Lyndon Tsosieの限定デザインの作品、バグシリーズ。
バグデザインの話、①と②で書いてきましたが、そのこだわり抜いた作品たちに使われたスタンプをご紹介します。
1910年代と思われる、リンドンのもつ一番古いスタンプは、ナジャの形。
真ん中はドーム状になっていて、ココでビーズに使う半円状のボウル型が作れる、一石二鳥のスタンプ。
少ない道具の中でいかに工夫して使うか試行錯誤していた様子がわかります。
様々なサイズのビーズが作れるようになっています。
古いバンプアウトのセット。
祖母から譲り受けたという、古いスタンプ。
こんな道具を使用して作られた、今回のシリーズ。
ぜひ店頭で手に取り、重さを感じていただきたい作品たちです。
厚みのあるシルバーとこだわりぬいた古さは、本当に他にはない「重み」を感じられると思います。
他、バグシリーズの作品はこちらから。
番外編
ジュエリーを作り始めてからかれこれ20年、切れた糸鋸の刃をこのペリエのビンに入れ続けているそうです。
カテゴリー: ☆マライカ限定アイテム
限定、バグデザインの話②
前回のブログでご紹介した、
限定デザインのバグシリーズ。
前回誕生の由来などについて書きましたが、
今回は、こだわって制作してもらった限定作品の製作風景をお届けします。
Studio
自ら「脳」と呼ぶスタジオ。たくさんのものが散りばめられたスタジオは、リンドンの創造の場。
コインシルバーに使うコイン。
シルバープレートを鋳造する様子。トゥファストーンを重ねる。
このカップの中でコインやシルバーを溶かし、重ねたトゥファストーンの間に流し込む。
バグシリーズには、特別に厚みのある銀板を鋳造してもらっている。
ブレスレットになる型のトゥファ。
流し込んで少しデザインしたものを型に戻してもらうと、こうなった。
端のいらない部分をカットし、デザインする。
スタンプを施していく。非常に小さいメタルの上で豪快に打たれていくスタンプ。
頭の中でデザインを考えながら、数えきれないスタンプの中から選んでいく。
どんどん出来上がるデザインの速さは、まさに脱帽。
次回につづく。
商品はこちら、限定デザインのバグシリーズから。
限定、バグデザインの話①
お待たせしました。
LYNDON TSOSIE × MALAIKAの限定デザイン、バグデザインがネットショップに登場しています。
こちらとこちらのブログで少しご紹介したバグデザイン。
まずはこの作品が誕生した経緯についてのお話です。
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○昆虫とのつながり
ナバホ族の古いジュエリー(1920年代ごろまで)のジュエリーには、アリやバッタなどのバグ(昆虫)が登場する。白人トレーダーの登場によって見られなくなったバグデザインは、現在ワシントン州などの博物館に飾られるほどとても貴重なものになっている。
ナバホ族の神話では、現在の世界は5つ目の世界となっている。その1番目の世界はなんと昆虫
の住む世界だったというところからも、ナバホ族と昆虫とのつながりが見られる。
すべての生き物に意味があるように、昆虫が存在するのにもすべて意味がある。
毒グモを食べる毛虫、家を守る虫など、そういった役割を持つと信じられていた昆虫は昔から人々と近い存在だった。
○リンドンが伝統的手法にこだわるようになったきっかけ
23年前、リンドンのジュエリーのはじめはまずスタンプワークからだった。当初は売れることを優先としたデザインを作っていた。その後様々なアーティストにインスピレーションを受け、インレイやキャストなどコンテンポラリーなジュエリーで名をはせるようになる。
そんな中15年前、博物館で古いナバホ族のスタンプワークのジュエリーを見て、伝統的なスタイルのジュエリーへの感銘をうけ、1年に1作品ほどのペースで、伝統的スタイルへの尊敬をこめて作品を作るようになる。
今でも古い手法にこだわっているのは、道具が少なかった時代、工具屋に行くのに2週間ほどかかっていた時代、あるもので代用し最低限のスタンプでジュエリーをアートにしていた先祖への
尊敬が込められている。
今も、コンテンポラリー(現代的)、トラディショナル(伝統的)、両方の手法でのジュエリー製作を行うリンドン。
コンテンポラリーアーティストとして有名になった彼に、伝統的手法をつかうことに対してどう思うか聞いた。
「先祖がこれを見ていたら、絶対に笑われてる。たくさんの進化した技術があるのに、なぜそれを使わないのかって。昔は、限られた道具しかなかった。それしか使えるものがなかったから、そういうジュエリーしか作れなかったんだ。」
○デザインの誕生
今回のバグデザインは、バグデザイン、ナバホの伝統的スタイルの巨匠であるマッキープラテロの勧めによって完成されたシリーズ。
非常にプライベートな性格で知られるマッキーに認められたリンドンは、彼の製作の様子を見ることが許された数少ないアーティストで、2012年、彼との話の中で、伝統的スタイルとは何か、ただスタンプを打つだけではなく、ジュエリーがアートとして確立するにはどうするかなど、様々な教えを受けた。
人のデザインをコピーするアーティストが少なくない中で、コピーではなく、マッキーの許可を得たうえで、彼から受けた感銘を独自のバグで表現しているデザイン。
「伝統的なジュエリーはすべてのスタンプがひとつのデザインとして溶け混み合ってデザインとして美しく見えるものでなければならない。」これはこの作品を通してのやり取りの中で、リンドンが何度も口にしていた言葉。
リンドンの表現するバグは、セミ、カブトムシ、ハエ、毛虫、カナブンなど
もともと実在するバグや神話に出てくるバグを、リンドン流にデザインしたもの。両方に頭があったり、羽がたくさん生えていたり、リンドンらしさが感じられる。
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こんな背景の込められた作品です。
バグデザインについて、まだまだ続きます。
商品はこちらから。
限定発売!!昆虫デザイン
雪の降る日が続いているニューメキシコ州。
みんなクリスマスギフトで何かと物入り。ネイティブ達も雪の中どうにかジュエリーを持ってきてくいれます。(道路の舗装されていないリザベーションでの運転を創造するだけで怖い!!)
さて今日はうれしいニュース。
先日不慮の事故で腕を負傷してしまったLyndon Tsosie
ですが無事復帰致しました。
ジュエリー製作をしてない間はかなり作りたくてうずうずしていたようで、療養中も石を選びにいったりしていたみたいです。
こちら正真正銘、復帰第一作目!!
バグ(昆虫)デザインのバングルです。しかもハイグレード#8!!
本人の気合いの入れようが伝わってきます。
ナチュラル ナンバーエイト使用 30万円
お休みの間巨匠マッキー・プラテロに会って刺激されたそう。
巨匠のバグデザインにひどく感動したリンドンをみて、珍しくマッキーが『自分もバグデザインを試してみろ!』といってくれたそう。
普段はめったに人を受け入れないマッキーの懐の深い発言。
初めての試みにかなり胸が高鳴ったらしく、かなり楽しんで作ったよう。でも同時にこれは彼にとって二つの意味があり、
プレッシャーもあったそう。
自分の腕が元通りに動くか…
そしてマッキーの期待に応えられる作品が作れるか…
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こちらのヘビーゲージ×バグデザインは
マライカのみの限定販売です。
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ちなみ趣味がアート集めのリンドン。
そんな彼がクリスマスツリーをデコレーションするとこんな感じ。
トップには結婚式の時に使うナバホバスケットが!!
小さなバスケットのオーナメントも可愛いです。
そうそう、先日日本で自主のショーをやったらしく、その時のインタビュー記事が現在発売中の雑誌にのっているらしいですよ。
コンテンポラリーな作品が彼の中でも一際目立ちますが、突如としてクラシックスタイルに挑んだりするリンドン。
〝なにをしでかすかわからない男〟だからこそ彼を追うのが楽しかったりします。
マライカでは彼のクラシックスタイルも豊富に取り揃えています。
無骨なまでに仕上げられた復刻スタイルジュエリー。
スタンプもなるべくその当時の使い込まれたものを使うんだとか。
だから魂のこもったジュエリーに仕上がるんですね。
コインシルバー使用 15万円
一度その魅力を知るとどっぷりはまってしまう
リンドンのジュエリー。是非味わってみてください!!
Lyndon Tsosieのジュエリーはこちらから→★★★
引き続き限定店舗セールやっています!
アクセサリー1点10,000円以上のお買上げで 10%OFF
特別にオーダーしました。
ターコイズが非常に手に入りにくくなっているこのごろ。
ターコイズの石の色をそろえるのも、かなりの苦労・・・。
昔は簡単にセットできたのに、今は手に入ったターコイズの中で選ぶのがとても大変です・・・。
というわけで、今回盛夏に向けて特別にがんばってセットしてオーダーしてみました。
迫力のある石がたくさんついたバングルは、実はすぐに売り切れてしまうものが多いんです。なので少し品薄でしたが、じっくり時間をかけて石をセット。いろいろなデザインでオーダーしてみました。
一本でがっつりと雰囲気を出してくれますので、極太バングルにハマると結構抜け出せないですよー。
サンシャインリーブスのシリーズ
バックルは結構珍しいです。
こちらに8点石もの入荷してます。
アンディキャドマンのシリーズ
ハイグレードの石を大量に使用。
アンディのオールドスタイルを最大に生かし、石を引き立たせ、長い間使っていただくために細工はあえて最低限にしてあります。
豪華に11点!!石の表情、形もよーく見てくださいね。こちらから。
こちらも石メインで合わせやすいシリーズ
男性でも女性でもつけていただけるようなデザインにしてみました。
全然関係ないですが、これもかなりレアで作りが非常に美しいです!!!
今週はアリゾナでの大火事、ずっとやまない強風は風速約100キロの日もありました-。
週末は3連休!!!
久々の連休です-。