ズニいろいろ

このところ、急に寒くなってきたニューメキシコ。
赤にはなりませんが、黄色の紅葉がちらほら。
すでにまきストーブを使っている家庭も多いようです。
ここのところブログの更新が遅れてまして・・・すみません!
その分!?たくさん新しいジュエリーが入っていますので、オンラインショップチェックしてみてくださいね。
最近、とてもいろいろなズニの作家さんの作品を仕入れています。
ズニ族は、「母方の家系の作風を受け継ぐ」という伝統があり、
結婚したら奥さんの家庭の作風のジュエリーを夫婦で作ります。
なので、夫婦連名の刻印が多いんですね。
サンフェイスをずーっと作ってきた家系は、ずっとサンフェイスを作り続け、レインボーマンを作ってきた家系は、ずーっとレインボーマンを作り続ける。
作家の名前はみんな長くて覚えにくいのですが、ここは奥さんの家系がニードルポイントをやってきたから似た作風なんだな-とか、血縁関係がわかったりして結構奥深いです。
本日の仕入れの一部

↓この夫婦の作品はとっても特徴的。
コレクションとしていろいろな動物を集めている方も多いです。

ココペリ、バッファローなど今までにないものも仕入れています!

この作家、ひげが立派です。

秋も深まる日本、皆さん風邪などひいていませんか?
四季が五感で感じられる日本。
この時期になると無性に日本が恋しくなります。
…といっても私はなんですけど。焼さんまが食べたい!!
さて、今回はLeonard Nezの新入荷のお知らせです。
ナバホ族のオーバーレイといえばこの作家!
厚みのあるシルバーでとても精巧なカッティングワークが魅力です。ナバホ族アーティストの中でも群を抜いたこの仕上がり!!
鏡面磨きされたシルバーとしっかり燻しのきいたモノトーンのコントラストは非常に美しく、石の美しさを引き立てています。

69000円
ハイグレードのターコイズものが欲しい…
さりげなくつけられて、でもよくあるパターンは嫌だし…
おまかせください!!
こちらLeonard Nezのペンダントなんぞ、
いかがでしょうか?!

なかなかありそうでないボリューム感と洗練されたデザインセンスはホントおススメです。
大切な方への贈り物としても自信を持っておススメいたします。
見た目はワイルドなカーボーイといった雰囲気のレオナルド。
結構ファミリーガイな一面もあり、子供を連れて訪ねてくる事が多いです。ローピング(カーボーイのスポーツ)をやるのでトラックで馬を連れてくる事も。
なのに(?!)
見かけとは反してシルバースミスの一面は至って繊細です。
実は彼、利き手の親指を過去に負傷してなくしています。
なんですが、そんな事を感じさせない完璧なカッティングワーク!
聞けばデザインのイメージは色んなところから湧き出るのだとか。
家族と触れ合っている時、神に祈りを捧げてる時…
まるで神様がささやくように突然流れ込んでくるイメージが彼のデザインソースだと言います。
マライカではとっておきのハイグレードのターコイズで彼にオーダーをかけています!
ぜひチェックしてみてください。
レオナルド・ネズのジュエリーはこちらから→★★★
ちなみに…
こちら超レア!!
わずかにしか産出されなかったグリーンのナンバーエイトです。上の写真と同じ鉱山なんて信じられます?!
名工にのみ、ちょこちょこオーダーしていきます。

63000円

芸術の秋ですね!

早いもんで、もうすっかり秋ですね!!
こちらの山も日々紅葉してきています。
紅葉っていっても葉が赤くなるにではなくて、黄色くなるのがこちらの紅葉。
美しいには変わりがありません。
さて、本日はちょっと前に素敵なブレスレットが入荷したばかりの作家、Norbert Peshlakaiの御紹介です。
何を隠そう…I♡Norbertという程に個人的に惚れ込んでいる作家さんです。
彼のその芸術的センスにはいつもやられてしまいます。
一見地味なんですけどね、その奥深いスタンプワークとシルエットのこだわりを感じ取れるともう♡アウト♡です!
彼のジュエリーで有名なのが彼独自の象形文字!
アルファベット一個ずつに意味をもったスタンプがあるのです。
はい、こちらがそのスタンプ。

そしてその意味!

なかなかニクイ作家で、実は作品に一言メッセージが込められていたりします。↓デザイン考案中

そうでない場合も、
まるで絵本のように、ほのぼのとした物語性を感じるスタンプワークが施されています。
タイトルなんかも実はついてたりして!
この新作のブレスレットのタイトルは『クマを追って』
野原を逃げるクマを矢が追って…

逆サイドには追っている人が乗る馬の蹄鉄が!

このイメージがどこからくるのかというと、休日は自転車に乗って近くの山に遊びにいきハイキングをしているのだとか。
彼の見た美しいもの、素敵なものがジュエリーに描かれているのですね。
また、彼のジュエリーでぜひ注目してほしいのがその質感
それを作っているのがこのハンマーコレクション。

このハンマーで表面を叩き、表面を様々な風合いを出しています。
時に渋く、時に柔らかく、うっとりさせられます。

さてさて、そんな彼、どんな作家なのかというと…
彼の工房にある肖像画。
ナバホ族の伝統的な帽子がトレードマークです。

ほんとマイペースな作家さんなのですが、彼の周りには
こだわりが溢れていて人としてとても魅力的な人です。
アートショーに出す彼のブースもとっても個性的で素敵。

彼のアート、ぜひお手にとってご覧になってみてください!
ただものじゃない事、わかって頂けると思います。
彼のジュエリーはこちらから→★★★
もちろん!ノーバートの象形文字を使ったカスタムオーダーもお待ちしております!!

ホピの傑作&ズニの女性アーティスト

今日はホピの中でもトップクラスのアーティスト2人の作品のご紹介。
まずは、Berra Tawahongva
気さくでとても信仰心の強いベラ。
デザインセンスは本当にホピのアーティストの中でもナンバーワンだと思います。
ホピ好きのお客様で、ベラの技術が一番ホピの中ですごいと思うと言っていた方もいました。
アーティストそれぞれ作品の特徴があり、それぞれ素晴らしいところがあるから何とも比べられないんですけどね。
信仰心がつよく、ホピの伝統をすごくよく知っているアーティストだからこそ描き出せるこのデザイン。
今回は、語り継がれているホピの神話を一つのシルバーに描き出した素晴らしい作品たち5点を仕入れることができました。
すべての作品にタイトルがあり、込められた意味があります。

技術に関して言えば彼の細かいデザインのカッティングは、とってもなめらかに仕上げられているのが特徴。
大きな作品をたくさん制作するベラは、重くなりすぎないようにオーバーレイにする土台に薄めのシルバーを使っています。
表面のエングレービングと呼ばれる削りが、デザインにより立体感を持たせています。
ベラの作品は、ホピを愛する人にはぜひ手に入れてほしい作品です。
こちらから、その素晴らしさを感じて見てください。→→
そして隠れた天才Benett Kagenvema
細かいカッティングで描き出す絵画のような作品が素晴らしいです。
この細さの中に描き出すカチナ!!

米粒に絵を描く作家さんを思い出させます。。。
寡黙で無口なベネット。
ハンティング(狩り)やホピのカチナを描いた作品が多く、彼の作品にも立体感、躍動感を持たせるための細かいエングレービングが施されています。

毎回毎回、彼の作品には本当に脱帽します。→→
そんなホピ族の巨匠と呼ばれる、Jason Takala、来日中
初めての日本を楽しんでいただけてるかな!?
そして、ズニの人気女性アーティストの作品もたくさん入荷中。

以前少し仕入れてすぐ売り切れてしまい、その後のオーダーからだいぶ時間が経っての入荷になりました。
自然の素材を使ったやさしい色合いはインディアンジュエリーの魅力をとても感じられる作品です。

季節を問わず使っていただけるのも特徴。
こちらにたくさん入荷してます→→

ファーストネーション、スティーブイエローホース…。

ここ最近、急に寒くなってきたニューメキシコ。
風邪がものすごく流行ってます。
今朝は寒くて、まきストーブを使いました!!!
もう9月、秋ですね~。
さて、更新が少し滞ってましたがその間にたくさんの新しいジュエリー、入荷してます。
まずはSteve Yellowhorse
ナバホ族とフランス人のハーフである父をもつため、見た目は、普通の白人さん!という感じのスティーブ。
彼のジュエリーデザインの特徴は、
「本で見たものではなく、自然からとったデザインや模様を使う」こと。
ターコイズのコレクターでもあるため、たくさんのハイグレードターコイズとマッチしたシンプルなデザインがとても身につけやすいジュエリーで女性にも人気のある作家です。


贈り物にもおススメですよ。刻印に馬が使われているのもステキ。
全部で10点入荷。
こちらから→→
そしてついに登場、ファーストネーションのアーティスト。
Terrence Cambell

“ファーストネーション、スティーブイエローホース…。” の続きを読む

なんて素敵な話なのでしょう!

こちらホピのカチナドール作家JOHN POLEAHLAの作品。
その名も『EAGLE BOY』!!

この作家さん実に素晴らしいカチナを作るのですが、ショーに出たことがないのでまだ日本では無名に近い人です。
ほんと惜しい!!
色使い、センス、ともに申し分ない作家さんです!
この作家さんはいつもカチナの興味深い話を聞かせてくれるんですが、今回のイーグルボーイ、これがまた素敵なんですよ。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
むかしむかしあるところに男の子がいました。
男の子はイーグルに出会い、やがてそのイーグルと恋に落ちました。
そんな男の子に周りの大人たちは“イーグルと仲良くしてはいけない、もう会うのをやめなさい。”といったそうです。
ショックを受けた男の子は高台にあるホピ村から身を投げたそうです。
するとどうでしょう、男の子は落ちてゆく中でイーグルへと変身し、迎えに来たイーグルと仲良く去っていったんだそうな!
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ワ~オ!なんとロマンチックな恋のお話でしょう!
実はカチナには一個ずつストーリーがあるんです。
そんな物語を紐解いてみるとますますカチナへの愛が深まる気がします。
ホピのジュエリーの中にもカチナは散りばめられていますので、探してみてくださいね。
さてさて、
こちら元カチナドール作家にしてペインターだった“先生”こと、
JASON TAKALA!

初来日に向けて慌しくも楽しみにしているご様子です。
最後の追い上げでジュエリーを熱心に作られています。
デモンストレーション当日はネット未掲載のジュエリーもありますよ!指折り、是非是非お楽しみに★

今年もこの季節…

先日までインディアンの街ギャラップでは
“Gallup Inter- Tribal Indian Ceremonial”
という全米のインディアンが集まりダンスやパレードを行うお祭り週間でした。
ルート66の通る街といえど普段は寂れた感の否めないこの街ですが、この時ばかりは各地のインディアンが集り観光客も遊びにくるので賑わっています。

アーティストもこのセレモニアルのイベントの一つ、アートコンテストにジュエリーなどを出展する為に大忙しです。
去年はアーロン・アンダーソンがリボンを欲しいがままに受賞し、彼の一人舞台の印象がありましたが…
今年の主役はハリソン・ジムでした!
ナジャネックレスからブレスからイヤリングまで、ざっと数えても
5個はリボンを取っていたのではないでしょうか?!
ハリソンといえば…

『ナバホの伝統的な住居“ホーガン”の中で昔ながらの製法にこだわり生真面目にジュエリー製作をする職人』
それが彼の工房を訪れた時の印象です。
厚みのあるシルバー使いと左右対称なスタンプ、こぎれいに
まとめた重厚感あるオールドスタイルを得意としています。

こだわりが結構あって、
オーダーした石を削って勝手に整形しなおしちゃったり…
頼んだデザインではないもの作っちゃったり…
なんてバイヤー泣かせな一面もあるのですが、
それもこれも彼の中で自分の作品作りというのにこだわってるから、というのがわかります。
彼のジュエリーの大きな特徴でもあるのが
シルバープレートから作っているという点です。
シルバーのスクラップを溶かし、熱しながらハンマーで叩いて、さらに手動のローラーで伸ばして…
大抵どのアーティストもシルバープレートはサプライ屋で買ってくるのが主流です。なので一から作るアーティストはかなり珍しい!
当然製作時間もかかるわけで、彼にとって一日一個作れた!なんて日もザラなんです。
“一個一魂”だからこそ自分の納得できないモノは作りたくないんですね。
彼のジュエリーの裏を見ると何回も叩いて伸ばした跡が感じとれ、作っている時のライブ感すら感じます。

最近のショーではハリソンのような真面目なオールドスタイルが受賞する事はほとんど稀で、大体斬新で目立つコンテンポラリースタイルの受賞ばかりでした。
なのでこうした風潮の中でオールドスタイルが陽の目をみるのはほんとに嬉しい!!シンプルなデザインであっても郡を抜く何かがちゃんとあるんですね。
ちなみに…
アイリッシュの血が入ったハリソンはガタイがよく、ケンカしたら右に出るもんはいないんじゃないか?!ってなぐらい見た目に凄味があるんですが、地元で人気のドーナツ屋でお茶してるところを結構見かけたりします(笑)
ハリソンのジュエリーが気になった方はこちらから→★★★
その他受賞した、マライカでもお馴染み!!アーティスト
・Lyndon Tsosie
・Donovan Cadman
・Arnold Goodluck
・Aaron Anderson
・Sunshine Reeves
・Lee Begay
・Gerald Lomaventema
・Steve Larance
・Joe And Angie Reano

Lucion Koinva 新入荷!!

人気アーティストのポピ族Lucion Koinvaの商品が入荷しています。
Lucion Koinvaといえば可愛いアニマルモチーフが人気!
細かな模様も正確で完成度の高い作品を作るアーティストです。
リーズナブルなので初心者さんにもオススメ!!
まずはこちら、亀モチーフのリング!
亀は「自制心」「創造の源」の意味があり一説では
大地に見立てた甲羅を背負って歩く姿から母なる大地の象徴といわれています。
ちなみにホピズニナバホそれぞれが「父なる空、母なる大地」という言葉を
教えられて育ち、空の太陽と大地の山は彼らの親でもあるという事です。

そして、こちらはスパイダーのリング!!
スパイダーは「創造力」「独創性」を意味し
ホピの伝説では、クモは赤土と自分の出す糸とを混ぜあわせて人間を作ったと云われています。

こちらは人気モチーフ、ココペリのリング!!
ココペリが笛を吹いて踊ると、雨が降り作物の恵みにつながると信じられています。
またココペリの笛の音が聞こえると村の人々は一晩中歌い、踊り明かし、
翌朝村の若い娘たち皆に子供ができていた、なんてビックリ説もあります。
どちらにせよ幸せを運んで来てくれる精霊であることに間違いないようですね。

そしてサイドは水と羽となっています。
羽は昔、祈る時に地面にさして祈ったことから
空からの信者であり様々な儀式に使われます。

ペンダントは、サンフェイスと亀の
リバーシブルです!!
インディアンにとって太陽とは神であり「生命の起源」「温かさ」「成長」を表します。
小振りで使いやすくオススメです!


その他のモチーフもあります!
Lucion Koinvaの新入荷はこちら→★★★

オススメGaryReeves新入荷~!!

最近のニューメキシコはレインシーズンという事もあり、雨が多いです!
雨雲が迫ってきたと思ったら突然、大粒の雨と雷がヒドイです。
雷が落ちた話もチラホラ…
昨日も突然の雨!!近くの野原が濁流のように激しく大変な事になっていました。

本日は新入荷のご紹介です~!!
こちら、大人気アーティストGaryReevesの
ハイグレード#8ターコイズを使ったペンダントです。
そしてこの古いリバティーコインとGaryの深いスタンプが、とてもいい味出してます。

こちらはビズビー!!

コインなので裏側も模様があります。

どちらもオールド感たっぷりのカッコいい仕上がりです。
そしてこちらは…
厚みのあるペンダント!!
そして人気モチーフのスワスティカ!!

この卍はナバホ族ではとても幸福な意味があります。
LEFE・LIGHT・LOVE・GOOD LUCK
の頭文字の4つのLが重なり合って出来ているともいわれています。
お守りにもオススメです。
最近、散髪してスッキリしたGary!!
精力的に頑張っています。
GaryReeves新入荷商品はこちら→★★★

暑くなってきましたね!!

こっちの子供達はついに夏休み突入!!
今月から八月まで続くながーい夏休み。
訪れるアーティスト達も子供連れが多いです。
↓あらあら…こんなところで熟睡中

さすがにこちらでも家で子供達を持て余すのか、学校では映画やらプールなど子供達の喜ぶ特別カリキュラムが組まれているようです。
さて、そろそろ夏休みの予定を考え始める頃でしょうか…?!
海外に行くもよし、国内で涼むもよし、
そしてそして…
インディアンジュエリーのアーティストに生で会う!!っていうのもありなのでは!!
はるばる飛行機で13時間、
南西部アリゾナ州よりWes Willie氏来日です。

徹底的に石にこだわり、良質な素材しか使わず、360度計算されて作られるウェズのジュエリーはまさに美術品そのもの。美しくて溜息がでます。
時にホピの巨匠チャールズ・ロロマと比較されるほどの完璧な完成度です。
ウェズのジュエリーはコチラから→★★★
スカルプチュアインレイと言われる立体的で斬新なデザインのインレイを得意としたコンテンポラリーなもの。そしてトゥーファキャスト(石の型)を使ったワイルドなオールドスタイルのもの。幅広くこなし、表現の幅を広げています。
〝自分は溶接を仕事としていたからね、シルバーなどの貴金属の扱い、火の扱いはお手のもんだよ〟
そんな風に気さく語るウェズですが、作ってる時の顔はまさに真剣勝負。

情熱大陸風に聞いてみました。
『あなたにとってジュエリーとは?』
〝趣味が高じて始まったシルバースミスの人生、
ジュエリーが私の人生を作っているんだ…〟

そんな風にジュエリーへの熱い想いを語り始めたウェズは最後に〝ジュエリーは私の人生そのものだね。〟といって話をしめくくりました。
彼のジュエリーへの情熱は商品をお手にとってもらえれば必ず感じとってもらえるかと思います。
どっしりとした迫力のある重厚感を品は一生モノのジュエリーになること間違えなし!
是非この機会にお越しください!!
詳細はコチラ→★★★