8月のインディアンマーケットに続き、二番目に大きいと言われるアリゾナのハードミュージアムジュエリーショーが終わりました。
今年は色々業務が立て込み行けなかったのですが、
サンシャインリーブス、キャンティーンが部門一位をとったとのうれしい知らせ。
うちにも、キャンティーンある!とうれしくなりました。
アーティストにとっても、こうやって賞をとるというのは大きなステイタスにもなります。
サンシャインのスタンプワークの美しさは世界共通だと改めて思いました。
カテゴリー: その他つれづれ
メリークリスマス!
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しばらく更新しない間に、ニューメキシコはすっかりクリスマスモードです。
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さて久々の今日は、先日日本でデモを行って大反響だったErnie Listerの息子、John Michael Listerのジュエリーが初登場!のお知らせです。
今まで見たことのないデザインですよね。
サンドペインティングと呼ばれる砂絵をつかったナバホ族の伝統的な儀式で描かれるバッファローの精霊が描かれています。
もちろん、90.0%で鋳造されたインゴッドシルバーを使った作品です。
サンドペインティングはナバホ族の人でも私の知っている限り2人しかやったことがない、かなりレアで神聖、とても伝統的な儀式です。
こちらはフォックス(きつね)のモチーフ。
筋肉もりもりのジョンマイケルリスターは、アーニーのインゴッドシルバーのパウンディング(叩き)をこなし、色々なアーティストの仕事を見てきた上で、このオールドスタイルにたどりついたアーニーとはまた違う経歴があります。
こういった若手の洗練されたアーティストがどんどん増えてくることも期待しながら仕入れました。
一味違った仕事です。
たまには、マニアックな家系的なつながり。
インディアンジュエリーを知る上で家系的なつながりが出てくることがすごく多くて、あれこの人もつながってたの?ってことがよくあります。
こちらにいると、日常茶飯事でアーティストもそんなに気にしないのですが、あまり知られていない人たちもいるかもしれないと思いたまにはそんなつながりにスポットを当ててみたいと思います。
ご存知、兄弟
Gary Reeves
Sunshine Reeves
Darrell Cadman
Donovan Cadman
Andy Cadman
従兄弟
Freddie Maloney
みなさん、リーブス家の長男である故David Reevesを師匠に持ちます。
Berna& Anderson Koinva
奥さんのBernaは有名なBernard Dawahoyaの娘、旦那さんのAndersonは第二次世界大戦後にホピジュエリーを継承したとしてしられるPaul Saufkieの孫に当たります。
同じPaul Saufkieの孫に当たるのが、Ruben Saufkie。2011年になくなったLorence Saufkieはルービンの叔父にあたります。
Lucion Koinvaの叔父 Floyd Lomakyvaya、甥は Myrthus Koinva
Pat BedonieとRon Bedonieが兄弟であるのは有名ですね。
そのRon Bedonieの祖父に当たるJim Bedonieは甥っ子であるWilson JimとThomas Jimの師匠です。
さらに、Thomas Curtis,Wilson Jim,Eddison Smithは同じ工房で仕事をしていたことがあります。
RonにとってThomas Curtisは、氏族の中で叔父にあたる?だったと思います。
さらにThomas CurtisとDan Jacksonも氏族の中での叔父にあたります。つながりすぎててだんだん分からなくなってきますよね。
Ron Bedonieは叔父であるEddison Smithにシルバーワークを習っています。
この家系、アリゾナから多くの偉大なシルバースミスを生み出していますがそれぞれが確立したスタイルを持っていて、すごい一家です。
マルチネス兄弟
Calvin Martinez
Terry Martinez
Leon Martinez
Rick Martinez
従兄弟には、Herman Smithがいます。
同年代で並べて見ると、
40年代 Dan Jackson,Martine Lovato,Mary Lovato
50年代 Ernie Lister,Eddison Smith,Norbert Peshlakai,Jason Takala,Calvin Lovato
60年代 Ron Bedonie, Perry Shorty,Ruben Saufkie,Sunshine Reevesなど多数
70年代 Aaron Anderson, Myrthus Koinva
80年代 Natasha Peshlakai,Philander Begay
1970,80年代のジュエリーブームの時代の絶世期の60年代生まれアーティストがどの部族でも多く活躍していますが、その下の世代が少なくなっています。
アートに年代は関係ありませんが、文化継承を考えるとやはりインディアンジュエリーの後継者が減り続けているのは事実ですね。
多くの日本のジュエリーファンの方がインディアンジュエリー界を支えている、と言っても過言ではありません。
単なるファッションを超えた文化作品を身につけていると考えると、妄想がふくらみますね。
おじであり、先生でもあるEddisonSmithとRon Bedonie
インディアンマーケット
夏の終わりのこの時期に毎年開かれるサンタフェインディアンマーケット。
一年に一回の世界でも最大規模のネイティブアートのショー、またこの季節がやってきました。
今年もたくさんの人が訪れていました。
さて、受賞作品です。
ジェラルドロマベンテマ、
カテゴリー、ジュエリーの一位を獲得しました!
すごいリボンの数です。
スティーブアルビソ、トラディショナルリング部門一位。
サンシャインリーブス、今回はカテゴリーが間違ってエントリーされてしまったようですが、たくさんの思いのこもったフラスコセットで一位を獲得しました。
最近思い切って仕入れたこのフラスコ、キャンティーンとトップの部分が似てます。
Joe and Angie Reanoのナチュラルシェルを使ったモザイクバングルも一位を獲得。
速攻で売れてしまったということで写真はありませんが、サントドミンゴの巨匠マルティンロバトのモザイクシェルネックレスが、ネックレス部門一位、カテゴリー一位を獲得しています。
他、リンドンツォーシー、カルビンロバトなど今年も取り扱いをさせてもらっている作家が数々と受賞していて、自分のことのようにうれしくなりました。
ロングヘアーカチナの空
訃報、インディアンジュエリーファンの皆様へ
インディアンジュエリーファンの皆様へ
昨日午後5時、肝不全、肝硬変によりゲーリーリーブス氏が亡くなりました。
ゲーリーはマライカで初めて直接仕入れをはじめたアーティストで、仕入れた数、お問い合わせの数、お客様に渡った数、すべてにおいて一番数が多い、圧倒的に人気のある作家です。
2011年には、日本へお呼びしてデモンストレーションすることも実現し、自分のジュエリーがお客様の所へ渡るのを目の当たりにでき、ハリウッドスターのようにサインを求められたとうれしそうに語っていました。
歴代バイヤーにとっては、右も左も分からない私たちにたくさんのことを教えてくれ心配してくれた、いちアーティストを超えた特別な人です。
唯一持っているインディアンジュエリーはゲーリーの作品、初めて買った作品はゲーリーの作品という方も多いのではないかと思います。
現地にいてもできることは何もありませんが、ご家族の方に多くの日本の方に伝えてほしいとご連絡をいただきました。
今回のブログではコメント欄に書き込みができるようにしましたので、メッセージやお悔やみ、思い出など、日本語で結構ですので書き込みいただければと思います。
どれだけ多くのファンの方の手に渡ったのか、どれだけ多くのインディアンジュエリーファンの方に影響を与えたのか、皆様のメッセージをできるだけ多く直接届けたいと思っております。
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日本のジュエリーバイヤーの皆様
ご家族の方から、連絡できない日本のバイヤーの方々へも伝えてほしいとご連絡をいただいております。
お客様のメッセージ、バイヤーの方々のメッセージとともに、サンシャインリーブスが現在儀式に使うための寄付を集めております。何か直接届けることができるものなどがございましたら、info@galluptrading.comまでご連絡ください。
訃報
今週は朝から訃報が相次ぎました。
Vernon Tracy氏が逝去されました。
先週、彼のジュエリーを日本に発送したばかり。
コインなどを使ったオールドスタイルで非常に味のある作品を生み出すアーティストでした。
本当に信じられません。
そして Thomas Singer氏。
動物とオーバーレイの作品でお馴染みのトーマス(トミー)シンガー氏が逝去されました。
彼の作品はオンラインショップにはあまり載っていませんが、マライカではインディアンジュエリーの代表作として長年お世話になっていました。
人生、何があるか本当にわかりません。
一人のアーティストから生み出される作品がいかに価値のあるものか、考えさせられました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
トウモロコシの話
今日は朝からこんな虹を拝みました。
5月は、プランティング(種まき)シーズン。
色々なアーティストがコーンの種をまいたと言っていました。
乾燥地帯でも力強く育つトウモロコシは、本当に命をつないできた作物。
そうなると欠かせないのが、雨。
今週末からはホピの各村で様々な儀式やダンスがひっきりなしに行われます。
今年は本当に冬の間に雪が少なく、アメリカ東部では洪水のニュースがたくさんある反面、ここ南西部は干ばつがとても深刻になってきています。
今日から3日間は雨の予報!
ですが、今日は30分ぐらいの小雨でした。
ホピのジュエリーにはたくさんのトウモロコシ。
コーンメイデン、トウモロコシの少女と呼ばれるこのカチナもよく登場します。
日本でもキビとうもろこしなど昔から重要な食糧源だったと思いますが、メキシコのトルティーヤなどをはじめ世界的にも古代から重要な野菜だったんだなと改めて思います。
今年は私もコーンを植えてみたので、うまく育つといいんですが。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます!
だいぶブログをご無沙汰してしまいました。
明けましておめでとうございます。本年もこのブログ、ジュエリーともども、よろしくお願いします★★
新年早々、日本からのお客様と共にHerman Smithとハンティング体験に行ってきました。
実はこのハーマン氏、ハンティングはかなりの腕前で、ハンティングシーズンになると一緒に行こうという電話がかなりかかってくる、プロフェッショナルなアーティスト。
いつでもカモフラージュ柄を着ているので、この人の本業はハンティング!?と聞かれるほどのハンティングマニアでもあります。
9月~12月がハンティングのシーズン。大体の人が、エルク(大鹿)か鹿を狙ってハンティングへ行きます。
もうすでに季節が外れていたため、残念ながらエルクをお見かけすることもできなかったのですが、準備だけは万端で・・・。
みんなハーマンのカモフラージュジャケットを着て、いざ出陣。
集合は朝の5時!
気温は、たぶんマイナス15度ぐらい!?持っていたお水は知らぬ間に氷になってました・・・。
ナバホの人は体力がないと思い込んでいたけど、半日色々なところをすたすたと歩くハーマンの姿を見て、ちょっとびっくりしました。
そんなかっこいいHerman Smithの姿でした!
その後ジュエリーづくりも見せてもらったので、そのレポートはまた後日!