今日は新アーティストの紹介です。
Darryl Becenti
ダレルビセンティ。
バンプアウトと呼ばれる、「オス」と「メス」があるセットのスタンプを多数、駆使して作られた作品。
こんな感じのスタンプの一つを万力にセットして、シルバーをはさんで、打っていきます。
こういった一本の普通のスタンプに比べると手間がかかり、同じ力の量で均等に押していくことや、きっちりしたライン引きが求められる上級技です。
立体感も出るので、このバンプアウトがある作品は人気があります。
この作品の石の周りには、フットボール型にしたバンプアウトを一個一個切り出し、一個一個ロウ付けしています。気が遠くなるような作業です。
見ただけで、すごい細工!と圧巻される作品たちばかりです。
Darryl Becentiの作品はこちらから。
投稿者: アメリカ駐在
削って、削って・・・。
先日箱根の寄木細工の話をテレビで見て、改めて、インレイってすごいなぁと思いました。
近年、ズニ族のインレイをする人たちがすごく減っています。
手間と時間がすごくかかる反面シルバーだけのものに比べてあまり高く売ることができなかったり、世襲制のズニの作品は若者たちがその仕事を継ぐことをやめてしまったり、海外製の安いインレイジュエリーが出回ってしまったり。
この流れはどこの伝統工芸にも通じることなのかなと思いますが、やはりそういう現状を目の当たりにするとさみしいものです。
伝統を継いでいくことと、市場や流行にのることがうまくハマればいいんですけどね、なかなかそうはいかず。。。。
シルバーの枠を作った後、
削っては、サイズを確認し、削っては、はめ、、、、。
無数の石の中から、色を選び、組み合わせ、デザインを考える。
果てしない作業です。
作風には、それぞれ個性が出てきます。
ズニ族のインレイには、家系がかなり密接にかかわってきます。母の作風を継いでいきます。
この作者、バージニアは現在63歳。子どもたちはみんな都市で仕事をしているそうです。
インディアンジュエリーは本当に伝統工芸なんだなと改めて思った今日でした。
新アーティスト、続々。。。
新アーティストが続々とオンラインショップに登場してます。
Orville White
彼の作品は今までも少し扱っていましたが、今回は多く揃いました!
シンプルなスタンプワークのしっかりした作品を作る人が減ってきているので、こうやって久々に揃うと新鮮でもあります。
人気のリングをはじめ、ペンダント、珍しいイヤリングもあります。
シンプルなので、ギフトやペアにも人気のアーティストです。
Jock Favor
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
インディアンではなく、白人のアーティストであるジョック・フェーバー。3世代にわたってインディアンジュエリーやアメリカ南西部の文化に深くかかわってきた彼は、1800年代にインディアンジュエリーが伝わってきた、その時のままの製法を完全に再現したジュエリーを作り出します。現地のトレーディングポストでも、インディアンジュエリーの中に並ぶ唯一の白人アーティストとして認められた存在です。銀はすべてインゴッドシルバーから、石もすべてハンドカットされ、一見するだけでは全く新しい作品とは分からない素晴らしい技術を持ったアーティストです。
実は彼は以前トレーディングポストで「JF」の刻印を見かけてから、ずっと探していた作家。会えた時は、この人だったんだーと感激しました。
Jesse Robbinsの師匠でもあり、次に紹介するRandy Bubba Shackelfordともスタジオをシェアしながら製作を行っています。
彼らの作品を手に取る時に注目してほしいのは、作品の裏側。
インゴッドシルバーを時間をかけてパウンディングし、それをさらにリポウズさせていく、その手間が表われていて、裏側をながめているだけでインディアンジュエリーの世界の歴史を感じられるような、マニアックですが何とも言えずゾクゾクとしてしまう美しい裏側です。
Randy ‘Bubba’ Shackelford
こちらも同じくノンネイティブのランディーシャッケルフォードの作品。
遊び心がある昔のインディアンジュエリーのような、味のある作品。ペンダントは7点入荷しています。
Bubbaというのは、「兄弟」などという意味の彼のニックネーム。アーティスト名に入れるところが、彼の親しみやすさを感じるところです。
正確さやきれいさだけではない、インディアンジュエリーの風合いや味、表情を大事にした美しいジュエリー。
作りたいものを表現する、真の「アーティスト」ならではの一点ものの作品です。
SJB
先週末はメモリアルデーという祝日でした。
5月は、卒業式、メモリアルデー、などイベントが多くアメリカでは季節の変わり目的な感じです。
祝日には、SLの走るコロラド州のDrangoという街へ息抜きに行ってきたり、
結婚式に呼ばれたり。
ホピでのダンスも続々と行われていて、種まきの季節です。
さて、久々に、SJB-スティーブンJビゲイのジュエリーが入荷しています。
5年ほど前から体調を崩し、制作数がかなり減り、少し作風も変わったりしているスティーブンJビゲイ。日本で知られているインディアンジュエリーアーティストの中では老舗という感じの存在です。
この独特のオーバーレイの丸みは彼ならでは。
今までになかった、ピアスもあります!
フェザーシリーズ潤いました!
入れても入れても在庫が切れてしまっていた人気の作家、Harvey Maceのフェザーシリーズ。
ネットにどかんと揃いました!!
特にサイズ切れが多かったリングは、サイズ展開が多い今のうちに!
ハーヴィーのペンダントは、一本でも、重ねづけしても、ビーズやターコイズと組み合わせても、いろいろな使い方ができるのでとても人気です。
よく聞かれるのですが、Harveyは一人でこの量を、すべて「一人で」作っています。
それでこのきっちりしたクリーンな仕事、ムラのない完璧な仕事をするので脱帽です。
10年~15年ほど前、日本ではかなりのフェザージュエリーブームでした。
インディアンジュエリーだけではなく、タイのシルバーでもたくさんのフェザーのジュエリーが流行りました。その後、銀価格の高騰とトレンドの変化で見なくなっていきました。
その間もずっと変わらずに続けてきたナバホアーティスHarvey Maceのフェザー。
インディアンジュエリー存続の価値、意味やストーリーがあるジュエリーにあらためて目が向けられていることをとてもうれしく思います。
ご購入されるお客様にとって、一過性のファッションジュエリーを超えた特別な存在になってくれるジュエリーになるといいなと願ってます!
夏に向けて新入荷続々・・・。
アリゾナ州を南下していくと、突然にょきにょきと生えているサワロサボテン。
実は、花が咲いてます!!(先端の部分に白い花が何個かちょこちょこと)
サボテンの花。ちょっと感動的!思わず財津さんのサボテンの花を口ずさんでしまいます。
この季節には珍しく雨が多く、美しいです。
さて、新入荷続々とオンラインショップに公開されています。
Aaron Anderson
店舗ですでに売り切れになってしまうものが多く、人気の高さを物語っていますが、シンプルなリング、細身バングルなど以前から要望の多かったアイテムが一気に入荷です。
Michael Kirk
こちらも、ギフトにも人気ですぐにサイズが欠けてしまっていましたが、見事にそろいました!在庫のある今のうちにぜひ。
ペアジュエリーにも人気です。
Marylin Platero
新アーティストマリリンプラテロの作品は、インディアンジュエリーとファッションが融合している今の日本のトレンドとぴったりのネックレスです。
最近あまり見ることができないハンドメイドのしっかりとした高級感のあるビーズと石を組み合わせた様々なデザインがあります。ビーズの存在感で、今までのインディアンジュエリーのターコイズネックレスとは違った高級感があります。
チョーカーサイズで、長いものは一本で、または二重にして、とアレンジのきくとても自在なネックレス。どんなスタイルにも合わせることができるので個人的にも、とても好きです。
今年は、インディアンジュエリーのお問い合わせがとても多く、ありがたい限り。
在庫がなくなるのもとても早くなっていますので、気になる作品はぜひ早めにチェックしてくださいね。
大反響のJesse Robbins
Jesse Robbinsの新作、入荷してます。
言葉では語れないジェシーのジュエリー、とにかく実物を見てください。
パットベドニー
みなさま連休はいかがでしたでしょうか?
すごく天気が良かった?暑かった??と聞きましたが、一方こちらは雷雨が続き、舗装道路が少ないリザベーション(居留区)の近辺の学校では、
「道路のぬかるみのため、2時間学校が遅れます」なんてニュースが二日間ほど続きました。
砂の土に大雨が降ると、どろどろで車もよくハマってしまいます。。。
今日は強風が吹き荒れて砂嵐。
風が強い季節は、真夏の前の証です。
今日はチャーリージョンと立ち話していたら、「新月のあと、月が一番細くて横になっているときは天気が変わりやすいとナバホでは言うんだ」と聞きました。チャーリーはいつもナバホのちょっとした知恵を教えてくれます。
さてオンラインショップには、パットベドニーの新作が掲載されています!
平日はエンジニアの仕事をしていて、夜は資格をとるための学校に行っているというパトリシア(本名)。なのでこんなに素敵な仕事をするんですが、作る数がとっても限られています。
パットベドニーの新作、ぜひチェックしてみてくださいね。
連休はぜひ!
早くもゴールデンウィークですね!!
今年はインディアンジュエリーが本当にトレンドになっていてうれしい限り。
雑誌にもかなり掲載していただいて、もっともっとインディアンジュエリーが一般的に受け入れられるといいなと思っております。
この影響で、オンラインショップに掲載してもすぐに売り切れになる商品が続出してます。
連休には、ぜひお近くの店舗に足を運んでみてください。
オンラインショップには掲載されていないたくさんの作品を実際手にとって、つけてみて、感じてみてくださいね。
Lucion Koinvaに別注で作ってもらった幅広バングル2種類が入荷してます。
シンプルなラインの部分を増やしたので、いつものルーションの表情とは違ってクールな感じで仕上がりました。
オンラインショップにも紹介しきれないたくさんの商品が入荷してます。
お時間のある方はぜひチェックしてみてください。新入荷商品はこちら。
よい連休をお過ごしください!!
チャーリー×石
そろそろ種まきの季節・・・と思ったら今日はひょうがちらつき、いつまでたっても砂漠地帯の天気は分らないなぁと思いました。
ホピの村では、ビーンダンス、ブロードフェイスカチナダンス、バタフライダンス、などなどいろいろなダンスが盛んに行われ始める季節でもあり、最近あの人会ってないなぁ・・・と思うと2週間キヴァにこもってました。なんてこともよくあります。
私たちは時間が自由なジュエリー作家とやりとりしていますが、こういう儀式に従事するためには定職にはなかなかつけないだろうなぁ・・・なんて思ってしまいます。
そんな流れで、今日はチャールストンルイスの作品を紹介します。
この作品も、キヴァに入ったり出たりしている合間に作ってくれたもの。
その時はたしか、ビーンダンスに参加していたと思います。(いろいろな村でそれぞれ違うダンスが同じ時期に行われたりするので、全く覚えられません。。。。)
フェザーとフレーム、ハーフハーフにしてみようか?と言って気軽な感じで作ってきたのですが、見てびっくり。
チャーリーならではの仕事っぷりです。
渋いビズビーがマッチして、あ、この石選んでよかったなと思いました。
チャーリーのすごいところは、多くを語らないところ、そしてデザインセンスがありそれをそのままジュエリーにする技術を持っているところです。
ここが大変だったんだ、とか、これ作るのに何時間かかった、とか少し押し気味なアーティストが多かったりするのですが、チャーリーからこういったことを一言も聞いたことがなく、(たまに言い訳はしますが笑)次はこんな感じで作ってみようと思うと、すぐにメモ用紙に絵を描き、それを超えるものを作ってくれます。
儀式明けに持ってきてくれたのは、チャーリーらしからぬ??デザイン。儀式明けだから源にもどったんだね、とちょっと心温まる背景があったりします。
大地に眠るキャリコレイクから育つコーン、素敵です。
他にも6個、石を使ったペンダントが入荷していますのでぜひご覧ください。
チャーリーのペンダントNEW