サントドミンゴの素敵な時間

先日サントドミンゴで「Feast」というお祭りがありました。
女達が腕をふるってテーブルいっぱいの御馳走を作り大盤振る舞い!男達は馬に乗って様々な伝統競技に大奮闘!
写真は御法度なこの伝統行事ですが、雰囲気は和気あいあいとしていてサントドミンゴの村を挙げた大運動会といった感じ。
老若男女走る走る。
なんとも長閑なイベントに私達もCalvin Lovatoの家族と一緒に見物させてもらいました。
観戦中、山ほど配られる果物とお菓子の嵐。ありがたくサントドミンゴのパンと一緒にお土産にもらってきました!
サントドミンゴ族はスパニッシュの入植により、独自の文化とスペインの文化が混ざったとてもユニークな伝統を持っています。
家にはマリア像の祭壇があったり、名前がスパニッシュだったり。でも同時にサントドミンゴの伝統も残っていて、儀式ではカチナが踊り、人々の衣装はまさにプエブロの装い。

以前Calvinは
『自分達はスパニッシュと戦うのではなく、共に生きることを選んだんだ。』
と話してくれました。
簡単には語れない歴史も勿論あるんだろうけれど、そういう風にサントドミンゴの人の口から聞けてなんだか心温まりました。

サントドミンゴと言えば〝ヒシネックレス〟が伝統的なジュエリーですよね。
最近はフィリピン産や中国産のビーズが手頃な価格で出回っていますが、今でもちゃんと貝や石を削って作る作家もいます。

こちらMartin Lovatoさん。(思わず熱がこもったこの形相!)
今のように機械がない時代はこんな火を起こすような器具を使って穴をあけていたんだそう。
そして石の上で転がして形を形成していたんだとか。
アンビリーバボー!

また、こちらが↑ヒシネックレスに続くサントドミンゴ族お馴染みのオールナチュラルなインレイのジュエリー!
なんとブレスのカーブまで貝の湾曲を利用して作ってます。
細かい石や貝を接着剤で土台に固めて行くわけですが、

今はこんな便利な注射器に入った接着剤を糊として使用していますが、昔は松脂(マツヤニ)を使っていたんだそうです。
昔に比べてだいぶ製法も近代化してきていますが、それでも変わらないのは四季を感じさせるナチュラルな色彩感覚。
素朴で温もりのあるジュエリーはまるでサントドミンゴの人々の気質が入っているようで、
やっぱりサントドミンゴのジュエリーっていいよね~!!って思ってしまう訳なんですね~。。。

水の季節。

3月、4月、5月は風の季節。
風の強い毎日が続いていましたが、季節の変わり目なんでしょうか、ここのところ雪や雨が降ることが多いです。今朝も雪が積もっていました。
ミシシッピ川の洪水の被害もものすごく、津波、洪水、地震と自然災害が続くこの頃に伝統的な信仰をもつナバホやズニ、ホピの人々は毎日様々なことのために祈りをささげています。
そんな悪天候の中、バイカーは例年よりも少ないものの、集合していました。

戦争で戦ったベテランたちが参加し、戦没者への祈りをささげるダンスを踊っていました。

今日は雨雲がズニの村のほうにありました。
レインダンスと呼ばれる、雨乞いのためのダンスをしきりに踊っていたからでしょうか。
種まきをしたズニの畑に恵みの雨が降ることを祈って。

バイカーさん達の季節。

今日も夕方から雪が降り始めました。
本当は今日からバイカーたちのイベントが始まる予定なのですが、
風がとても強くおまけにものすごく寒いので、どうなることやら。
本当は、アメリカではおなじみツーリングの季節なのです。
でもたまに急激に寒くなったりするのでバイカーたちは皮ジャンが欠かせません。
そして、ハーレーやインディアンなど数々のすばらしいバイクにまたがった大きな体のバイカーたちにも、インディアンジュエリーの人気は高いです。
特にザ!インディアンジュエリーという感じのドーンとしたアイテム。
日本でも、たくさんのバイカーたちのイベントがあると聞きました。
友達も連休中、ツーリングに行ったとか。
バイカーたちに人気のゴツめのターコイズアイテムは皮のアイテムにもとても相性がいいですよ★
明日は、「戦争で亡くなった人たちをしのぶために走る」イベント。アメリカを横断していく、非常に大きなバイカーたちのイベントです。
たくさんのバイカーたちがジュエリーを身につけている姿が見られるといいです。

まさかの。

本日は、朝起きたら雪が積もっていました!
まさかの。5月の雪。

最近はとても暖かくなって、動物たちが活動をし始めたと思っていたのに。
緑が多くなってきたので、馬や牛たちがいたるところに出てきて、運転がキケンな最近でした。
↓たくさんの馬が横切り、すすめない!の図。

ナバホのリザベーションでは、馬や牛、羊がよく現れます。
ズニのリザベーションでは、鹿がよく現れます。
ホピのリザベーションでは、うさぎやプレーリードッグがよく現れます。
馬や牛、鹿はぶつかると動物ではなく車のほうが負傷するので、運転には要注意です。
「鹿に衝突し、車は凹んだけど鹿は何ともなく走り去って行った」というのはよく聞く話。
Kevin TakaraGerald Lomaventemaなど農業をやっている方々は、先週種まきをしたと言っていました。
寒すぎてないことを祈ります。
寒すぎたり、暖かすぎたりで気候が読みにくいニューメキシコ州、アリゾナ州はとても農業の難しい地域です。
一日中雨が降り続いていた今日、こんなに雨がちゃんと降ったのを見たのはこちらにきて初めてのような気がします。恵みの雨!
「今日はなんだか日本の天気みたい!」と言ったらDon Dewa氏に日本はいいなーとうらやましがられましたよ。
日本も梅雨の季節ですね。
インディアンの気持ちで、雨が降ってもハッピーな日を過ごせたらいいですね。
↓子供も、しっかりジュエリーを身につけていますよ☆
カメラを向けたら変な顔しました。

たくさんの部隊、活躍中。

こちらでは、毎日ニュースにかじりついています。
アメリカ、ロシア、中国…たくさんの国からの部隊が活躍していると聞き、本当にありがたく心強く思います。
無力ですが、アーティストたちと募金活動を始めました。
日本のみなさま、本当にがんばってください!!
あるアーティストが、
「神様がこんな震災を日本を選んで起こしたのは、日本はすぐに立ち直れるとわかっているからだ。」と言っていました。
こんなときだからこそ、ブログは前向きに!!
みなさま、お忘れかもしれません、ホワイトデー。
女性に人気のインレイのジュエリーなんかをさりげなく贈ってあげたりしたら、素敵な日になること間違いなしですよ。
さてニューメキシコでは今週末からサマータイムが適用されています。
夏が近づいてます。ターコイズの季節です!!!
こちらもかなり暖かくなってきましたが、気温差が激しくまだ夜はまきストーブにお世話になってます。
火を焚くのもだいぶ慣れてきました~。
そんな夏に向けて、こちらではターコイズネックレスやシンプルなブルーのターコイズのペンダントを着々とオーダー中。
シルバーの値段高騰中の中、アーティストのみなさん必死にがんばってくれています。
5月の連休前には届けられますように★
さて、以前アリゾナでドライブ中、とても珍しいものに遭遇しました。

その名も「ポニーエクスプレス」
車のない時代、馬やポニーで郵便を運んでいた時代。そんな時代のしきたりを今に残そうと、年に一回有志が集まって行うイベントだそうです。
たくさんの警察に誘導され、馬に乗ったカウボーイが郵便を運んでいます。
こちらは次の番のカウボーイスタンバイ中。


馬好きが多いから、ジュエリーにもよく馬が使われていますよ。
昔ながらの伝統を残すためには、努力が必要ですね。

異常気象!?

ごぶさたしてしまいました・・・。
仕入れの旅に出ていまして。
ニューメキシコから南下して、アリゾナに向かったのですが、極寒!!!
先週末は大寒波がアリゾナ&ニューメキシコを襲いまして、毎年Tシャツ&パーカーで過ごせるアリゾナのこの時期も、今年はマイナス10度。しかも風がものすごく強く、体が凍っていくのを感じましたー。。。。
サボテンも力尽きている姿を何回か見かけました。
その頃ニューメキシコでは記録的な寒さで、なんとマイナス30度!!
旅に出ながらも、家の猫&犬のことが気がかりだったり。でも動物たちは毛皮に包まれているのでピンピンしてました!

そしてまた本日から寒波が到来・・・・・・。
寒波はアリゾナから始まり、北西に上がっていくのでニューヨークやボストンに到達するとさらに都会に雪が降り積もります。異常気象!!
日本の噴火のニュースも、こちらでやってたり、なんだか地球環境を心配したりしてしまいます。
寒波が来る中、再び明日山を越してアリゾナに旅立ちます。
無事に着きますようにー。
この仕入れの旅の成果は、またご報告します★

バルーンフィエスタ2010

私たちの住む街から車で約2時間の所にある街
アルバカーキ
そこがこのお祭りの会場。
ここアルバカーキはとっても都会で栄えています。
インディアンの子供達も年頃になると
町を離れアルバカーキなどへ出てきます。
マライカでおなじみのアーティスト
Don Dewaの娘さんもその一人です。
じゃんっ☆

気球は夜明け前からスタンバイを始めます。
暗闇に照らし出される気球の明かりは
とても幻想的でステキです・・・

もちろん私たちも夜明け前にスタンバイ!!
真冬並みの装備をして会場へ向かいました。
いやぁ~寒いのなんのって・・・
そんな中でも
スウェットにハーフパンツで来ている人達も・・・
感覚の差って凄いなぁ・・・と関心(笑)
そしてメインイベント☆
気球の写真!!

100を超える気球がいっせいに飛んでいく様はまさに圧巻!!
とっても感動しました。
今年は10月2日~10月10日の9日間
開催されていた大きなお祭り!!
出店なんかもたくさんでてるんですよ~
日本ではあまり馴染みのない気球だと思いますので
一見の価値アリのイベントです!!

バスケットとケビン

見てください!!こちらのバスケット!!
HOPI族のKevin Takalaの彼女が作ったものなんです。

HOPI族では、ユッカという植物を細く裂き、
色を染めて、乾燥させたものを編み上げているんです。
今でこそ市販の染料を使いますが、
昔は天然のもので染めていたそう・・・
お茶からは赤を
ヒマワリからは黒を煮出し、
色をつけていたそうです。
どちらからも赤や黒の色が出るなんて
想像できないですよね~
同じユッカでも、収穫時期によって
夏には緑、秋には白、
冬には黄色のユッカを収穫できるそうです。
ケビンが手にしているこちらは
バスケットの外周を形作るピキトレイルと呼ばれるもの。

もともとは儀式のために作っていたバスケットですが、
今では生活の支えにもなっています。
11月には彼女も参加する
バスケットダンス(お祭り)が控えています。
予定が合えばぜひ見に行ってみたいものです!!
☆おまけ☆
ケビンが私たちのために
トウモロコシを取ってきてくれたんです(笑)

それ、ケビンの畑なの~??

ホピ ファーストメサを訪ねて


こっちの風景にはこの水車が実によく似合います。
“BAGDAD CAFE”というドイツ映画を御存じでしょうか?
この映画のロケ地もアメリカ南西部のさびれたルート66を舞台にしており、こんな感じの水車の風景に憧れたのを覚えています。
(夜中にまったり観るにはイイ映画ですよ!)
それはさておき、コチラHOPI村の大切な水源である井戸の水車です。
HOPI村は今もアナログな生活をしており、各家庭に電気も水道も通ってないのが当たり前です。
なので、人々は村にあるこの水場から水を汲み、自家発電によって生活に必要な電気を得ています。
(そのせいで冬場はジュエリー制作が遅れたりしちゃうんですが…。)
“必要最低限で暮らす”というのが正しい表現かわかりませんが、この便利なものに頼り過ぎる現代で、そんなアナログな生活をするのにはポリシーを感じずにはいられません。
村にはチェーン店もなければレストランもモーテルも数える程しかなく、そこにはただ原風景が残っています。200年以上も前の石畳の家が残っていたり、『キバ』と呼ばれる儀式を行う地下集会場のハシゴがのぞいていたり。
こちらはピキというオブラードの様な薄いパンを焼くための『ピキ小屋』です↓

この日もインディアンダンスがファーストメサで行われるといので、Kevin Takalaに連れて行ってもらいました。

…屋根に上って見てます、笑。
この炎天下、肌を焦がしながら見る方も、ダンスする方も“無”の境地でございます。

伝統家庭料理★コーンブレッド


動物もちびっ子も“まるまる”した方が好みなんです。
思わずお尻を追いかけたくなっちゃいますね。
えー、こちらはマライカでもお世話になってるジュエラーのArnold Goodluckさんの牧場に新しく仲間入りした羊さんです。
その名も“メリー”♪ 安直~。。。
今日ではあまり飼う事の少なくなった羊も30年前くらいまではポピュラーにインディアン達も飼っていたそうです。
今でも特別な日には羊を絞めてその総てを頂くという伝統は残っています。ちゃんと手際よくさばけるかは、ナバホレディのたしなみでもあるそうですよ。
さて、今日はアーノルド家にお邪魔して伝統料理コーンブレッドを習いました。
『日本人といえば米、インディアンといえばコーン!』
なわけで、コーンはこの厳しい砂漠地帯で命を繋ぐ大事な食べ物なんですね。
干し豆のように乾燥させたコーンを戻してスープにしたりと、インディアンは実に様々な料理を知っています。
さて、早速コーンだけで作るというブレッド、挑戦してみようじゃないの!
①まず、は皮をひたすらむきむき…

(おお!ミックスコーン!紫のコーンなんて日本ではみませんよね?!)
②取った実をひたすら潰して~

(これが実に肉体労働…はぁ、一体いつ終わるんだろ…?!)
③適度に塩を混ぜたら、皮に詰め直します。ナイス再利用!

④そしてオーブンで焼く事1時間…

はい!出来あがりー☆
いやぁ…長かった~。なんだかんだ3時間くらいやってたんじゃないのかなー。
アーノルドの奥さん
『これがフリマで$3で売れるのよ~。うふふ』
うふふ…?No way!!
こんだけ手間がかかって、たった$3なんてっ!
私だったら$10は絶対とる。だってしんどいもん!!
しかしこのたんぱくで素朴なお味。
ほんのりコーンの風味がしてうまいですねー。
コーンのみなのにちゃんとパンになるんですねー。
バターとパウダーチリをまぶして…
ってさつまいも?