートから作った跡が垣間見れます。それは小さな気泡の跡だったり、ハンマーで叩いた跡だったり。
出来合いの無機質なシルバープレートとは訳が違う。

いつも夕方、時間を過ぎてやってくるハリソン。
聞けば朝から作って夕方ようやく仕上がって持ってきてくれているんだとか。
一日一個。一球入魂!
そんな魂の込めたジュエリーをとても安売りなんかできませんね。今なら理解できます。
作家の魂、我々も誇りを持ってお客様にお届け致します!
手は人柄を表わすといいますが…

大きくてがっしりとした職人の手です。