スリーピングビューティの話

オンラインショップリニューアル!!
リニューアルキャンペーン!会員様限定、全品ポイント2倍!!7/5(金)13時まで!
お見逃しなく。
さて、今日はスリーピングビューティ鉱山の話。
ジュエリーにセットされるキャボションはもちろんのこと、ズニ族のインレイ用、ネックレスのビーズ用、細かいクラスター用と様々な用途で使われているスリーピングビューティ
アリゾナにあるこの鉱山は、他の多数のターコイズ鉱山と同じく、銅を採掘する会社の銅山の一部です。
銅会社は、広い大地を移動しながら銅を採掘しているわけですが、
去年、この会社が次に銅採掘する場所を現在ターコイズが採掘されている場所にしたため、ターコイズの採掘業者は退去を余儀なくされました。
スリーピングビューティ閉山です。
採掘量がかなり多いターコイズなので、そこまで市場に影響しないかなとは思っていましたが、プレーンな空色一色の定番のものでさえすでに以前の2倍で売られています。
ザ・ターコイズといえばスリーピングビューティ。
値段もお手軽なものが多いというイメージのスリーピングビューティでしたが、今後はそうじゃなくなってきますよ。
以前キングマン鉱山のブログでも少し触れましたが、ターコイズは銅や金に比べるとちっぽけな副産物。


こんなブルー!!!の入手困難なものは現在いくらになっているんでしょうか。。。
というわけで、すでに2年目にして値段急上昇。今後どうなるのか見もののスリーピングビューティです。

ビズビー、インレイウォッチ、チャールストン

Donovan Cadmanにオーダーしたシンプルなハイグレードビズビーの作品がアップされました!



他にもリング、バングルそれぞれ5点あります!
こちらから。。。
そしてこちらもオーダー分。
Edward&Patricia Becentiのバングルウォッチ。



インレイのバングルウォッチって、そういえば見たことがない・・・と思ってできあがったこの作品。
取扱いには注意ですが、高級感あふれる非常にステキな仕上がりになりました。
他にも全部で8点入荷です!こちらから。。
そしてそして、待ってました!Charleston Lewis
メンズを中心にホピのアーティストの中でも絶大な人気を誇るチャールストンルイス。
色々な事情でなかなか作ってくれず、首を長ーくして待ちました!



デザインのセンス、使っているシルバーの厚み、カッティングの細かさ、やはり人気のアーティストです。
他にもペンダントの新デザイン!

Gary 渾身の一点もの。

おじいちゃんになって、なんだか最近気合いの入っているGary Reeves
久々にたっぷりと石をセットしてもらって、渾身の作品ができあがっています。

ビズビーの特大クロス。

古い感じがたまらない。これ、石をピック&セットするのにかなり苦労しました。
オールドパージャンのバングル。

ビズビーの幅広バングル。
やはり、スタンプワーク×オールドスタイルの組み合わせはGaryならではの味で、ずっと人気のアーティストでいる理由がわかります。
このキーチェーンもすばらしい出来栄え。

そして昨日オーダーしていたこのペンダントたちができあがりました。


キャリコレイク

キャンデラリア

ランダーブルーです。
さすがハイグレードの石だと気合いが違います。

暑い毎日!

ここの所、100F(38度)越えの毎日が続いてます!!

日本のように湿気がないからいいんですが、日差しが痛い。。。
実はインディアンの人って焼けやすいのですぐ黒くなってしまうみたいで、男の人でも真っ黒にはなりたくないといって日焼け止めを塗っている人を結構見かけます。
さてさて、先週末はホピの村で大きなレインダンスがありました。
このレインダンスは一般的にも公開されているもので、たくさんのアーティストからお誘いを受けたし、なんといっても大好きなロングヘアーのダンスなので久々に行ってきました。
ダンスやセレモニーだけでなくホピの村が、写真、イラスト描写などが禁止されています。
まずはBerraTawahongvaのおうちで腹ごしらえ。
写真を撮っちゃいけないと思ってカメラを持ってこず、Berra家が撮れずにしくじりましたが、実はBerraさん、数年前に自宅が火事で全焼してしまったんです。
小さなトレーラーハウスに移った今はキッチンの横の2メートル四方ぐらいのスペースで作業をして、それにはびっくりしました。
やはり、才能のあるアーティストってすばらしいです。
トウモロコシとポークのシチュー&手作りパンをいただき、ダンスを見に行きました。
レインダンス、雨を祈り、作物の恵みに感謝する儀式。
カチナは本当は数を数えてはいけないそうなんですが、(Clifton Mowaが言うには150体ぐらい)のロングヘアーカチナが踊っていました。
圧巻!
たくさんのアーティストも参加していたようです。
ダンスが終わった後、カチナ達に供えられた果物や食べ物などがお年寄りや家族に振り分けられるのですが、屋根にのぼっていた我々に降りてくるように言っているカチナがいて、Berraの言うままについていくと、カチナからありがたいおすそ分けをいただきました。
こうやって人と繋がってこられてよかったなと思う瞬間でした。

カチナチーフ(カチナダンスの儀式の中でのリーダー)も務めることがあるBerra、改めてカチナとホピライフに刺激を受けました。
たくさんのアーティストが参加していた今回のダンス、実はマライカでも扱っているあるアーティストがカチナチーフだったんです。老若男女問わず参加する儀式は、(意味は全然違いますが)日本の盆踊りを思い出させました。
ロングヘアーが踊って、キヴァに戻った後は道化師役のマッドヘッドが余興!?みたいのをやって人々を笑わせていました。

ジュエリーに刻まれたマッドヘッド。

最近の日常

先週末はローカルなブルライディングに行ってきました。
VIP!と言ってチケットをもらったわりには、柵が近すぎてVIPよりも普通の観覧席からのほうが見やすかったというのが残念でした。

ずらーっと並んだライダーたち。
暴れ馬に8秒以上乗れればポイントがつき、アメリカはもちろん、メキシコやブラジルなどでも大きな競技でプロもある競技です。
毎年そのプロ大会を見に行くのですが、今年は見にいけなかったので久々の観覧。
が、ローカル大会。
20人以上いる中で1人しかポイントがついた選手がいませんでした。残念!!
これから夏に向けて、本格的なロデオシーズンです。
こちらは、NM州ギャラップの大好きなメキシカンレストラン。
特に朝食が人気で、9時前には行列ができていることも多々。

そして先日、同じ町でSteve Arviso氏と行った歴史のあるEl Ranchoというレストランにて、有名人に遭遇。

Alice Cooper
超有名なロックスター!!!
(ステージではメイクありなので、わからないかもしれません。)
メタリカやACDCなどのロックスターと並ぶ超有名人だそうです。疎い私は、記念撮影を撮るほうでしたが・・・・。
そんな最近でした。
ここのところいろいろな訪問が多くて、差し入れもいただいたりしています!!感激です。
脂っこいものの好きなアメリカ人ですが、実は日清やまるちゃんのクラシックなカップラーメンになれている彼らには、日本の味を追求したようなカップラーメンはオイリーすぎてびっくりみたいです。


日本の味が恋しくなってくる時期です。

Philander Begay

Philander Begayの商品が少しそろってきました!!

Philander Begayについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1982年アリゾナ州に生まれたフィランダービゲイ。2000年からジュエリー製作をスタートした若手アーティストでありながら、デザインセンスと技術で一躍有名アーティストとなりました。トゥファキャストで有名なDarrell Begayのいとこにあたり、彼からトゥファキャストを学び、そこからインレイワークやストーンワークなど様々な手法に挑戦しています。ホピやナバホ族の伝統的なデザインを刻んだトゥファキャストの作品の精度はすばらしく、ジュエリーショーでも様々な賞をすでに獲得し様々なギャラリーから引っ張りだこの人気アーティストです。
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若手作家の中では、ずば抜けた才能とデザインセンスをもつアーティストです。
3月のジュエリーショーでも、コンチョベルトで賞をとっていました。
インレイ、ストーンワーク、キャスト、様々な手法を組み合わせた商品をさらっと見せる彼の技量には毎回驚かされるばかり。
シンプルなラインのような作品も、

細かい絵画のような作品も、

それぞれにフィランダーの徹底したこだわりが感じられる作品ばかりです。
独特なファンキーさとワイルドさのある性格は、まさに若き芸術家!
今後もどんな作品を生み出してくれるのか、楽しみなアーティストです。
新商品はこちら★★

Alex Sanchez揃いました。

以前ブログでご紹介した、新アーティストAlex Sanchez
ペンダント、バングル、リング、イヤリングといろいろ揃いましたのでチェックしてみてください。
通常のオーバーレイよりも、厚いシルバーを使うアレックス。
バングルは、特にその厚みと重みを感じられて、さらにモチーフがたくさん盛り込まれているのでオススメです。

古いペトログリフ(岩絵)は、ホピ、ズニ、ナバホのリザベーションいろいろなところに見られます。
そのモチーフを使った彼のジュエリー。
ハンド(手)

ドラゴンフライ(トンボ)

ウォーター(水)

ヒューマン(人)

スター(星)

4ディレクション(4方向)


などなど
見た目だけでもステキですが、こうやって込められた意味をみると改めて、インディアンジュエリーの価値を感じます。
Alexの商品はこちらから。

ドレスアップ。

アメリカの学校の5月=日本の3月。
卒業式シーズン!です。
Becenti夫妻は、オーダー納品の際に家族総出でドレスアップ!!
ちなみに今は時計をオーダー中!
娘さんの卒業式です。

こんな風にドレスアップ。美しいですね。
ナジャネックレス、リング、ブレスレット、コンチョベルトが基本。
男性も、コンチョベルト、ボウガード、ボロタイやネックレスなどをします。
日本の着物と同じような感覚でしょうか。。。
スーツやドレスを着る人もいれば、伝統的なドレスを着る人もいますが、やはりジュエリーはドレスアップに欠かせません。
旦那さんのEdward、自分はドレスアップしていないからと写真をかなり恥ずかしがってましたが、せっかくなので家族写真も。

とても高校を卒業する子供がいるとは思えないご夫婦です。
以前知り合いの娘さんのセレモニーに参加させてもらったときも、こんな感じでドレスアップ。セレモニーの一環、コーンの粉をひいているところです。


今年はHerman Smithの娘さんが高校卒業だそうで、一生懸命コンチョなど一式ジュエリーを作っていました。
こういうときのために、多くの家庭がジュエリーを持っていますが、銀の値段や経済状況などでジュエリーを手放してしまったり、借りるだけの家庭も今では多くなっているそうです。
実はこんなジュエリーの本場の町でも、中国製や海外製のジュエリーがたくさん出回っていて、お金がないインディアンのみなさんは安いからと、そういうジュエリーをしている人たちがかなり多いです。はたまた、せっかくいいジュエリーがあったとしても、売って現金にしてしまいたい!という人も多く、本当の全身とらでぃっしょなる!!!!な人たちは儀式でもほとんど見かけることができなくなっています。
お金に変えられないインディアンの誇り、そのジュエリーやドレスにかけられた時間と価値をぜひ守ってほしいなー、そういう文化は途絶えてほしくないなーと思いました。

ロングヘアーカチナの話

ホピ族のモチーフとしてお馴染みのロングヘアーカチナ
こんな感じで、ジュエリーにも様々使われています。個人的にも大好きな、ホピ、ズニで一年中様々な儀式に登場する代表的なカチナです。

カチナ作家に、ロングヘアーカチナについて教えてもらいました。
長いあごひげと髪の毛が天まで届き、雨を降らせる雨の神様でもあり、雨=作物が育つ=生命の源ということでとても重要な役割をもつカチナ。
儀式に登場するときは、いつも1対ではなく、何体かの団体様で登場します。

顔の青は、ブルースカイ、顔の下の色はレインボー、虹の象徴。
ひげに付く3つの羽は、ジュエリーにも出てくる、祈りの羽です。

髪には、絶対に4つの白い羽と1つの大きい羽が付いているんだそうです。
4つの羽は、4ディレクション(東西南北、季節、命などを表した4方向)を表すとともに、とうもろこしも表していて、トップについている大きい羽はトウモロコシの先の花粉のついたふわふわした部分を表しているそうです。
カチナのドレスには、雨雲が刻まれた手織りのドレスが用いられます。
このカチナが手に持っているのは、豆のスプラウト。
作物を育てることができない冬の間、なんと地下のキヴァの中で豆が育てられているんだそうです!
そして、キヴァはホピの儀式をおこなう場所として有名ですが、地下から外の世界に出るキヴァは

実はグランドキャニオンの底の第三の世界から出てきたと言われるホピの人々が第四の世界である現在にたどり着いたことを意味しているそうです。
カチナ達は、キヴァを出入りするときは絶対に梯子をつかって出入りするとか。
壮大なお話です。
カチナで検索するといろんなカチナのジュエリーが出てきますよ。