イースターの街

今日はアメリカではイースター。キリスト教でいう、復活祭の日です。
家族みんなで集まり、子供たちは庭に隠されたイースター・エッグ(プラスチックの卵にお菓子や小銭を入れたもの)を探す、というのが、ここニューメキシコ周辺のイースターの祝い方。
なんだか楽しそうだし、街にでも出てみようか?
ってことでやってきました、近くの街のダウンタウン。

・ ・・・・・・
誰もいないじゃないの!!!
それもそのはず、日本で言ったらお盆なので、軒並み個人店はCLOSE。
そうですよねー。休みますよねそりゃ。
私だってそりゃ休みます。
でも、いつもは人がいっぱいでちょっと写真が撮りにくいダウンタウン、
この機会にパパラッチしてしまおうでないの!!(めげない)
このあたりはルート66という、古き良きアメリカを象徴する道路が走っていて、アメリカでももうほとんど見られない、古き良き街並みが残っているところ。

屋根のおじさん;「まいど!らっしゃい!」
ルート66の看板娘のおじさん。
昔は手になんか持ってたっぽいところが泣かせます。
この映画館のあたりは、100年前の建物をそのまま使っていたりして、まさにオールドアメリカンそのままの雰囲気。


日本でいったら、3丁目の夕日的なノスタルジーを感じる街なんでしょうねー
隣は、壁に描かれたイェイ(ナバホの精霊)がキュートなカフェ!
なんだか街路樹の根元にも、ココペリがいたりしてたまりません

そして何より、このあたりは壁画がいっぱいあって、それも見どころのひとつ。
この街は居留地に近く、インディアンジュエリーのお店もいっぱいなので、ネイティブアメリカンにちなんだ壁画がいっぱい描かれています。



メキシコの街みたいですねー!
壁画フェチ(?)の私にはたまりません

角の楽器屋さんにも壁画がばっちり。
寄って撮ってみると、


なんだか、壁画の左上の部分に、日本近辺の地図が書かれています。
兵隊さんのような絵も。
文章を読むに、どうも、ナバホのコードトーカーについての壁画のようです。
第二次世界大戦中、ナバホ族の人々が伝令兵として従軍していたのを、ナバホコードトーカーといいます。
ナバホ語は発音が難しいうえ、文献なども無かったので、暗号をナバホ語で伝達すれば、解読が非常に困難だったんですね。
そのために、たくさんのナバホ族が、サイパンやグアム、硫黄島、沖縄などに従軍していました。
(「ウィンドトーカーズ」っていう映画がありましたねー)
今でも、ナバホの先人たちの勇敢さを語り継ぐ碑などが各地にあります。
こんなところで日本の地図を見るとは・・・と、なんだか不思議な気持ち。
お、また素敵な街路樹カバー(?)発見!

・・・って、さっきのココペリを切り取った本体のほうでないの(笑)
しっかり活用してます
そんな誰もいないイースターの町でした。

イースター用のお花の十字架。素敵です